ITサービス・プロバイダーの競争が激化するなか、コスト効率とサービス品質で優れた企業が有利な立場に立つことができます。NTT DATA Business Solutions Poland社は、IBM Power SystemsおよびIBM FlashSystem上でSAP HANAホスティング・サービスを活用したSAP ERPを実行することで、極めて魅力的な価格でトップクラスのSLAを提供し、競争上の優位に立っています。
NTT DATA Business Solutions Poland社は、優れたSAP HANAホスティング・サービスの提供を開始しました。オペレーショナル・エクセレンスの強化とコスト効率の向上の両輪を実現することが同社の課題でした。
NTT DATA Business Solutions Poland社は、高度な仮想化を用いて効率を高め、IBM Power SystemsサーバーとIBM FlashSystemストレージ上のSAP HANAホスティング・サービスを活用したSAP ERPをローンチしました。
SAPはここ数年間、IT業界で注目を集めており、豊富なソリューションが市場に投入されています。変化の大きな波は、SAP HANAの発表によってもたらされました。SAP HANAは強力なインメモリ・データベースであり、前例のない規模でリアルタイムのアナリティクスが得られます。
SAP HANAの関心が高まるにつれて、SAPのスペシャリストであるNTT DATA Business Solutions社は、すぐさま課題に挑戦しました。NTT DATA Business Solutions Poland社は、他国のパートナー部門とともに、x86アーキテクチャーでサポートされるSAP HANAホスティング・サービスを備えたSAP Business Warehouseをローンチしました。顧客が新しいサービスを導入するなかで、同社は基盤となるハードウェアに柔軟性がなく、管理が難しい問題に直面しました。また、顧客ごとに専用のサーバーを稼働させる必要があり、売上に乗じてコストも上昇するため、効率的な運用を維持することが困難でした。
SAP HANAを備えたSAP ERPが登場し、技術的な要求が大幅に高まるなか、NTT DATA Business Solutions Poland社は、サービスの提供方法を改善し、運用コストを削減する方法を模索しました。
NTT DATA Business Solutions Poland社は長年にわたり、顧客の従来のSAP ERPアプリケーションをIBM Power Systems上で実行して、大きな成功を収めてきました。同社は、これまでの経験に基づいて、IBM Power Systems上でSAP HANAを活用したSAP ERPをテストし、IBMのプラットフォームが要件に適合していることを確認しました。
NTT DATA Business Solutions Poland社のクラウド・ソリューション・アーキテクトのTomasz Piętak氏は言います。最も要求の厳しい顧客のためにIBM Power Systemsを確保していましたが、これまでの経験から、サーバーが一定の極めて高い使用率においても、良好なパフォーマンスを維持できることがわかっていました。当社にとって、IBM Power Systemsは信頼性と安定性の象徴です。そして、まさにSAP HANAホスティング・サービスを活用したSAP ERPに必要としていたものでした」
NTT DATA Business Solutions Poland社は、新しい専用のハードウェアを購入するのではなく、既存のインフラストラクチャーを利用してSAP HANAを実行する、テーラード・データセンター統合(TDI)を通じて、IBM Power Systemsを導入しました。初期の展開にIBM Systems Lab Servicesを利用し、IBM Global Financingとの5年間の契約を通じて、月々の定額分割払いでサーバーを購入しました。それ以来、同社は、この新しいサービスを通じて多くの新規顧客を獲得し、IBM Power Systemsのフットプリントを拡大し、その後の実装を自社で完了しました。
NTT DATA Business Solutions Poland社は現在は、ビジネス・クリティカルなシステムを含む、顧客のSAP HANAインスタンスの大部分をIBM Power Systems上で実行しています。SAP HANAを備えたSAP ERPは、それぞれが新世代のIBM POWER9®プロセッサーを搭載したIBM Power System E950サーバー上で稼働しています。これらのサーバーは、 IBM PowerVM®を用いて仮想化されており、SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applications(ibm.com外部へのリンク)オペレーティング・システムを実行しています。同社は、IBM Power Systemsサーバー上で220以上のバーチャル・マシン(論理パーティション(LPAR)として知られる)を稼動させており、SAP HANAを備えたSAP ERPの国内最大級のインストール・ベースを有しています。
SAP社は最近、新世代のERPであるSAP S/4HANAを発売しました。NTT DATA Business Solutions Poland社は現在、IBM Power SystemsおよびIBM FlashSystem上で実行されるSAP S/4HANAホスティング・サービスを複数の顧客に提供しています。
さらに同社は、IBM AIX®オペレーティング システムを使用して、他のデータベースでサポートされている従来のSAP ERPアプリケーションも引き続き実行しています。
Tomasz Piętak氏は言います。「当社では、IBM Power Systemsを使用して、お客様がSAPアプリケーションにアクセスできるプライベートクラウドを実行しています。当社のサービスは、SAP-as-a-Serviceであり、インフラストラクチャーやハイパーバイザーからオペレーティング・システムやアプリケーションに至るまで、SAPの実行に必要なものすべてをオールインワンのパッケージで提供できます」
