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Service Express社
成長の促進、コストの削減、イノベーションの推進にかかわらず、ミッションクリティカルなITシステムをクラウドに移行する企業が増えています。マネージド・サービス・プロバイダーであるService Express社は、この成長機会を掴むべく、IBM Power SystemsサーバーとIBM Storageでサービス型インフラストラクチャーを強化し、差別化されたクラウド・サービスを実現しました。
柔軟で費用対効果の高いクラウド・サービスに対する需要は、これまでも、そして今後も高まり続けます。Service Express社はこの需要に応えるため、迅速で信頼性の高い堅牢なサービスを確保しながら、事業の発展に努めています。
Service Express社は、IBM Power SystemsサーバーとIBM Storageを導入することで、ソフトウェア定義IaaSの提供を拡大し、IBMグローバル・ファイナンシングを利用することで、キャッシュフローへの影響を最小限に抑えながらメリットを得ることができます。
ますます多くの企業がコストを削減し、拡張性を高め、イノベーションを促進するクラウドの能力を最大限に駆使しようとしています。その結果、クラウド・プロバイダーの競争は激化しており、マネージド・サービスによって顧客が期待する信頼性、柔軟性、拡張性を確実に提供することが極めて重要になっています。
マネージド・サービス・プロバイダーであるであるService Express社は、クラウド・コンピューティングに対する需要の高まりから生まれる成長機会を捉えるべく、IBM AIX、IBM i、Windows、Linuxワークロード向けの専用クラウド・マネージド・サービスのキャパシティ増強に着手しました。
Service Express社のカスタマー・セールス・ディレクター、クリス・スミス氏はこう説明します。「コア・アプリケーションを社内で運用することに伴うコストや管理の負担を解消すると同時に、市場の変化に対応できる柔軟性を得たいと考える企業が増えています。企業は本来、データセンターの管理ではなく、事業の運営に集中することを目指しているのです。」
また同氏は次のように語っています:「同様に、中小企業の多くはエンタープライズ・クラスの最先端テクノロジーでシステムを成長、発展させたいと考えています。しかし、自社でITインフラストラクチャーを構築・管理するスキルやリソースが不足している場合が多いのです。」
Service Express社はクラウド・コンピューティングの力を活用して、すでに数え切れないほどの組織を支援してきました。現在、さらに迅速なクラウドの導入とより柔軟な価格モデルを提供することに重点を置き、IaaS(Infrastructure as a Service)の提供を拡大、強化する準備が整いました。
「さらに多くのクラウド・サービス・プロバイダーが市場に参入する中、一貫して優れたサービス・レベルを確保し、お客様に有利な条件を提供することが不可欠です」とクリス・スミス氏は語ります。「非常に信頼性の高いサービスを提供するだけでなく、厳しいデータ保護規制を確実に準拠し、環境への影響を最小限に抑えることも重要です。
Service Express社はIaaSサービスに対する需要の高まりに対応するため、最新世代のIBM POWER9プロセッサー・テクノロジーを搭載したIBM Power Systemsサーバーを150台導入し、データセンターの規模を拡大しました。
クリス・スミス氏は、次のように説明しています。「IBMのテクノロジーを長期にわたり利用してきた当社は、IBM POWER9アーキテクチャーを迷わず早期導入しました。高いパフォーマンスと拡張性、卓越した信頼性を兼ね備えているため、当社は150台ものサーバーに投資することができました。Red Hat社のソリューションは、当社のクラウド・リソースのオーケストレーションで軸となっています。そのため、同社のツールとのシームレスな相互運用性も、決断の決め手となりました。」
新しいクラウド環境を迅速かつ簡単に提供するため、Service Express社はRed Hat Ansible Automation Platform(ibm.com外部へのリンク)を導入しました。このソリューションは、AIX、IBM i、Windows、Linux など、複数のオペレーティングシステムにまたがるクラウド・インスタンスの構成と継続的な管理を自動化する上で役立ちます。
また、Service Express社はIBM FlashSystemストレージとIBM Spectrum Storage Suiteツールを導入し、シンプルな管理とともに高いパフォーマンスを実現するソフトウェア定義ストレージ環境を構築しました。
Service Express社のデータ管理テクニカル・アーキテクト、ナレンダー・タンゲラ氏は、次のように述べています。「他の大手ストレージ・ベンダーも検討しましたが、IBMは機能的な観点から当社に必要なものをすべて提供してくれただけでなく、当社が長年にわたって培ってきた深いスキルを活用することも可能でした。IBM Spectrum Storage Suiteは、当社がすでに使用していた複数のテクノロジーを便利なライセンス1つで提供し、高度に統合されたソフトウェア定義環境を提供してくれました。」
