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IBM Cloudソリューションでデジタル・バンキング機能をより迅速に市場へ投入
並んでいるおもちゃロボット

UBankは、IBM Watsonクラウド導入リーダーシップ・チームに相談した後、IBM Cloudのプラットフォーム開発環境で、顧客の住宅ローンを支援するIBM Watsonの会話テクノロジーを組み込んだバーチャル・アシスタント、RoboChatをはじめとした、新たな取り組みを開始しました。

ビジネス上の課題

UBankは、業務の効率化、イノベーションのさらなる促進、そして新機能や製品の市場投入の迅速化を実現するために、サービスとしてのプラットフォーム(Platform as a Service、PaaS)クラウド開発モデルを検討したいと考えていました。

概要と経緯

UBankは、IBM Cloudプラットフォーム環境で新たな取り組みを開始しました。この取り組みには、同行のオンライン住宅ローン申請を支援するIBM Watsonのテクノロジーを組み込んだバーチャル・アシスタントが含まれていました。

成果 市場投入までの時間を短縮
開発を合理化し、商品チームを強化するIBM Cloudプラットフォームのフレームワークを採用
イノベーションをサポート
クラウドベースのIBM開発リソースで、迅速、簡単、かつコスト効率よくデプロイ
戦略的に協力
IBMとはUBankのビジネス目標に対するビジョンを共有した上で生産性の高い関係を構築
ビジネス上の課題の詳細
イノベーションの障壁を取り除く

UBankは従業員数に自ら制限を設けたスリムな組織で、需要を満たす革新的な方法を見つけることに優れています。「必要は発明の母です。ですから、200人以上は抱えられないと言った瞬間、創造性が湧き出てくるのです」と、UBankデジタル・テクノロジー部門責任者のJeremy Hubbard氏は述べています。「私たちは、自分たちの会社のことを銀行免許を持ったフィンテック企業だと本気で考えています。」

より効率的な運用方法を見つけるという継続的な課題に直面していたUBankのITチームは、サービスとしてのプラットフォーム(Platform as a Service、PaaS)のクラウド開発モデルを検討したいと考えていました。「PaaSソリューションに移行する上での魅力は、開発者により多くのコントロールを与え、リソースを追加する必要性を減らすというアイデアでした」とHubbard氏は言います。「もう1つは、市場投入までのスピードと、アイデアから本番稼動までの障壁を取り除くという点でした」。

IBMは、私たちが理想とする運用モデルのビジョンの実現を支援してくれています。私たちは障壁を取り除き、イノベーションを推進する環境を育んでいます。 Jeremy Hubbard氏 デジタル・テクノロジー部門責任者 UBank
概要と経緯の詳細
IBMとともに新たな取り組みを開始

UBankは、IBM Watsonクラウド導入リーダーシップ・チームとPaaSテクノロジーへの関心について話し合い、IBM Cloud開発ソリューションが同社のニーズに最適であると確信しました。「クラウド導入リーダーシップは、まさにIBMの差別化要因です」とHubbard氏は言います。「このチームには、ビジネスの成果に重点を置き、販売主導ではない、従来とは異なる方法で働くことを楽しんでいる経験豊富なエンジニアがいます。」

UBankとIBM Garageチームは、IBM Cloudテクノロジーのメリットを実際に確認するため、住宅ローン商品への関心を集めるために同行が行っている取り組みに焦点を当てて、最初のユースケースを選択しました。「Eメール・キャンペーンだけに注目するのではなく、Facebookにプラグインするアプリを構築し、顧客がFacebookの友人を当社の住宅ローン・プログラムに紹介できるようにしました。IBM Cloud PlatformでホストするRuby on Railsアプリを開発し、自動テストを含む完全なDevOpsパイプラインを構築して、すぐに本番稼動しました。」とHubbard氏は言います。

