ホーム お客様事例 Owens-Illinoisハイブリッドクラウド Owens-Illinois, Inc.
IBMのDb2プラットフォームで100 万ドル以上を節約し、パフォーマンスを向上
飲み物の貯蔵庫にあるたくさんのボトル

コスト削減と運用の合理化を目的とした全体的なビジネス・トランスフォーメーションの一環として、O-I社は、SAPデータとビジネス・データを、老朽化したOracleシステムから IBM Db2プラットフォームに移行しました。 移行はスムーズに進み、結果として7桁の節約、ストレージ要件の50%削減、パフォーマンスの30%向上が実現しました。

ビジネス上の課題

コストを最適化し、業務運営を変革するための全社的な取り組みの一環として、Owens-Illinois, Inc.(O-I)のIT部門は、よりコスト効率が高く、回復力のあるデータベース・プラットフォームを必要としていました。

概要と経緯

O-I社は、老朽化したOracleデータベースをDb2プラットフォームに移行しました。 チームは、ビジネス運営を中断することなく、6 カ月をかけて5大陸で100件以上の移行を実行しました。

成果 50%削減
データ・ストレージ使用量
最大30%の向上
データベースのパフォーマンス
7桁のコスト削減
総所有コスト(TCO)
ビジネス上の課題の詳細
変化の時

ガラス容器製造で115年の歴史を持つO-I社は、コスト構造の見直しとオペレーションの最適化に向けて変革を進めていました。同社のIT部門にとって、この変革は既存のデータベース・インフラストラクチャーを批判的な目で再検討することを意味していました。O-I社は長年にわたり、Oracleデータベース上でビジネス・オペレーションを運営してきましたが、CIO(最高情報責任者)のRod Masney氏とSAPインフラストラクチャーおよびエンタープライズ・プラットフォーム担当ディレクターのRay Case氏は、新しいデータベース・ソリューションを検討する時期が来たと感じていました。

「コストを削減する必要がありました。より価値のある領域に資金を投入できるようにするためです」とCase氏は言います。「これまでそうしてきたからという理由で、ソフトウェアのメンテナンスにお金を払うということは、必ずしも正しい答えとは限りません」

同社のチームが新しいデータベースを検討するにあたって、考慮すべきポイントがたくさんありました。Masney氏は言います。「コストだけの問題ではありません。確かに、コストは優先事項の上位にはありますが、信頼性、サプライヤーとの関係性、そして当社のシステムが確実に利用できるかどうかも重要です。改めて全体像を把握し直しました」

ペタバイト規模のデータが5つの大陸にまたがり、78拠点の製造施設をサポートしているため、特に難しい問題でした。新しいプラットフォームは、同社のSAPインフラストラクチャーだけでなく、製造システム、注文、納品、請求、調達、在庫などのデータ・フィードもサポートしています。

今日の環境においてITの予算を増やすことは難しいため、競争上の優位性をもたらしてくれるプロジェクトに資金を投入するための方法を見つける必要があります。 Ray Case Director of SAP Infrastructure and Enterprise Platforms Owens-Illinois, Inc.
概要と経緯の詳細
スムーズな移行

O-I社は、IBMビジネス・パートナーであるDXC Technology社の協力を得て、Db2プラットフォームにデータを移行することを決定しました。「長年にわたるIBMとの関係性のなかで、総所有コストを検討するだけでなく、信頼できる企業と提携できる機会のすばらしさを実感していました」とMasney氏は言います。

ただし、この規模の移行には、綿密な協力関係とテクノロジー・パートナーの強力なサポートが不可欠です。Masney氏は言います。「移行が正しく、完全に完了したことを確認する必要があります。幸いなことに、IBMでは、他のベンダーのデータベース・プラットフォームからIBM Db2に移行するための方法論が確立されています。その方法はよく知られており、十分に文書化されています。移行プロセスは時間通り、予算通り、計画通りに進み、非常にうまくいきました」

軽微な問題が発生した場合でも、IBMのチームはすぐに解決できるように待機していました。「IBMのチームは、頼りになりました。まさにチームの一員でした」とMasney氏は言います。

OI Glass社のように地理的に広範囲にわたって事業を展開する組織では、このような大規模な移行中のダウンタイムを回避することは困難です。アジアでは機能しても、北米では機能しない時間帯が生じる可能性があり、その逆も同様です。移行プロセスを1つ進める度に、OI Glass社、DXC Technology社、IBMのチームはテスト・ランを実施しました。このプロジェクトには、6か月間で100以上の移行があり、週末のみに実行しました。

