これらの差し迫った課題に対応するため、IBMはElementXと提携して、オークランド大学向けにカスタマイズされた会話型AIソリューション（UoA Assistant）を開発しました。このソリューションには、大学の優先事項を特定し、学生の質問に対応するスタッフと協力するための包括的な範囲設定プロセスが含まれていました。IBM watsonx AssistantとIBM Watson Discoveryを基盤とするUoA Assistantは、高度な自然言語理解（NLU）機能を備えているため、時間の経過とともに学習および適応することができます。このAIチャットボットは、大量で反復的な質問に対応し、既存のシステムとシームレスに統合してパーソナライズされた応答を実現します。大きな特徴は、大学職員による情報の更新が容易で、状況の変化に応じて迅速に変更できることです。この革新的なソリューションの導入は学生との交流に革命をもたらし、ダイナミックかつ迅速なサポートシステムを提供しました。

UoA Assistantの導入により、効率と学生の満足度が大幅に向上しました。目標は、既存の高い顧客満足度を維持しながら、初回かつセルフサービスで解決できるやり取りの割合を増やすことでした。その結果、初回解決率が40%向上し、アシストサービスにおけるセルフサービス比率は58%向上しました。学生の満足度も引き続き高く、それぞれUoA Assistantは81%、エクスペリエンスセンターは91%でした。AIシステムは日常的な問い合わせを効率的に管理し、学生は複数の検索ページをナビゲートすることなく、1つのプラットフォームで情報を簡単に見つけることができます。UoA Assistantは90%以上のカバレッジと封じ込め率を誇り、人間の介入がなくてもほとんどのクエリーを解決します。動的な更新機能により、学生は最新の情報を確実に受け取ることができます。これらの機能強化により、学生サポート・サービスが向上し、教育イノベーションのリーダーとしての大学の地位が確固たるものとなり、IBMおよびElementXとの継続的なコラボレーションによる追加機能の導入とコミュニケーション・チャネルの拡大への道が開かれました。

オークランド大学（Waipapa Taumata Rau）（ibm.com外部リンク）はニュージーランド最大の大学で、5つのキャンパスを合わせて毎年約46,000人の学生が通っています。同校は卓越した学術とイノベーションの環境を促進する取り組みが有名です。学生サービスの向上と教育環境の変化への迅速な対応に熱心な同大学の姿勢は、AIテクノロジーに対する最近の投資にも表れており、すべての学生の体験がシームレスで充実したものになるようにしています。

ElementX（ibm.com外部リンク）は、高度なAIおよび機械学習ソリューションの開発を専門とするテクノロジー企業です。彼らは、インテリジェントな自動化とデータ主導の洞察を通じてユーザーエクスペリエンスおよび効率を向上させる革新的な製品の作成に重点を置いています。ElementXはクライアントと緊密に連携してクライアント固有のニーズを満たすソリューションを調整し、最先端のテクノロジーを活用して複雑な課題を解決し、デジタル変革を推進します。彼らはさまざまな業界の知見を持ち合わせており、堅牢で拡張性があり、かつ影響力のある成果を保証します。