Sweap社は転換点に差しかかっていました。2016年の設立以来、ベルリンを拠点とするSaaSスタートアップ企業である同社は急速な成長を遂げました。最初のEメールによる招待からイベント後の評価まで、イベントのあらゆる段階をカバーするイベント管理ソフトウェアを採用する顧客が増え、それにつれて同社では、それに対応できるだけのITインフラストラクチャーが必要になってきました。
次の成長段階をサポートするために、Sweap社はいくつかのことを実行できるインフラストラクチャーを必要としていました。変動する顧客の使用量に基づいて迅速にスケールアップおよびスケールダウンすること、保守の負荷を軽減して開発者が製品の作成と開発に専念できるようにすること、そしてドイツの厳格なプライバシー規制に従って個人データを保護することです。
Sweap社はIBMと連携し、こうしたニーズに応えるソリューションとして、IBM® Cloud上のイベント管理プラットフォームを作成しました。このソリューションの中心となるのが、IBM Cloud Code Engine。開発者がWebアプリケーションを簡単に導入および拡張できるようにする、フルマネージドのサーバーレス・クラウド・プラットフォームです。
IBM Cloud Object Storageは、顧客が抱えているイベント関連の大量のデータを保存するために必要な大容量のストレージを提供します。また、Sweap社はIBM Cloud Kubernetes Serviceを使用して、定常状態のワークロード、つまり拡張を必要としない分のワークロードを、仮想プライベートクラウドに保存します。このプラットフォームはフランクフルトのIBM Cloudでホストされているため、同社は欧州連合のGDPRプライバシー要件へのコンプライアンスを管理することができます。
現在はこのプラットフォームが稼働して、その公約を果たしています。「Sweapは、IBM Cloud Code Engineの導入によって、ピーク時の需要に対処できるようになりました。例えば、大規模なイベントのキャンペーンを伴うメール・インフラストラクチャーなどです」と、Sweap社CIO兼共同創設者であるSven Frauen氏は述べています。「自動スケーリング機能により、インフラストラクチャー管理を気にせずに価値の提供に集中できるようになりました」
開発者はコードの作成と新製品や新機能の提供に集中できるようになったため、市場投入までの時間が短縮しています。コンピューティング能力に対する支払いが従量制となったため、コストが45%削減されています。また、ソリューションに組み込まれた自動化によって、IT運用コストを削減し、ユーザーのエラーも最小限に抑えることができます。
Sweap社(ibm.com外部へのリンク)は、オンライン・イベント、対面・イベント、ハイブリッド・イベントのエンドツーエンド管理を可能にする本格的なイベント・ソフトウェア・プロバイダーです。同社の目標は、イベントをクライアントにとってナンバーワンのマーケティング・チャネルにすることです。同社はドイツのベルリンに本社を置いています。
© Copyright IBM Corporation 2023. 日本アイ・ビー・エム株式会社 〒103-8510 東京都中央区日本橋箱崎町19-21
2023年8月
IBM、IBMのロゴ、ibm.com、IBM Cloud Pak、Netezza、およびIBM Watsonは、米国やその他の国または地域におけるInternational Business Machines Corporationの商標または登録商標です。その他の製品名およびサービス名は、IBMまたは他社の商標である場合があります。IBMの商標の最新リストは、ibm.com/trademarkでご覧いただけます。
本書は最初の発行日時点における最新情報を記載しており、IBMにより予告なしに変更される場合があります。IBMが事業を展開している国であっても、特定の製品を利用できない場合があります。
引用または説明されているすべての事例は、一部のクライアントがIBM製品を使用し、達成した結果の例として提示されています。実際の環境でのコストや結果の特性は、クライアントごとの構成や条件によって異なります。お客様のシステムおよびご注文のサービス内容によって異なりますので、一般的に期待される結果を提供することはできません。
本書の情報は「現状のまま」で提供されるものとし、明示または暗示を問わず、商品性、特定目的への適合性、および非侵害の保証または条件を含むいかなる保証もしないものとします。IBM製品は、IBM所定の契約書の条項に基づき保証されます。