ホーム お客様事例 Quant - AFRY - IBMお客様事例 - 持続可能性 Quantは、よりスマートな保守で企業の持続可能性の向上を支援
AFRYおよびIBMと提携して、世界中の顧客に知的資産管理を提供
PDFをダウンロード
エンジニアリングと建物改修の仕事に笑顔で取り組む女性、建設労働者、およびポートレート

世界中の法人客がビジネスを円滑かつ持続的に運営できるよう支援するため、QuantはIBM®およびAFRYと提携し、IBM® Maximo® Application Suiteの知的資産管理、監視、予測保守機能を導入しました。この新しいソリューションにより、Quantは世界中の顧客にさらに効率的で効果的な資産管理サービスを提供できるようになります。また、IBMおよびAFRYとの資産管理パートナーシップを通じて、同社は将来の持続可能性イノベーションの基盤を築いています。

Quantはスウェーデンのストックホルムに本社を置き、欧州、中東、南北アメリカ大陸で事業を展開する世界的な保守サービス会社です。3,000名を超える従業員を擁する同社は、スマートで効率的な保守プロセスを通じて顧客が資産の可用性を最大限に達成できるよう支援しています。

同社のアプローチの中心となるのは、Quant スマート保守モデルです。これは、従業員の知識、業界のベスト・プラクティス、世界クラスの安全管理、最先端の資産管理プラットフォームを組み合わせた手法です。

Quantのデジタル製品エリア・マネージャー、Emil Bergdahl氏は次のように説明しています。「私たちはさまざまなセクターにサービスを提供していますが、どの顧客にも、資産から最大のビジネス価値を得るという共通の目標があります。当社は、顧客が環境的に持続可能かつコスト効率の高い方法でこのビジョンを実現できるよう、顧客の資産管理能力を強化する方法を常に模索しています」

Quantにとって、スマート保守モデルの最上位層にあるのは、機械学習のインテリジェンスとリアルタイムの資産状態データを活用した予知保全です。同社は20年以上にわたり、IBM Maximoソフトウェアを使用してデジタル資産管理機能を強化してきました。

データ駆動型機能の需要が高まる中、Quantは、IBMソリューションの最新世代であるIBM Maximo Application Suiteに移行することで、アプローチをさらに強化する機会を見出しました。

Bergdahl氏は次のように詳しく説明します。「Maximo Application Suiteを使用すると、資産管理データを単一の統合プラットフォームにまとめられることがわかりました。新しいIBMソリューションを利用すると、顧客サイトの全資産の包括的なビューを提供するだけでなく、AIを活用したモニタリングを行って、潜在的な問題が発生する前にチームが対応できます」

1 資産管理のための中央プラットフォーム

資産管理データを統合することで、現場チームの作業がさらに効率化

2,000 IoTセンサーからのデータ・ストリーム

IoTデバイスと組み込みセンサーにるリアルタイムの資産状態監視

40 グローバルな顧客サイトが稼働中

QuantはIBM Maximo Application Suiteへのシームレスな移行を実現

Quant、AFRY、IBMによる強力な取り組みが実を結びました。ワンチームのアプローチと緊密な協働が、IBM Maximo Application Suiteへの移行の成功に貢献しました。 Quant デジタル製品エリア・マネージャー Emil Bergdahl氏
信頼できるパートナーとの連携

Maximo Application Suiteへの移行を効率化および加速化するために、Quantは信頼できるパートナーであるAFRYおよびIBMと提携しました。

「AFRYとは4年以上協働してきましたが、その間に同社は最も価値のある戦略的パートナーの一社になりました」とBergdahl氏はコメントしています。「AFRYはMaximoソリューションのサービス・インテグレーターとして機能し、構成、保守、運用から技術サポート、開発、概念実証プロジェクトに至るまで、あらゆる面で私たちをサポートしてくれます。当社は無駄のないデジタル・チームを擁しているため、AFRYのような信頼できるパートナーとともに機能を強化できることは大きな利点です。Quantが保守業界のノウハウを持ち込むなど、両社のパートナーシップにおけるさまざまな視点が、成功に大きく貢献しました」

