モジュラー設計により、ユーザーは必要に応じてカートリッジとドライブの容量を増加できます。高さ 3U のモジュール式ベース・ライブラリーを中心に構築された TS4300 は、Linear Tape-Open (LTO) Ultrium 9、8、7、6 カートリッジ、ドライブ、および冗長電源の拡張により、最大 7 つのモジュールを垂直方向に拡張できます。ロボット1 台でスタック内の全モジュールを管理します。TS4300 は 7 つのモジュールで構成されており、LTO カートリッジ 280 個分の容量を提供します。

データ保護を強化するために WORM カートリッジをサポートし、IBM Security Key Lifecycle Manager でライブラリーが管理する暗号化を提供します。

TS4300 のベース・ライブラリーには、ベース・ライブラリー・システムを管理するために必要なロボティクスとインテリジェンスがすべて含まれており、モジュールあたり最大 40 スロットの LTO カートリッジ容量と5つの入出力（I/O）スロットを備え、モジュールあたり 3 種類のフル/ハーフハイト（FH または HH）LTO ドライブの組み合わせをサポートします。TS4300ベース・ライブラリーは、ラックまたは卓上に設置可能です。モジュールの拡張はラックマウントのみ対応しています。

IBM Storage Archive™ は、IBM Linear Tape File System™（LTFS）の標準フォーマットを搭載して、テープ・ドライブやライブラリーに保存されているデータに直感的でグラフィックな直接アクセスを可能にします。LTFS の互換性により、保存先がディスクでもラッシュ・ストレージでも、テープ保存データにアクセスできます。

組み込み型のオープンソース・ソフトウェア・アーキテクチャーにより、デプロイメントが迅速化され、管理が簡素化されます。非常に優れたエラー回復機能とレポート作成機能、ライブラリーの健全性の監視と警告、自動回復機能により、迅速な診断と解決が可能になります。オートメーション・ドライブ・インターフェイスにより、ドライブの通信速度が大幅に加速し、コードの更新とログのダウンロードを迅速に実行します。

このテープ・ライブラリーは、第 9 世代のLinear Tape-Open (LTO) テクノロジーをサポートし、カートリッジあたり最大 45 TB (ネイティブ 18 TB) のデータ・ストレージを提供し、以前の LTO Ultrium 8 カートリッジの圧縮容量の 50% 増量です。

TS4300 テープ・ライブラリーの概要:

• テープ・ドライブ: Ultrium 8 はネイティブ 12 TB、圧縮 30 TB。Ultrium 7 はネイティブ 6 TB、圧縮 15 TB 圧縮
• ホット・スワップ・コンポーネント: 電源、テープ・ドライブ
• システム管理: Storage Management Initiative Specification (SMI-S) が有効
• 限定保証: 一部の部品については 3 年間の保証を適用
• 重量: ベースユニット最大 28 kg (61.5 ポンド)。拡張ユニット最大 22.6 kg (49.6 ポンド)
• 寸法 (高さ x 幅 x 奥行き) 114 mm (4.48 インチ) x 446 mm (17.56 インチ) x 873 mm (34.37 インチ)

管理ソフトウェアのオプション:

• IBM Storage Archive™
• IBM Storage Protect™

IBM TS4300 Tape Library の基礎モデルの構成と 6 つの拡張モジュールを備えた場合の構成:

• 最大 LTO Ultrium カートリッジ 40/280
• 最大 LTO Ultrium I/O スロット 5/35
• 最大テープ・ドライブ (基本モデル) 1 FH LTO、3 HH LTO、または 1 FH および 1 HH LTO
• 最大テープ・ドライブ (拡張モジュール 6 個付き) 7 FH LTO または 21 HH LTO HH/FH ドライブの混合範囲 19/1 または 7/7
• 総物理容量 720 TB/5.04 PB
• 最大論理ライブラリー数 1/7