IBM® SevOne Network Performance Management（NPM）を導入していた最初の数年間、Sky Groupは主に物理インフラストラクチャーを監視するためにSevOne NPMソリューションを使用し、主にオンプレミスのデータセンターやその他の物理的な場所にあるルーター、スイッチ、その他のネットワーク・ハードウェアを検査していました。
会社が成長し、より多くのエンターテインメント製品をより多くの国のより多くの顧客に提供するようになると、その成長に対応するためにより大規模なネットワークが必要になりました。より広範なネットワークを管理するために、より多くのパフォーマンス監視機能が必要でした。Skyはネットワークの拡張に合わせて監視機能の導入も拡張し、SevOne NPMは常にそのタスクに対応していました。
時代が変わり、新しいテクノロジーが登場するにつれて、Skyはそれらの技術的進歩の多くを業務に取り入れようとしました。過去数年間にわたり、Skyのネットワーク・アシュアランス・チームは、運用サポート・システム（OSS）戦略にいくつかの次世代ネットワーキング・アーキテクチャーとリソースを着実に組み込んできました。これらの変化は、物理的なネットワーク機器に大きく依存していた以前のレガシーなアプローチから、次世代の仮想化ネットワーキングとクラウド・インフラストラクチャーへと段階的かつ持続的に移行していくことを中心としていました。
その間も常に、Skyチームは、実装している新しい動的なインフラストラクチャー要素の監視と管理に必要なパフォーマンス監視機能を確保していました。
これらの新しいネットワーク・パフォーマンス監視の要件を満たすために、Skyチームは再びSevOne NPMに注目しました。
「ハードウェアのフットプリントを削減すること、そしてそれがもたらす財務上および運用上のすべてのメリットを得ることが、私たちの大きな目標でした。しかし、これらすべての移行において私たちが最も重視したのは、お客様、社内ユーザー、パートナーに悪影響を与えずに移行を進めることでした」と、SkyのOSSソリューション・アーキテクトでネットワーク・アシュアランス・チームのリーダーであるAmar Palaniswamy氏は述べています。「Skyのような大規模なネットワークでは、新しいサービスは通常、大規模な展開を必要とし、多くのユーザーや顧客に直接影響を与えます。そこで、パフォーマンスの監視が通常の日常業務よりもさらに重要になります。また、SevOneが真価を発揮する場所でもあります。」
Skyのネットワーク・アシュアランス・チームは、業務における俊敏性を向上させ、新しいエンターテインメント・サービスの市場投入までの時間を短縮するのを支援するだけでなく、いくつかの大規模なロールアウトの間とその後に、ユーザーと顧客のエクスペリエンスを保護する必要がありました。
同社の大規模プロジェクトの中には、Cisco Application Centric Infrastructure（ACI）を使用したソフトウェア定義ネットワーキング（SDN）の採用と移行がありました。データセンターに導入されたSkyのCisco ACIにより、同社はネットワーク・ポリシーに基づいて動的にネットワーク・インフラストラクチャーを定義できるようになりました。その目的は、このCisco SDNテクノロジーを使用して、アプリケーション導入ライフサイクルを簡素化、最適化、高速化することでした。しかし、Skyは重要なギャップを認識していました。
Cisco ACIには組み込み管理システムが付属していますが、これは主にネットワーク・ポリシーの初期設定と継続的な管理に重点を置いています。しかし、Cisco ACIのパフォーマンス・データは、Cisco ACIのマネージド・エンティティーの詳細のみを提供するため、過去の視点が限られたパフォーマンス・データの島が形成されます。
Skyチームは、SevOne NPMによってこのモニタリングのギャップを埋めました。NPMは、Cisco ACIの管理APIと直接統合された完全で最新のSDNモニタリングと分析を提供しました。その結果、Skyのネットワーク・アシュアランス・チームは、Cisco ACIインフラストラクチャー全体と、それに接続されているSkyの他のネットワークについて、エンドツーエンドで完全に可視化できるようになりました。
また、Skyのネットワーク・アシュアランス・チームは、SevOne NPMの強力なNetFlow分析機能を使用して、Skyの物理的および仮想的なNetFlow対応ルーター、スイッチ、およびNokiaなどのベンダーが提供するその他のネットワーク機器によって生成されたトラフィック・フロー・データを監視しました。
SkyがSevOne NPMソリューションを使用しているもう1つの革新的な方法は、リアルタイムのネットワーク・パフォーマンス・データをGoogle Cloudにストリーミングし、高度な分析とレポーティングを行うことです。これにより、Skyは、業務のサイロや組織の境界を超えて、パフォーマンス・データの価値を拡大することができます。
Skyは現在、SevOne NPMを使用して、55,000台以上のネットワーク・デバイスを監視しています。
Skyのネットワークは有機的に、また買収の可能性を通じて成長し続け、IT運用のクラウド化が進んできます。そうした状況の中で、Skyチームの計画は、監視の課題が発生した場合に対応できるよう、SevOne NPMの導入を適応させ、さらに拡張していくことです。また、ストリーミング・コンテンツやメディア製品全般は遅延の影響を受けやすいという性質があるため、Skyは、ネットワークの問題がユーザーやエンド顧客に影響を与える前に発見するために、SevOne NPMソリューションのパワーとスピードを今後も頼りにし続けます。
つまり、Skyのネットワーク・アシュアランス・チームは、SevOne NPMの高速かつ柔軟でスケーラブルな監視機能を引き続き利用することによって、現在の運用要件を満たし、将来起こりうるモニタリングの課題にも容易に対応することができます。
ロンドンに本社を置くSky （ibm.com外部へのリンク）は、Comcastグループの子会社であり、32,000人以上の従業員を擁しています。同社は、ヨーロッパを代表するメディアおよびエンターテインメント企業です。Skyは、6カ国で2,300万人以上の顧客に、ニュース、スポーツ、映画、ペイパービュー・イベント、オリジナル・コンテンツなど、幅広いテレビ放送サービスを提供しています。Skyは、インターネット・サービスと固定通信インフラストラクチャーも提供しています。
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2023年9月に米国で作成。
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