IBM Cloud Virtual Servers for VPCは、IBM Cloudにおいて最高のネットワーキング速度と最もセキュアなソフトウェア定義型ネットワーキング・リソースにより、高速プロビジョニングが可能なコンピューティング能力を提供します。IBM Cloud Virtual Server for VPCをデプロイすると、IBM Cloud Virtual Private Cloud(VPC)内のすべてのIaaSリソースに即座にアクセスできるようになります。ワークロードに最適なコアとRAMの構成を備えた専用ホストまたはマルチテナント仮想サーバー・プロファイルを選択すると、対象インスタンスのストレージは、プロビジョニング時に割り当てられ、接続されます。また、仮想ネットワークとセキュリティー・リソースをきめ細かく制御して、拡張性とトラフィック規制を強化できます。
各マルチテナント仮想サーバー・プロファイル・ファミリーに、コンピューティング能力を迅速にスピンアップするのに役立つ、vCPUやRAM、GPU、ネットワーキングのそれぞれの特性が事前設定されたインスタンス構成が用意されています。そのため、多数のオプションから、ワークロード要件を満たすものを選択できます。
中程度のトラフィックが発生する、中規模のデータベースや一般的なクラウド・アプリケーションに最適です。
本番環境におけるバッチ処理やフロントエンドのWebサーバーなど、中程度から大量のWebトラフィックが発生する、CPUを大量に使用する需要に最適です。
大規模なメモリー・キャッシングやインメモリー分析のワークロード、大量のデータベース・アプリケーションなど、RAMを大量に使用する需要に最適です。
SAP BW/4 HANAなどの高性能コンピューティングのインメモリー・ワークロードの実行に最適です。このプロファイルは、1個のvCPUに対して14 GBのRAMのコア対メモリー比を提供します。
SAPなどのインメモリーOLTPデータベースに最適です。このプロファイルは、1個のvCPUに対して28 GBのRAMの最高レベルのコア対メモリー比を提供します。
AI、HPC、データサイエンス、グラフィックスを多用するワークロードの高速化に最適で、NVIDIA v100 GPUへのオンデマンド・アクセスが可能です。
リレーショナル・データベースやNoSQLデータベース、分散ファイル・システム、検索エンジン、データ・ウェアハウジングなど、大量トランザクションを処理するワークロードに最適です。
専用ホストおよび関連する専用ホスト・グループを1つまたは複数作成して、組織外のユーザーが使用できないシングルテナントの仮想コンピューティング容量を得ることができます。
IBM Cloudコンソール、CLI、またはAPIを使用します。これらはすべて、IBM Cloud VPC環境に完全に統合されています。
必要な役割に基づいて、特定のリソースとポリシーを特定のユーザーに割り当てます。
個別の機能専用のホスト・グループを作成します。これは、複数の事業単位があり、各事業単位が使用する物理コンピューティング・インフラストラクチャーを分離したい場合に最適です。
コンピューティング、ストレージ、ネットワークの使用全体にわたるデータ集約型のワークロードの拡張性を考慮して設計された、高度でバランスの取れたマイクロアーキテクチャー。
データセンターのモダナイゼーションを目的として設計されており、運用効率を高めて総所有コストを向上させます。
浮動小数点アーキテクチャー(VFP)のパフォーマンスと効率を最大化し、性能が向上する一方で必要なサーバー数が少なくなるように設計されています。
すべてのクラウド・コンピューティング・ワークロードとの緊密なパートナーシップに支えられた数十年にわたるイノベーションにより、Intel XeonプロセッサーはIBM Cloud VPC上のすべての仮想サーバーで優先的に使用されています。データのパフォーマンスを押し上げるのは、マイクロアーキテクチャーです。
ハイパーバイザーにマウントされる高性能ブロック・ストレージ・ボリュームは、プライマリー・ブート・ボリュームとして自動的に作成され、プロビジョニング時に仮想サーバー・インスタンスに接続され、すべてソリッドステート・ドライブによってバックアップされます。1 秒あたり100 GBの汎用入出力操作(IOPS)、または1ギガバイトあたり3 IOPSが得られます。