「従業員には、気付かれもしませんでした」とCase氏は言います。「金曜日に営業を終了した際にSAPを使用していましたが、月曜日に戻って来て、そのまま使用を再開しました。基盤となるデータベースが変更されたことにまったく気付きませんでした」

今回の移行プロジェクトにおいて、IBMとDXC Technology社のテクノロジー・サポートは模範的でした。夜遅くに電話をかけた時も、両者の担当者が受話器を取ってくれました。おかげで、移行プロジェクトを通して、快適に進めることができました。 Ray Case Director of SAP Infrastructure and Enterprise Platforms Owens-Illinois, Inc.
成果の詳細
パフォーマンスの顕著な改善

O-I社では、Db2プラットフォームに移行したことで、ビジネスのパフォーマンスが大幅に改善されました。まず、ストレージの使用量を50%削減することができました。一部のケースでは、パフォーマンスも30%も向上し、7桁に上るコスト削減(TCO)を実現しました。Case氏は、「今日の環境においてITの予算を増やすことは難しいため、競争上の優位性をもたらしてくれるプロジェクトに資金を投入するための方法を見つける必要があります」と言います。

そのようなプロジェクトの1つが、 BLU Accelerationを備えたIBM Db2ソリューションによるものでした。「IBM Db2はきわめて信頼性が高く、可用性の高いプラットフォームであるため、より戦略的で運用作業的ではない業務に集中することができます。当社の変革に向けたロードマップには、デジタル・トランスフォーメーションという項目があります。IBM Db2 BLU Accelerationがレポート作成、分析、機械学習の実現に役立ってくれることは明らかです」

当社は、データ・ドリブンの企業です。OracleからDb2への移行は、未来に向けて一歩を踏み出すのに役立つ要素でした。 Ray Case Director of SAP Infrastructure and Enterprise Platforms Owens-Illinois, Inc.
Owens-Illinoisのロゴ
Owens-Illinois, Inc.

Owens Bottle Companyは、最初の自動ボトル製造機を開発したMichael Joseph Owens氏によって1903年に設立されました。 1929年に、Illinois Glass Companyと合併し、Owens-Illinois, Inc.(O-I)(ibm.com外部へのリンク)が誕生しました。 O-I社は現在、世界最大のガラス容器メーカーの1つであり、ビール、ワイン、蒸留酒、ノンアルコール飲料、食品業界にサービスを提供しています。O-I社はオハイオ州ペリズバーグに本社を置き、5 大陸で78の工場を運営しています。 2017年の収益は68億ドルを超え、従業員数は26,000名を超えています。

DXC Technologyについて

2017年に設立されたDXC社(ibm.com外部へのリンク)は、多国籍の企業間(B2B)ITサービス・プロバイダーです。 その主な焦点は、さまざまな業界のクライアントがデジタル・トランスフォーメーションを追求してITインフラストラクチャーをモダナイズできるよう支援することです。 プライベート、およびパブリック・セクターに6,000以上の顧客顧客を抱えており、13万人の従業員とともに、70か国でサービスを提供しています。本社は米国バージニア州タイソンズにあり、200億米ドルを超える売上を報告しています。

詳細情報はこちら

この記事で紹介されているIBMソリューションの詳細については、IBMの担当者またはIBM ビジネス・パートナーにお問い合わせください。

次へ: IBMへのお問い合わせ
脚注

 

© Copyright IBM Corporation 2019. 日本アイ・ビー・エム株式会社 〒105-5531 東京都港区虎ノ門二丁目6番1号 虎ノ門ヒルズステーション

2019年11月、米国で作成

IBM、IBMロゴ、ibm.com、BLU Acceleration、およびDb2は、International Business Machines Corp.の商標であり、世界中各地の管轄区域で登録されています。その他の製品名およびサービス名は、IBMまたは他社の商標である可能性があります。IBM商標の最新リストは、ウェブ上の「著作権および商標情報」 www.ibm.com/jp-ja/legal/copytrade.shtmlで入手できます。

本書は最初の発行日時点における最新情報を記載しており、IBMにより予告なしに変更される場合があります。IBMが事業を展開している国であっても、特定の製品を利用できない場合があります。

記載されている性能データとお客様事例は、例として示す目的でのみ提供されています。実際の結果は特定の構成や稼働条件によって異なります。本資料の情報は「現状のまま」で提供されるものとし、明示または暗示を問わず、商品性、特定目的への適合性、および非侵害の保証または条件を含むいかなる保証もしないものとします。IBM製品は、IBM所定の契約書の条項に基づき保証されます。