Cephモニタリングは、Instanaの自動化されたアプリケーション・モニタリング・ソリューションの一部です。Instanaエージェントは、Cephを含むインフラストラクチャーにデプロイされると自動的にCephを検出し、Ceph、およびその構成データとパフォーマンス・メトリックをモニタリングするように構成されます。手動によるセットアップや構成はありません。

Instanaは、Cephのモニタリング・センサーを自動的にデプロイした後、Cephとの間のすべての接続をマッピングします。Instanaエージェントは、収集されたすべてのモニタリング・データを保存してコンテキスト化するアプリケーション・モデルであるInstana Dynamic Graphにすべてのデータを送り返します。Instanaはクラスター・レベルとプール・レベルの両方でメトリックをモニタリングします。収集される代表的な構成データは以下のとおりです。

• FSID
• クラスター名
• バージョン
• 全体的なクラスターの状況
• プール

収集されるメトリックの例として、以下のようなものがあります。

• コミットの遅延
• 適用の遅延
• すべてのOSD
• アップOSD
• インOSD
• フルに近いOSD
• フルOSD
• など

完全なリストは、Instana Cephモニタリング・ドキュメンテーションにあります。

InstanaはCephの重要業績評価指標を追跡し、監視環境のコンテキスト内でCephの健全な状態を推測します。InstanaのDynamic Graphには、Cephの問題の根本原因を特定するために必要なコンテキスト情報が含まれています。

Instanaには、専門家のナレッジと最良実施例に基づいた複数の事前定義健全性ルールが付属しています。これらの組み込み健全性ルールには以下のようなものがあります。

• Cephクラスターのステータス
• モニター・クォーラムへの未到達
• OSDのフルキャパシティ状態

Cephの健全性またはパフォーマンスに問題がある場合、Instana UIが問題にフラグを立て、インスタンスの健全性の色を変更します。サービスに影響がある場合は、サービス・インシデントも作成され、アラートが送信されます。パフォーマンスの問題は、根本原因を特定するために、すべての開発者の変更と関連付けられます。