AWS Fargateモニタリング
Fargateのロゴ
Instanaを使用したAWS ECSおよびAWS Fargateのモニタリング

AWS Fargateモニタリングは、一般的なクラウド・コンピューティングやアプリケーション環境のモニタリングとは根本的に異なります。AWS Fargateでは、モニタリング目的で一般的に行われるように、エージェントを実際のホストにデプロイすることはできません。AWS Fargate上でコンテナ内のアプリケーションやサービスを監視するには、エージェントをコンテナ・イメージに統合する必要があります。

AWS Fargateのモニタリングに関するさまざまな課題に対処するために、Instanaはクラス最高のAWS Lambdaモニタリング・テクノロジーで得たナレッジを活用しています。Instanaは、すべてのECSタスクのリクエストごとに分散トレースを収集します。Instanaの分散トレースは、ビルド時にDockerイメージに簡単に組み込まれ、モニタリングされないアプリケーションが存在しないようにします。トレースは、ECSクラスター、Amazon EC2、AWS Lambda、AWS Fargate、およびInstanaがモニターするその他のテクノロジー全体で間で関連付けられるため、すべてのアプリケーション・リクエストを常にエンドツーエンドで確認できます。各トレースは、Instanaの無制限の分析で表示および検索可能です。

Instana AWS Fargateモニタリングには次の機能が付属しています。

今すぐ無料評価版を試す

14日間、クレジットカード不要、フルバージョンでご利用いただけます。

Instana AWS Fargateモニタリングには次の機能が付属しています。

自動依存関係マッピング Instanaのサービス依存関係マップは、システムがどのように構成されているかを示すアーキテクチャの青写真の役割を果たします。すべてのサービスとアプリケーションは依存関係マップに整理され、すべての相互依存関係を簡単に理解できます。これらの完全に自動化された依存関係マップは、AWSサービスに限定されるものではなく、システム全体を通してあらゆるサービスの依存関係をマップします。

即時の可視化 Instanaは、新しいECSタスクのリビジョンや実行中のECSタスクの変更を即座に検出し、コンテナが自動的にスケールアップまたはスケールダウンされても、アプリケーションが完全に監視されるようにします。Instanaは、コードの変更や手動の計測を必要とせずに、新しいバージョンのパフォーマンスを理解するために必要なすべての情報を提供するため、すべてのデプロイメントの影響を即座に理解できます。InstanaのAWS Fargate用標準装備のインフラストラクチャー・モニタリングは、分散トレースだけでなく、AWS Fargateタスクで実行されている複数のコンテナの完全な概要も提供します。これは、InstanaのKubernetesモニタリングの一部であるポッド分析に似ています。 インフラストラクチャー監視 分散トレース

厳密な根本原因の特定 Instanaは、あらゆるユーザーへの影響を完全に分析します。Instanaは、アプリケーションとサービスの依存関係に基づいて異常を検出し、メトリック、トレース、例外、ログに記録されたエラー、構成データを関連付け、正確な根本原因分析を数秒で提供します。

アプリケーションパフォーマンスとAWS Fargateモニタリング

AWS Fargate(ibm.com外部へのリンク)を使用する場合、アプリケーションのパフォーマンスを適切に監視することが重要ですが、オーケストレーションを管理または制御せずにワークロードを監視することは難しいため、必要な完全な可視性を得ることは困難です。現在のアプリケーション・パフォーマンス・モニタリング(APM)ツールは、一般的にトレース・サンプリングを提供し、多くの場合、部分的なトレースのみが提供されます。このアプローチは、AWS Fargateなど、自動的にスケーリングされるクラウドネイティブ環境を監視する場合には十分ではありません。

AWS自体にも、AWS Fargateのモニタリング・ソリューションである AWS X-Ray(ibm.com外部へのリンク)があります。X-Rayは、AWS Fargate上で動作するアプリケーションをモニターする分散トレース・ソリューションを提供します。AWS X-Rayを使用すると、ユーザーはアプリケーション内を移動するリクエストをトレースしながら、アプリケーションの基盤となるコンポーネントを可視化できます。AWS X-Rayは、開発者がAWS環境内の問題を分析し、デバッグするのに役立ちます。しかし、それが適切なモニタリング・ソリューションかどうかを判断するには、さらなる検討が必要です。

コスト:ソリューションを検討する場合、コストは常に考慮すべき重要な要素です。AWS X-Rayでは、トレースされた呼び出しごとに課金されます。そのため、アプリケーションを通じてプッシュされるトラフィックの量によっては、これはすぐに無視できないコストになる可能性があります。トレースを収集した後に分析するには追加料金もかかります。

AWS限定:アプリケーションが動作する環境全体を考慮することも重要です。AWS X-Rayは、AWSによって提供されている、またはAWS内にあるサービスのトレースに限定されます。そのため、ハイブリッド環境ではAWS X-Rayの価値は限定的になります。複数の環境にまたがるアプリケーションやサービスを運用している企業は、必要とする完全な可視性を得るために複数のモニタリング・ソリューションを導入することによる影響を考慮する必要があります。

ECSでのInstana AWS Fargateモニタリングの開始

AWS Fargateアプリケーションのモニタリングを開始するには、まずコンテナイメージを構築します。特定のランタイム用のコンテナ・イメージの構築に関する詳細については、 Instana on AWS Fargateのドキュメンテーションを参照してください。Instanaは現在、Node.js、.NET Core、Javaをサポートしており、GoとPythonも近日中にサポート予定です。

指定したランタイム用にコンテナ・イメージがビルドされたら、タスク定義の新しいリビジョンをAmazon ECS環境で作成する必要があります。これで準備完了です。

Instana on AWS Fargateのドキュメンテーション