Service Express社にとって、IBM Spectrum Storage Suiteの中で最も重要な2つの要素は、IBM Spectrum ControlとIBM Spectrum Virtualizeです。IBM Spectrum Controlでは、ストレージ管理タスクの一元監視、レポート作成、自動化を行えるほか、IBM FlashSystemストレージへのデータ移行を簡素化し、リスクを軽減することができます。
IBM Spectrum Virtualizeは、IBM SANボリューム・コントローラー・テクノロジーを使用して、複数のタイプの容量(IBM以外の容量も含む)を単一のプールに仮想化し、高度な圧縮、マイグレーション、およびスナップショットのツールを提供します。Service Express社はIBM Spectrumのソリューションを導入することで、必要に応じてハイブリッドクラウドのソリューションを顧客に提供できるようになりました。
Service Express社は各企業それぞれにインフラ要件があることを踏まえ、IBM Spectrumのソリューションを導入することで、必要に応じてハイブリッド・クラウドのソリューションを顧客に提供できるようになりました。
「IBM FlashSystemは、当社のお客様の最重要なプロダクション・データの多くをホストします。しかし、すべてのワークロードで最高のパフォーマンスが求められるわけではなく、費用対効果の方が優先されることもあります。」とクリス・スミス氏は説明します。「そのため、2次ストレージ・ティアが必要な企業様には、今後も既存のIBMストレージアレイを使用します。」
Service Express社は費用対効果の高いバックアップ・サービスを顧客に提供するため、IBM Cloud Object Storageを導入しました。
「当社のお客様の多くは、規制当局から特定のデータを長期間保存するよう求められています」とクリス・スミス氏は語ります。「IBM Cloud Object Storageは、大容量ストレージを手頃な価格で提供しつつ、必要なときにハイブリッドクラウド環境を介して素早いデータアクセスを実現可能です。そのため、お客様のデータ・アーカイブに対するニーズにお応えする上で最適です。」
Service Express社はIBMグローバル・ファイナンシングを利用することで、新しいIBM Power SystemsとIBM Storageのソリューションを導入し、キャッシュフローへの影響を減らすために支払いにゆとりを持たせることができました。Service Express社はIBM Storageソリューションで、一定の利用率に達した時点でストレージの料金を支払うことができるファイナンスオプションを選びました。
「IBMグローバル・ファイナンシングのおかげで、一度に多額の設備投資をすることなく、技術力の向上に投資することができます」とクリス・スミス氏は説明します。「インフラストラクチャーへの投資にかかるコストを分散することで、キャッシュフローを保ちながら事業面にゆとりを持たせ、お客様に還元することができるのです。」
Service Express社はIBM Power SystemsとIBM StorageでIaaSクラウドを拡張して以来、顧客にさらに柔軟でニーズに合わせたクラウド環境を提供できるようになり、同時に収益も向上しています。
「当社は昨年のみで売上を10%伸ばし、今後も自律的な収益を前年比最大10%まで維持する見込みです」とクリス・スミス氏は述べます。「IBM Power SystemsとIBM Storageの導入により、当社は事業拡大とイノベーションの推進を実現できたほか、より多くのお客様にサービスを提供できるようになったことがこの成功につながりました。」
Service Express社は成長に向けた体制を整えるだけでなく、新しいクラウド環境を48時間以内に構築、展開できるようになり、サービス・レベル契約でこの所要期間を約束しています。
「IBM Power SystemsとIBM StorageをRed Hat社のソリューションと組み合わせることで、新しいお客様を専用のクラウド・プラットフォームにオンボーディングするまでの時間を大幅に短縮することができました。」とクリス・スミス氏は説明します。「以前はオンボーディングに2、3週間かかっていましたが、今では数日で完了できるようになりました。お客様のニーズや既存のインフラによっては、さらに時間を短縮できる場合もあります。
「コロナウイルスの世界的大流行によって企業にさらに負担がかかる中、市場の急な変化に順応する重要性はますます高まっており、当社はそのサポートを行います。当社がIBM Power Systemsでデータセンターを強化して以来、ある大手新聞販売店は4週間以内に100台以上の物理サーバーを当社のクラウドに移行しました。また、英国の大手銀行向けに、リモート展開で最大400台のサーバーを移行しました」。