新しいパートナーシップを構築するため、Quant、AFRY、IBMの共同プロジェクト・チームがドイツのミュンヘンにあるIBM Innovation Studioを訪ずれました。プロジェクト・チームは、Innovation StudioのIBM Industry 4.0のエキスパートと緊密に連携して、Quantの変革への取り組みを計画しました。

「プロジェクトの初期段階でQuant、AFRY、IBMの関係者と集まったことは非常に貴重でした」とBergdahl氏は思い返します。「IBM Innovation Studioでは、実際的な現場での考慮事項、業界のベスト・プラクティス、テクノロジーの可能性など、さまざまな角度からプロジェクトの課題と機会を検討しました。Quant、AFRY、IBMの重なり合う能力を1つのまとめることで、Maximo Application Suiteの価値主導型のユースケースを共同で構築しました」

IBMおよびAFRYと一連の概念実証演習を成功させた後、Maximo Application Suiteを実装しました。IBMによる管理対象サービスとして提供されるこの新しいソリューションは、資産管理データを管理および分析するための統合プラットフォームを実現します。

「最新の産業用資産のほとんどには、相手先ブランド供給メーカーが提供するセンサーが装備されていますが、当社の顧客の多くは監視を必要とする従来の機器も所有しています」とBergdahl氏はさらに詳しく説明します。

「そこで、当社は従来の資産にモノのインターネット(IoT)デバイスを装備して、資産の状態データを収集できるようにしています。現在、当社は独自のIoT管理プラットフォームを運営しています。この機能をMaximo Application Suiteの一部であるIBM Maximo Healthに移行することで、2,000台のIoTデバイスからのデータに簡単にアクセスできるようになるだけでなく、既存のIoT管理インフラストラクチャーを廃止できるようになり、時間の節約とコストの削減が可能になります」

グローバルな展開後、既存のMaximoユーザー全員がMaximoアプリケーションスイートにスムーズに移行しました。

「実装中、当社はIBMソリューションの最新機能についてチームをトレーニングするのに多大な時間を費やしました」とBergdahl氏は認めます。「Quant、AFRY、IBMの強力な取り組みが実を結びました。ワンチームのアプローチと緊密な協働が、IBM Maximo Application Suiteへの移行の成功に貢献しました」

さらにこう付け加えます。「実装プロジェクトの間、すべての関係者が多くのことを学びました。QuantはMaximo Application Suite内の一部の新しいモジュールのIBM Early Adopter Programへの参加者に選ばれたため、こうした組織横断的な学習は今後も継続していきます」

IBMとAFRYは、私たちの将来のビジョンを共有するパートナーであり、今後数年間にわたって協力関係を深めていくことを楽しみにしています。 Maja Robertsson氏 最高デジタル責任者 Emil Bergdahl氏
持続可能性への転換を加速化

IBM Maximo Application Suiteでの取り組みはまだ始まったばかりですが、Quantはすでにこのソリューションを使用して、世界中の40の顧客サイトにある105,000を超える資産を管理しています。同社は現在、運用データへの即時アクセスを提供する次世代プラットフォーム、Maximo Mobileなどの新機能を自社の技術者向けに展開し始めています。

「当社の技術者はMaximoを使い始めることをとても楽しみにしています」とBergdahl氏はコメントしています。「このソリューションにはAIが組み込まれているため、アプリから直接リアルタイムで質問に答えることで、チームは問題をより迅速にトラブルシューティングできます。また、Maximo Mobileを使用すると、資産検査に関する情報をはるかに速く、簡単に取得し、記録できます。最終的には、技術者が紙を使用する必要がなくなり、時間の節約と持続可能性の目標推進につながるでしょう」

スプレッドシート・ベースの計画策定からMaximo Schedulerに移行することで、Quantはインテリジェントなルールベースの自動化を使用してグローバル・チームがリソース割り当てを最適化できるようにします。

「Maximo Schedulerを使用すると、スケジュールと作業指示書の管理が1つの統合プラットフォームで行われるため、当社のプランナーははるかに効率的に作業できるようになります」とBergdahl氏は言います。「最も重要なのは、Maximo Schedulerによって、顧客に対する透明性を高め、資産管理業務にもたらす価値をより適切に伝えられるようになることです」

すべての資産データを単一の共有プラットフォームに統合することで、Quantはチームがデータに基づいて保守の意思決定を行えるようになり、より多くの顧客がQuantスマート保守モデルの価値を引き出せるようになります。