セカンダリー・ボリューム用のブロック・ストレージをプロビジョニングする場合、事前定義されたIOPS層から迅速に選択することも、独自のボリューム容量とIOPSレベルをカスタマイズして定義することもできます。
ブロック・ストレージは、単一のコンポーネントの障害によるデータ損失を防ぐために、アベイラビリティー・ゾーン内の複数の物理ディスクにまたがって冗長的に保管されます。
データを保護する方法は、独自のルート鍵を使用するか、IBM 管理の暗号化を使用するかを選択できます。
IBM Cloud VPC上に配置された仮想サーバー用のNFSベースのファイル・ストレージは、ワシントン、ダラス、フランクフルト、ロンドンのリージョンで一部の顧客を対象にプレビュー・アクセスが可能です。詳細については、今すぐ営業担当者とチャットするか、IBM営業担当員にお問い合わせください。
事前定義されたIOPS層から迅速に選択するか、独自の容量とIOPSレベルをカスタマイズして定義することができます。
ファイル共有は1つのリージョン内の特定のアベイラビリティー・ゾーンに作成され、同じゾーンで複数のVPCにまたがる場合に複数の仮想サーバー・インスタンスで共有することができます。
デフォルトでは、ファイル共有データは保存時にIBM管理の暗号化機能を使用して暗号化されます。
ネットワーク・オーケストレーション層が隔離されているため、仮想サーバー・インスタンス間の境界がなくなり、容量の拡張性が高くなります。
世界中で利用可能なマルチゾーン・リージョンに、複数の仮想プライベートクラウドをデータの分散が最も必要な場所、時間、方法で作成します。
サブネットは単一のゾーン内に含まれ、複数のゾーンにまたがることはありません。これにより、セキュリティーが向上し、遅延が減少し、可用性が向上します。
IBM Cloud VPCネットワークと、サービス・プロバイダーが管理するWANまたは顧客が管理するバックボーンとの間に、低遅延で高スループットの接続をプロビジョニングします。
IPsecサイト間トンネルを使用して、IBM Cloud VPCネットワークを別のプライベート・ネットワークにセキュアに接続します。
IBM Cloud Load Balancerは、受信トラフィックを分散し、個々のアプリケーション・サーバーまたはパブリック・ネットワークの障害に対する保護を提供します。
単一または複数の中央ハブを備えた世界中のIBM Cloud Data Center間でのプライベート相互接続を実現し、プロビジョニングと管理を容易にします。
オープンソースと互換性があり、暗号化されたセキュアな接続を通じてIBM Cloudリソースにユーザーが接続できるようにする、クライアントからサイトへのVPNソリューションを提供します。
サブネットや接続されているすべての仮想サーバー・インスタンスがインターネットに接続できます。
IBM Cloudによって提供されるプールからIPアドレスを予約してネットワーク・インターフェースに関連付けます。
サブネットは単一のゾーン内に含まれ、複数のゾーンにまたがることはありません。これにより、セキュリティーが向上し、遅延が減少し、可用性が向上します。
IBM Cloud Virtual Server for VPCは、機密性の高いネットワーク・トラフィックを規制するためにカスタマイズおよび制御できるセキュリティー・オプションが充実しています。
1つの仮想ファイアウォールで1つまたは複数の仮想サーバー・インスタンス全体のトラフィックを制御します。
サブネットの受信トラフィックと送信トラフィックを簡単に管理できます。ルールを編集し、送信元IP、送信元ポート、宛先IP、宛先ポート、およびプロトコルに基づいて明示的にカスタマイズします。
仮想サーバー・インスタンスにフローティングIPを接続して、クライアント側の暗号化を行います。
IBM Cloudではセキュリティーの必要性を真剣に受け止めており、仮想サーバーで管理するデータを暗号化して安全に保つことができることの重要性を理解しています。
スタンドアロンまたは仮想サーバー・インスタンスのデータ・ボリュームを作成するときに、独自のルート鍵を持ち込んで使用することで、ブロック・ストレージのデータを保護します。
IBM Cloud VPC上の仮想サーバー環境のすべてのストレージ・オプションには、IBMが管理する暗号化機能がデフォルトで備わっています。
デフォルトの仮想サーバー・インスタンスのストレージに使用される物理ディスクは、強力なAES-256暗号化標準を使用して自動的に自己暗号化されます。