IBMのソリューションは、応答性に優れたサービスと柔軟な支払い条件を提供できるだけでなく、Service Express社がより幅広い企業に最先端のクラウド・コンピューティングを提供する上で役立っています。
「IBMとの密なパートナーシップは、自社のITインフラの開発とお客様に提供できるサービスにとても大きな役割を果たしています」とクリス・スミス氏は語ります。「例えば、当社のストレージ・インフラストラクチャーをオールフラッシュ・ストレージ搭載型のソフトウェア定義環境に統合することで、データセンターの設置面積、電力、冷却にかかる要件を削減し、当社のサービスにおける環境のサステナビリティーを高めることができました」
持続可能性を念頭に置き、主要なティア4のデータセンターを建設したService Express社は、業務による環境への影響を軽減することに本格的に取り組んでいます。同社はデータセンターの冷却システムが世界で最も効率的なもののひとつであることを保証するだけでなく、認証済みの再生可能エネルギー源でITインフラに電力を供給し、地元のマースデン・ヴェールの森に植樹するグラウンドキーパーをサポートしています。
IBM Power Systemsは、Service Express社の事業における環境面での持続可能性を高めるだけでなく、金融サービス部門における新規顧客の獲得にも役立ちます。クリス・スミス氏は、次のように説明します。「IBM Power Systemsは、そのレジリエンスと金融サービス業界全体で広く信頼されていることが特長です。当社がペイメントカード業界データ・セキュリティー規格への準拠を達成する上で、この特長は大いに役立っています。端的に言えば、今後当社はより多くの銀行や決済プロバイダーと提携することができるのです。」とクリス・スミス氏は説明します。
同氏は次のように締めくくっています。「IBMグローバル・ファイナンシングのサポートとクラウド・サービスを支えるエンタープライズ・クラスのIBMインフラストラクチャーを導入することで、より多くの企業が最先端のティア4データセンターのメリットを得られるようになります。今後もIBMとのパートナーシップを深め、事業の成長とサービスの進化を続けていきたいと考えています。」
Service Express社(ibm.com外部へのリンク)は、グローバルなマルチベンダー・メンテナンス、クラウド、マネージド・サービス、ハードウェア・ソリューションなどに特化した、業界を牽引するデータセンター・ソリューション・プロバイダーです。同社は、信頼性の高いエンド・ツー・エンドのサポートを提供することで、世界中の企業から信頼を得ています。詳細については、serviceexpress.comをご覧ください。
グローバルデータセンターソリューション&サポート|Service Express社のサーバー、ストレージ、ネットワークのニーズに応える世界水準のデータセンターソリューション。データセンターのサポートオプションについては、こちらをご覧ください。最大70%のコスト削減を実現可能です。
© Copyright IBM Corporation 2021. IBM Corporation、IBM Cloud、New Orchard Road、Armonk、NY 10504
米国で製作、2021年4月
IBM、IBMロゴ、ibm.com、AIX、IBM Cloud、FlashSystem、Power、POWER9、およびIBM SpectrumはInternational Business Machines Corp.の商標であり、世界中の多くの管轄区域で登録されています。その他の製品名およびサービス名は、IBMまたは他社の商標である可能性があります。IBM商標の最新リストは、ウェブ上の「著作権および商標情報」www.ibm.com/jp-ja/legal/copytrade.shtmlで入手できます。
Red Hat、JBoss、OpenShift、Fedora、Hibernate、Ansible、CloudForms、RHCA、RHCE、RHCSA、Ceph、Gluster は、米国およびその他の国におけるRed Hat, Inc.またはその子会社の商標または登録商標です。
本書は最初の発行日時点における最新情報を記載しており、IBMにより予告なしに変更される場合があります。IBMが事業を展開している国であっても、特定の製品を利用できない場合があります。
記載されている性能データとお客様事例は、例として示す目的でのみ提供されています。実際の結果は特定の構成や稼働条件によって異なります。本資料の情報は「現状のまま」で提供されるものとし、明示または暗示を問わず、商品性、特定目的への適合性、および非侵害の保証または条件を含むいかなる保証もしないものとします。IBM製品は、IBM所定の契約書の条項に基づき保証されます。
お客様は、自己の責任で関連法規および規則を順守しなければならないものとします。IBMは法律上の助言を提供することはなく、また、IBMのサービスまたは製品が、いかなる法規もしくは規則をお客様が順守していることの裏付けを、表明ならびに保証するものでもありません。
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