Telefónica Techのプロダクト・マーケティング・マネージャーであるÁlvaro Paniaguaは、Cloud Gardenをゼロから立ち上げるのに貢献しました。彼の会社は、消費者に与えたのと同じ影響を企業にも与えたいと考えていると説明します。Telefónicaは、ヨーロッパと南北アメリカの3億人を超える加入者にブロードバンド、テレフォニー、テレビ・サービスを提供しています。そのインフラとサービスは、本拠地であるスペインが、高帯域幅のファイバー・インターネット・アクセスを備えた1人当たりの住宅数で世界第2位にランクされている主な理由です。

オンライン・コンテンツやサービスへの迅速で信頼性の高いアクセスを求める消費者と同様に、今日の企業もビジネスを強化するテクノロジーへの迅速で信頼性の高いアクセスを求めています。彼らはAIによる業務の強化と自動化を望んでいます。彼らは、いつでも、どのクラウド・プラットフォームからでも新しいサービスを迅速に組み込むことができることを望んでいます。しかし、必要なスピードやコスト効率でこれを実現するためのリソースや専門知識が必ずしも揃っているわけではありません。

そこで生まれたのがCloud Gardenのアイデアです。

「私たちは、顧客がITの運用よりもビジネスの価値開発に集中できる機会だと考えました」とPaniagua氏は言います。「Cloud Gardenでは、競合他社との差別化を図る新しいサービスを迅速に市場に投入できます。しかし、Telefónica Techは、データセンターとセキュリティー、柔軟なSLA、あらゆるクラウドへの透過的なアクセスを提供します。したがって、この新しいクラウドネイティブ時代への移行は、これまでよりも簡単になります。」

「マルチクラウドは非常に重要です」とPaniagua氏は言います。「当社の顧客は、プロセスを実行するための正しい場所を選択する必要があります。」同氏によると、市場に出回っている各パブリッククラウド・プラットフォームは、異なる機能と異なる価格を提供しています。したがって、Telefónica Techは、世界をリードするクラウド・プラットフォーム・プロバイダーと提携して、クラウド機能を顧客に提供しています。

また、IBM Cloud Pakソフトウェアを使用してすべてを統合します。これにより、顧客はこれらのプラットフォームのいずれかでサービスを開発および実行し、レガシーのオンプレミス・システムとの統合を含め、すべてを単一のシームレスなソリューションに組み合わせることができます。

「オンプレミスまたはプライベートクラウドからパブリッククラウドに移行することは、場合によっては非常に困難です」とPaniagua氏は説明します。特に、大企業や公共団体などの大規模な組織の場合、既存のITインフラストラクチャーは非常に複雑です。組織はクラウドの活用を目指していますが、移行の準備ができていないオンプレミス・システムも存在する可能性があります。しかし、クラウド・ベースのプロジェクトは必然的にそれらのレガシー・システムと統合する必要があります。「彼らは段階的に変換しなければなりません」とPaniagua氏は言います。そのため、IBM Cloud PakソフトウェアはCloud Gardenに理想的な基盤を提供します。

具体的には、IBM Cloud Pakソフトウェアのクラウド・ネイティブ開発コンポーネントにより、新しいサービスをCloud Garden内で直接開発できるようになり、Red Hat OpenShiftコンテナ・プラットフォームにより、レガシー、プライベートクラウド、パブリッククラウド環境間での移植が可能になります。Paniagua氏によれば、「これは、アプリケーションやプロセスを従来の世界から新しい世界に変換し、二つの環境間の対応関係を維持する最も簡単な方法です」とのことです。

移植性により、顧客は時間の経過とともにアプリやプロセスを柔軟に進化させることもできます。一例として、Paniagua氏は、AIサービスを使用する顧客は当初、特定のクラウド・プラットフォームでサービスを実行していたが、別のクラウドでサービスを改善したり、コストを削減したりする方法を見つける可能性があると説明しています。「通常、これは難しいことです」とPaniagua氏は言います。「新しいクラウドではゼロから始める必要があります。それはベンダー・ロックインです。」しかし、OpenShiftは状況を変えます。「アプリケーションをあるクラウドから別のクラウドに転送することが非常に簡単になり、開発者のユーザー・エクスペリエンスを同じに保つことができます」とPaniagua氏は言います。

さらに、オープンソースのKubernetesソフトウェアをベースにしたOpenShiftプラットフォームには、Kubernetesのみを使用してコンテナを管理する場合に比べて利点があるとPaniagua氏は述べています。「市場では、Kubernetesサービスを提供できるさまざまなプレーヤーを見つけるのは簡単です。しかし、Kubernetesはその一部にすぎません。おそらく、本番環境に移行するには、Kubernetesの周りに多くの機能とツールを重ねる必要があります。Cloud PakソフトウェアとOpenShiftを使用すると、より多くの機能が組み込まれており、それを簡単に行うことができます。」

Telefónica Techは今後、複数のクラウドにわたるコンテナの管理を統合して自動化するIBM Cloud Pakマルチクラウド管理機能に興味を持っています。

Telefónica Techは、Telefónicaグループが所有する持株会社です。同社は、サイバーセキュリティー、クラウド、IoT、ビッグデータ、ブロックチェーンの分野で幅広い統合技術サービスとソリューションを提供しています。Telefónica Tech の機能は、175か国で30万を超える顧客に提供されています。