UBankは、このプラットフォームの実行に必要な開発スピードとオーバーヘッドの最小化に感銘を受け、IBM Cloud環境で2番目の取り組みを進めました。同行は、IBM Watsonチームとハッカソンを実施して、コグニティブ・テクノロジーに関する幅広い潜在的なユースケースの評価を行い、オンライン住宅ローン申込書のバーチャル・アシスタントのRoboChatに落ち着きました。「IBM Cloudに組み込まれたオーケストレーション・レイヤーは、 IBM watsonx Assistantサービスを、バーチャル・アシスタントを表示させたい任意の数のフロントエンドに接続します」とHubbard氏は述べています。「基本的に、RoboChatは、現在のライブチャット機能の中で特定のスキルセットを提供する追加スタッフとして設定されています。」

成果の詳細
市場投入までの道のりを合理化

IBM Cloudソリューションは、UBankがより迅速で合理的な開発を行い、新商品や機能の市場投入までの時間を短縮して業務を変革するために必要なフレームワークを提供します。「当社の開発者は、技術運用担当者を介することなく、コードを本番環境にプッシュできるようになりました。当社の商品チームは真に自律的であり、他のチームを巻き込んだり、摩擦を作ったりすることなく、新機能のアイデアからローンチまで進めることができます。IBMは、私たちが理想とする運用モデルのビジョンの実現を支援してくれています」とHubbard氏は述べています。

また、クラウドベースのIBM開発リソースは迅速、簡単、かつコスト効率よくデプロイできるため、UBankは金融テクノロジー(フィンテック)組織としての中核的使命である革新的なアプローチをサポートしています。「以前は、アイデアを実現するためには、失敗するかもしれないコンセプトの裏付けとして、ハードウェアや運用担当者、その他のリソースを編成しなければなりませんでした」とHubbard氏は言います。「アイデアが成功するかどうかを証明するために、私たちは多くの時間とお金を費やさなければなりませんでした。今では、同じレベルの厳密さやコストを必要とせずにコンセプトを考え出し、それを本当に素早く世に送り出すことができるようになりました。私たちは障壁を取り除き、イノベーションを推進する環境を育んでいます。」

最後に、UBankはIBMとの協力関係に感謝しており、戦略的目標を達成するために引き続き協力していきたいと考えています。「IBMとは、私たちのビジネスに対するビジョンを共有し、真のパートナーシップを築くことができました」とHubbard氏は言います。「まるで別のスタートアップ企業と仕事しているような感覚です。私たちにとって文化的に本当にぴったりで、それはとても重要なことです。」

U Bankロゴ
UBank

2008年に設立され、オーストラリアのシドニーに本社を置くUBank(リンクはibm.comの外にあります)は、デジタル専用の銀行です。オンライン、電話、ライブ・チャットを通じてサービスを提供することで、従来の支店を維持するコストを排除し、節約分を顧客に直接還元しています。UBankは、一連の取引、貯蓄、住宅ローンの商品を通じて、よりシンプルでスマートな銀行業務を顧客に提供することに注力しています。

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IBM Cloudソリューションの詳細については、IBMの担当者またはIBMビジネス・パートナーにお問い合わせいただくか、ウェブサイトhttps://www.ibm.com/jp-ja/garageをご覧ください。


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脚注

 

© Copyright IBM Corporation 2017.IBM Cloud, New Orchard Road, Armonk, NY 10504アメリカ合衆国で製造、2017年7月IBM、IBMロゴ、ibm.com、BluemixおよびWatsonは世界の多くの国で法的に登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。その他の製品名およびサービス名は、IBMまたは他社の商標である可能性があります。IBMの登録商標の現在のリストは、Web ページ「著作権および登録商標情報」www.ibm.com/jp-ja/legal/copytrade.shtmlでご確認いただけます。本資料は最初の発行日時点における最新情報を記載しており、IBMにより予告なしに変更される場合があります。IBMが事業を展開しているすべての国において、すべての製品を利用できるわけではありません。記載されているパフォーマンス・データと顧客事例は、例示する目的でのみ提供されています。実際のパフォーマンス結果は特定の構成や作動条件によって異なります。本資料の情報は「現状のまま」で提供されるものとし、明示または暗示を問わず、商品性、特定目的への適合性、および非侵害の保証または条件を含むいかなる保証もしないものとします。IBM製品は、IBM所定の契約書の条項に基づいて保証されます。