「顧客に最高の価値をお届けするために、業界全体の予知保全への移行の最前線に立ちたいと考えています」とBergdahl氏は言います。「IBMとAFRYとのパートナーシップを通じて、Quantの産業用保守事業の長い経験と組み合わせることで、顧客の保守費用に対して、より高い資産可用性とより大きな価値を提供できると確信しています」

Quantは今後を見据えて、AFRYとIBMとのパートナーシップを強化する予定です。将来の協働の機会には、共同の市場開拓戦略や持続可能性に関するイノベーションが含まれます。

Quantの最高デジタル責任者であるMaja Robertsson氏は次のように結論付けています。「IBM Maximo Application Suiteを基盤として、環境情報機能と環境、社会、ガバナンスの報告を当社のサービス・ポートフォリオに組み込む機会を模索する準備が整いました。IBMとAFRYは、私たちの将来のビジョンを共有するパートナーであり、今後数年間にわたって協力関係を深めていくことを楽しみにしています」

Quantのロゴ
Quantについて

Quant(ibm.com外部のリンク)は30年以上にわたり、産業保守事業の市場リーダーとして、世界中の400を超える施設の安全性、生産性、機器の性能を維持し、改善してきました。Quantはスウェーデンのストックホルムに本社を置き、世界中で専門的な産業保守サービスを提供する大手プロバイダーです。

AFRYのロゴ
AFRYについて

スウェーデンのストックホルムを拠点とするAFRY(ibm.com外部のリンク)は、工学、設計、アドバイザリー・サービスにおける欧州のリーダーであり、グローバルに展開しています。AFRY は、持続可能な社会への移行を加速することを目指し、インフラ、産業、エネルギー、デジタル化の分野で19,000人の献身的な専門家を雇用し、将来の世代のために持続可能なソリューションを生み出しています。

次のステップ

この記事で紹介されているIBMソリューションの詳細については、IBMの担当者またはIBM ビジネス・パートナーにお問い合わせください。

他のお客様事例を見る IBMへのお問い合わせ FrieslandCampina

世界的な乳製品大手、FrieslandCampinaがIBM ビジネス・パートナーであるAxiansと協力して、世界中のすべての FrieslandCampinaサイトの新しいデータ保護およびバックアップ戦略を設計し、IBM FlashSystem、IBM HyperSwap、IBM Storage Protectを使用してデータ・セキュリティー、復元力、リカバリーの課題を解決した方法をご紹介します。

お客様事例はこちら
Artefact

Artefactは、フランスの大手銀行の依頼により、IBM watsonx.aiプラットフォームを活用して生成AIの実装に成功しました。このツールは、インテリジェントなアバターの使用を通じて顧客データの分析を容易にするために特別に開発されたものです。

お客様事例はこちら
BanFast Förvaltning AB社

BanFast社はEdsvärd Hållbarhet社と協力して、IBM® Envizi™ ESG Suiteを使用して持続可能性レポートの作成を合理化および加速し、持続可能性のパフォーマンスに関する新たなインサイトに基づき、ポートフォリオ全体でエネルギー使用量を50%削減することを目指しています。

お客様事例はこちら
法務

© Copyright IBM Corporation 2024.日本アイ・ビー・エム株式会社 〒105-5531 東京都港区虎ノ門二丁目6番1号 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー

2024年3月に米国で制作。

IBM、IBMロゴ、ibm.comおよびMaximoは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。その他の製品名およびサービス名は、IBMまたは他社の商標である可能性があります。IBM商標の最新リストは、Web上の「著作権および商標情報」( www.ibm.com/jp-ja/legal/copytrade.shtml)でご確認いただけます。

本書は最初の発行日時点における最新情報を記載しており、IBMにより予告なしに変更される場合があります。IBMが事業を展開している国であっても、特定の製品を利用できない場合があります。

記載されている性能データとお客様事例は、例として示す目的でのみ提供されています。実際の結果は特定の構成や稼働条件によって異なります。本資料の情報は「現状のまま」で提供されるものとし、明示または暗示を問わず、商品性、特定目的への適合性、および非侵害の保証または条件を含むいかなる保証もしないものとします。IBM製品は、IBM所定の契約書の条項に基づき保証されます。