一般的な倉庫では、商品の入荷、ピッキング、梱包、積み込み、輸送など、さまざまなプロセスが実行されます。SiB Solutionsは、ベンダー・ロックインを回避するためにオープンソース・テクノロジーを利用した開発を行いたいと考えていました。同社は、信頼性や柔軟性の欠如など、大規模なモノリシック・アーキテクチャーに固有の多くの問題を解決するため、物流環境での通信に最適なApache Kafkaを選択しました。大量のデータをストリーミングする必要がありましたが、Kafkaはそのための最良のソリューションでした」とNilsson氏は続けます。

Event Streamsは、SiB Solutionsのインテリジェント・ビデオおよびAIサービスにも不可欠であり、ニューラル・ネットワークを実行する分析マシンを通じて機械学習を推進するためにKafkaが使われています。SiB Solutionsの顧客の場合、ビデオ分析はデータ・レジデンシー規制に準拠するためにオンサイトで実行されます。次に、エッジコンピューターは、さまざまな深層学習モデルに従って、現場でビデオを処理します。このプロセスのアウトプットは、KafkaプロデューサーからKafkaトピックを介してクラウド・サーバーに送信され、そこでアプリケーション・ロジックが実行されます。「[Kafka]を使うと、すべてをマイクロサービスとして構築できます」とNilsson氏は言います。

SiB Solutionsは、仮想マシン上に配置され、顧客の倉庫からクラウドに接続するマイクロサービス間の通信にEvent Streams for IBM Cloudを使用しています。たとえば、SiB Solutionsのサービスは、インテリジェント・ビデオ・カメラを使用して、選択された倉庫のプロセスを監視します。AIを使用すると、フォークリフトのドライバーが音声による警告を受け取る可能性があります。ドライバーには、現在の荷物の拡張現実（AR）オーバーレイが表示されます。配置が間違っている箱の周囲に赤い四角形が表示され、どこに置くべきかを指定する指示が示されます。

貴重品を扱う企業は、国内および国際物流業務に対する優れた可視性とインサイトを求めて、SiB Solutionsを選んでいます。実際、同社は現在、欧州と北米の30以上の拠点でサービスを提供しています。マネージド型のEvent Streams on IBM Cloudサービスを選択することで、SiB Solutionsはインフラストラクチャーのコストと運用経費を節約できました。CTOのNilsson氏は、「とにかく優れています」と言います。

SiB Solutions（ibm.com外部のリンク）は、誤りのない物流を実現する物流テクノロジー（ロジテック）企業です。SiB SolutionsのインテリジェントなビデオおよびAIサービスは、貴重品を取引する物流集約型企業向けに優れた可視性とインサイトを提供します。ネイティブ・ロジスティクス、ノウハウ、高度なテクノロジーを独自に組み合わせてシンプルなサブスクリプション・サービスにまとめることで、即座にROIが実現します。