英国有数の教育信託団体、コベントリー・アンド・ウォリックシャー大学病院（UHCW）NHS信託は、100万人を超える加入者にサービスを提供しています。具体的には、10,500人を超えるの従業員の日常業務をより良いものにするための新しい方法を常に模索しています。これは、こうしたサポートがひいては高品質の患者ケアの提供をもたらすからです。例えば、同信託は、効率性を高め、従業員のワークフローをさらに改善し、運用コストを削減できるよう、AIとオートメーションの可能性を模索しています。

そのため、UHCW NHS信託の労働力部門は最近、IBMおよびSCC（ibm.com外部へのリンク）と共に概念実証（POC）のパイロット導入を開始し、新しいバーチャル・アシスタントを構築しました。People Assistと呼ばれるこのAIツールは、HRに関するすべてのクエリーや日常業務を24時間いつでも対応できるワンストップ・ショップとして機能しています。アシスタントのフロントエンドは、すべてのチャネルとタッチポイントで自動化されたセルフサービス・サポートを提供する対話型人工知能プラットフォーム、IBM® watsonx Assistantを使用して構築されました。ユーザーが質問を送信すると、アシスタントは UHCW NHS信託の人事方針書を照会し、検索拡張生成（RAG）を使用して結果を要約し、ユーザーに回答します。このステップは、AI開発者がAIモデルをトレーニング、検証、調整、デプロイするための次世代エンタープライズ・スタジオであるIBM watsonx.aiを使用することにより可能になります。

パイロットでは、日常的なクエリーや管理タスクの処理を数日ではなく数分で完了できることが実証されました。現在、毎日、人事や人材に関するクエリーがメールで約400件、電話で200件以上届いており、People Assistツールを使用することにより、基本的なクエリーに対応するために従業員が時間を費やす必要がなくなるだけではなく、人事部門担当者がより複雑な人材管理の質問に対するアドバイスやガイダンスを提供できるようになるでしょう。UHCW NHS信託は、これが従業員の定着率と満足度の向上に貢献すると考えています。これにより部門の全体的な効率性が向上し、エネルギー消費を削減し、サステナビリティー目標の達成に向けてを前進させるのに役立つはずです。

People Assistの立ち上げから最初の7週間で、プラットフォーム上で550件を超えるやり取りが行われ、その中で、駐車場の使用、年金、年次休暇、方針やフォームへのアクセス先、義務的なトレーニングなどに関するクエリーが最も多くなっていました。また、50人近くのユーザーが週末または業務時間外にPeople Assistにアクセスしました。People Assistは、人事業務、従業員関連情報、集中リソース、その他の人材と関連するサービス全体で年間約2,080営業日に相当する時間を節約すると推定されています。

コベントリー・アンド・ウォリックシャー大学病院NHS信託（ibm.com外部へのリンク）は、英国有数の教育信託で、コベントリーとラグビーにある 2 つの主要病院の管理を担当しています。この2つの病院は、合わせて100万人を超える患者にサービスを提供しています。毎年、この信託はウォリックシャー州コベントリー内外の80万件以上の病相に対する医療サービスを提供しています。

英国で第一号のIBMプラチナ・ビジネス・パートナーとなったSCC社（ibm.com外部へのリンク）は、ITの計画、提供、統合、管理を通じてお客様のビジネスを支援します。SCC社は、顧客中心のアプローチにより、クラウド・サービスとデジタル・ワークプレイスを通じてテクノロジーを最適化し、戦略目標を達成するための変革を推進できるよう企業を支援しています。

SCC社はお客様と強固な関係を築いており、お客様と協力しながら、デジタル調達フレームワークでのプレゼンスを活かし、プロジェクトを迅速に立ち上げられるようにしています。