Maximo Application Suiteへの移行を効率化および加速化するために、Quantは信頼できるパートナーであるAFRYおよびIBMと提携しました。
「AFRYとは4年以上協働してきましたが、その間に同社は最も価値のある戦略的パートナーの一社になりました」とBergdahl氏はコメントしています。「AFRYはMaximoソリューションのサービス・インテグレーターとして機能し、構成、保守、運用から技術サポート、開発、概念実証プロジェクトに至るまで、あらゆる面で私たちをサポートしてくれます。当社は無駄のないデジタル・チームを擁しているため、AFRYのような信頼できるパートナーとともに機能を強化できることは大きな利点です。Quantが保守業界のノウハウを持ち込むなど、両社のパートナーシップにおけるさまざまな視点が、成功に大きく貢献しました」
新しいパートナーシップを構築するため、Quant、AFRY、IBMの共同プロジェクト・チームがドイツのミュンヘンにあるIBM Innovation Studioを訪ずれました。プロジェクト・チームは、Innovation StudioのIBM Industry 4.0のエキスパートと緊密に連携して、Quantの変革への取り組みを計画しました。
「プロジェクトの初期段階でQuant、AFRY、IBMの関係者と集まったことは非常に貴重でした」とBergdahl氏は思い返します。「IBM Innovation Studioでは、実際的な現場での考慮事項、業界のベスト・プラクティス、テクノロジーの可能性など、さまざまな角度からプロジェクトの課題と機会を検討しました。Quant、AFRY、IBMの重なり合う能力を1つのまとめることで、Maximo Application Suiteの価値主導型のユースケースを共同で構築しました」
IBMおよびAFRYと一連の概念実証演習を成功させた後、Maximo Application Suiteを実装しました。IBMによる管理対象サービスとして提供されるこの新しいソリューションは、資産管理データを管理および分析するための統合プラットフォームを実現します。
「最新の産業用資産のほとんどには、相手先ブランド供給メーカーが提供するセンサーが装備されていますが、当社の顧客の多くは監視を必要とする従来の機器も所有しています」とBergdahl氏はさらに詳しく説明します。
「そこで、当社は従来の資産にモノのインターネット(IoT)デバイスを装備して、資産の状態データを収集できるようにしています。現在、当社は独自のIoT管理プラットフォームを運営しています。この機能をMaximo Application Suiteの一部であるIBM Maximo Healthに移行することで、2,000台のIoTデバイスからのデータに簡単にアクセスできるようになるだけでなく、既存のIoT管理インフラストラクチャーを廃止できるようになり、時間の節約とコストの削減が可能になります」
グローバルな展開後、既存のMaximoユーザー全員がMaximoアプリケーションスイートにスムーズに移行しました。
「実装中、当社はIBMソリューションの最新機能についてチームをトレーニングするのに多大な時間を費やしました」とBergdahl氏は認めます。「Quant、AFRY、IBMの強力な取り組みが実を結びました。ワンチームのアプローチと緊密な協働が、IBM Maximo Application Suiteへの移行の成功に貢献しました」
さらにこう付け加えます。「実装プロジェクトの間、すべての関係者が多くのことを学びました。QuantはMaximo Application Suite内の一部の新しいモジュールのIBM Early Adopter Programへの参加者に選ばれたため、こうした組織横断的な学習は今後も継続していきます」