NTT DATA Business Solutions Poland社は、IBM PowerVM仮想化ソフトウェアを活用して、物理的なIBM Power Systemsサーバーを複数の顧客間でセキュアに共有できるようにしています。その結果、より少ない設置面積で多くの顧客システムをサポートし、新しいサーバーを購入する必要性を減らしながら、優れたサーバーとストレージの効率的な使用を実現しています。
IBM Power Systemsプラットフォームは、Live Partition Mobility機能を備えており、ユーザーを中断させることなく、顧客のライブ・システムを別の物理マシンにシームレスに移動させることができ、優れた柔軟性を提供します。同社はこの機能を通じて、ハードウェアのメンテナンス時における、顧客のシステム停止を回避しています。さらにこの機能は、同社が物理サーバー間でワークロードを均等に分散し、パフォーマンスと使用率を最適化するのにも役立っています。
Tomasz Piętak氏は言います。「IBM Power SystemsでLive Partition Mobility機能を長年使っていますが、移行するシステムは数年前のシステムよりもはるかに大規模になっているため、その感動は尽きません。たとえば最近、1.5 TBの稼働中の顧客システムをあるサーバーから別のサーバーに移行しましたが、いつも通り、うまくいきました」
NTT DATA Business Solutions Poland社は、IBM PowerVC Virtualization Centerソフトウェアを使用して、IBM Power Systemsサーバー上のバーチャル・マシンの管理を大幅に自動化し、ITチームのシステム管理のルーティン業務の時間を短縮しています。IBM PowerVC Virtualization Center、Cloud-Init、Ansibleを活用して、高度に自動化された方法で新しいバーチャル・マシンをプロビジョニングし、デプロイの時間を短縮しています。
SAP HANAソリューションを活用した顧客のSAP ERPをサポートするために、最初に他のベンダーのストレージをテストした後、Cloud-Initはすぐに既存のIBM Storageデバイスに切り替えました。同社は、これらのマシンのサポート終了に近づくにつれて、IBM Spectrum Virtualizeを使用して、仮想化された最先端のIBM FlashSystemソリューションにアップグレードしています。同社は現在、200 TBを超えるデータをIBM FlashSystemに保存しています。
「IBM FlashSystemに移行したことで、大きなメリットが得られました」とTomasz Piętak氏は言います。「フラッシュは極めて高速であるため、遅延を3 ~ 5ミリ秒から 1 ミリ秒未満に短縮することができ、顧客への応答時間を低く抑えることができました。 さらに、新しいディスク・アレイでは、以前のディスク・アレイよりもはるかに優れたIOPSを実現できます。最終的に、これらのメリットは、顧客との契約の終了時、もしくは更新時に同じ料金、または場合によってはより低い料金でより優れたパフォーマンスを提供できることを意味します」
同氏はさらに続けます。「速度に加えて、FlashSystemのもう1つの大きなメリットは、高度な仮想化です。当社では、IBM Spectrum Virtualizeを使用して、圧縮やボリュームのコピーから、異なる物理デバイス間でのストレージ・ボリュームの移動まで、幅広くサポートしています。仮想化ソリューションにより、日常的なシステム管理が非常に楽になります。IBM Spectrum Virtualizeの活用に基づいて、現在は、SAP HANA System ReplicationからIBM Geographically Dispersed Resiliency for Power Systemsソリューションへの切り替えを検討しています」
IBMのサーバーとストレージがNTT DATA Business Solutions Poland社を支援 低コストでよりレスポンシブな顧客サービスを提供し、サービスを変革しています。例えば、IBM PowerVC Virtualization Centerを通じた自動化により、新規顧客のシステムのプロビジョニング時間を2日からわずか数時間に短縮しました。
プロビジョニング・プロセスは高度に自動化されているため、同社のITチームは時間を節約し、他の業務のにより多くのエネルギーを注ぐことができます。マネジメントのオーバーヘッドを削減することで、新規顧客を獲得するために、新たにIT担当者を雇用する必要性を減らしています。
Tomasz Piętak氏は言います。次のように詳しく述べています。「IBM Power SystemsとIBM FlashSystemを導入したことで、優れたSAPソリューションと世界トップクラスのSLAを極めて魅力的な料金で提供できるようになりました。IBMのソリューションにより、今後何年にもわたって、お客様の要求を満たし続けることができると確信しています」
同氏はさらに続けます。「たとえば、お客様の多くは、利用可能なCPUの20%ほどしか使用していません。これは、IBM Power Systemsサーバーが現在のニーズ以上のことを実行できることを示しており、安心しています」
同氏はこう締めくくります。「IBM Power SystemsとIBM FlashSystem上で、SAP HANAを備えたSAP ERPを稼働させることで運用コストを削減し、同時により迅速でアジャイルなサービスをお客様に提供することができます。まさに、ウィンウィンの関係です」
NTT DATA Business Solutions(ibm.com外部へのリンク)(旧intelligence)は、SAPの導入に重点を置き、コンサルティング、ライセンシング、アプリケーション管理サービス、ホスティング・サービス、独自の業界ソリューションを提供する国際的な大手フルサービス・プロバイダーです。25か国で7,000名の従業員を抱えています。
NTT DATA Business Solutions Poland(旧itelligence Poland)は、5つの拠点で200名以上の従業員を抱えています。Customer Friendly Company認証とQuality International Awardを受賞しています。2017年の総売上高は、8,270万ズウォティ (1,960万ユーロ)に上りました。
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