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三菱総研 D C S 株式会社
三菱 UFJ フィナンシャル・グループの傘下にある、三菱総研 D C S 株式会社(ibm.com外部へのリンク)は、データ・セキュリティーや分析、マルチクラウド環境に至るまで、さまざまなITおよびテクノロジー・プロジェクトの立ち上げとサポートに携わってきました。また、現在の業務の効率性を評価する中で、同組織は、プロジェクト提案書の作成とコードの生成という2つの領域で、AIを使用することで業務を改善できることを認識しました。
同社は、競争の激しい市場において顧客のニーズに効果的に対応するプロジェクトを構想し、素案を作成することが求められる IT コンサルティング業務の提案作成方法に改善の余地があることを認識しました。特に、提案によって自社のスキルと能力の一層の差別化を図り、三菱総研 D C S 株式会社を選択すべき、説得力のある根拠を作り出したいと考えていました。
同時に、見込み客は既に、プロジェクトのスケジュールを短縮するためにこのテクノロジーを使用している競合他社に関心を示し始める中、同社は生成 AI を開発業務に最大限に活用したいと考えていました。また、競争力を維持し事業の成長を促進するために、競合他社に足並みを揃えるだけではなく、それを超えていく必要がありました。
三菱総研 D C S 株式会社は、IBM watsonx.ai AI studioを活用し、コンサルティング・サポートとコード生成の2つのユースケースを中心に、3ヶ月間の概念実証(PoC)を実施しました。
特にコンサルティングにおいては、IBM クライアント・エンジニアリング・チームと連携し、会議の議事録に基づいて参加者(顧客)が関心を示したポイントやトピックを分析する生成AIソリューションの有効性を検証しました。このソリューションは、参加者の対話の中で見られた興奮と関心の大きさを定量化し、発言時間などの関連指標と組み合わせて分析することができました。三菱総研 D C S 株式会社は、コンサルティング業務や提案活動に本ソリューションを活用することで、顧客にとってより魅力的な提案ができるものと期待しています。
同様に、IBM クライアント・エンジニアリング・チームは、三菱総研 D C S 株式会社と緊密に連携して、組織の開発ルールを遵守しながら、既存の設計資料からのコードの検証と作成に生成AIを組み込みました。また、設計業務を効率化するために、IBM チームは、Eclipse 環境から API を介して直接コード生成をサポートできる Eclipse IDE の拡張機能も構築しました。
IBM watsonx テクノロジーにより、この2つのユースケースは大幅に改善されました。コンサルティング活動においては、新しいモデルが提案書内の顧客の潜在的な好みをより簡単に発見できるため、全体的な承認率が10%向上すると予想されます。今後、三菱総研 D C S 株式会社は、この洞察を将来の業務や提案活動に反映させることを目指し、興奮の大きさのリアルタイム評価をサポートするためにモデリングの取り組みをさらに改良する予定です。
さらに、これらのAIソリューションが本番稼働すると、コードを生成するのに必要な時間が約 60% 削減することも期待しています。三菱総研 D C S 株式会社は、より競争力のあるプロジェクトスケジュールにより、新たなビジネスチャンスをより効果的に捉え、活用できるようになると確信しています。
三菱総研 D C S 株式会社(ibm.com外部へのリンク)は、ITサービスで半世紀以上の経験を持つ日本のシステム・インテグレーターです。データサイエンス、システム開発、ITインフラストラクチャーをカバーするコンサルティングから運用まで包括的なソリューションを提供します。三菱総合研究所グループの中核企業として、デジタル技術を通じて社会課題を解決し、豊かで便利な未来の実現に貢献します。
© Copyright IBM Corporation 2024.IBM、IBMのロゴ、IBM watsonxおよびIBM watsonx.aiは、米国およびその他の国または地域におけるIBM社の商標または登録商標です。本書は最初の発行日時点における最新情報を記載しており、IBMにより予告なしに変更される場合があります。IBMが事業を展開している国または地域であっても、特定の製品を利用できない場合があります。
引用または説明されているすべての事例は、一部のクライアントがIBMの製品を使用し、達成した結果の例として提示されています。他の運用環境における実際のパフォーマンス、コスト、節約、またはその他の成果は異なる場合があります。