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仏小売大手カルフールのフランチャイズ店舗を展開するMajid Al Futtaimは、IBMのデータ・ウェアハウスと分析ソリューションで俊敏性を強化
包装された農産物を検品する顧客

Majid Al Futtaimはアラブ首長国連邦に拠点を置く組織で、1995年にフランスの食料品小売業者カルフールを同地域に誘致しました。Majid Al Futtaim Retailはカルフール・ブランドのフランチャイジーとして、中東、アフリカ、アジアの16の国または地域で約450か所のカルフール店舗を運営しています。各店舗では毎日75万人以上の顧客にサービスを提供し、37,000人以上の従業員を雇用しています。

UAEにおける買い物パターンと購買行動は、世界のどこの国とも大きく異なります。需要はさまざまな国籍の消費者が混在していることから生まれており、同社は消費者をステレオタイプ化して国籍と商品の品揃えを結び付けることができません。この戦略は、この地域ではもはや効果的ではありません。

データに基づいた意思決定を促進するために、Majid Al Futtaim Retailは既存のオンプレミスのデータ・ウェアハウスと分析ソリューションを備えていました。しかし、このソリューションの運用にはあまりにも多くの手作業が必要でした。SQLスクリプトをコーディングするのでは間に合わず、特にカルフールが新しい顧客ロイヤルティ・プログラムを開始して地域拠点をほぼ倍増させた後では、増大するデータ需要と市場の複雑さに対応することができませんでした。

データに基づいた意思決定

 

データに基づいた意思決定により、従来の方法よりも2倍の速さで市場に影響を与えることが可能

より迅速な応答、

 

 

業務データのリクエストは従来の方法よりも3倍の速さで処理され、より迅速な意思決定をサポート

IBMのソリューションは、同社における当時のニーズと将来の要件をすべて満たしていました。データと分析プラットフォームのアーキテクチャを簡素化し、ガバナンス機能が組み込まれた高度な分析とデータ・モデル開発のための統合データ・ハブを提供しました。

Majid Al Futtaimでは、2015年から2019年の間にデータ量が300%増加しました。同時に、顧客取引の割合も大幅に増加し、カルフールの店舗数は3倍になりました。

バックエンド・システムの複雑なネットワークと市場の変化に伴い、Majid Al Futtaimでは、持続可能で、ビジネス・マネージャーから寄せられるさまざまな質問に答えることができるデータ・ウェアハウスと分析ソリューションを必要としていました。同社は、競合他社よりも優位に立つためには、意思決定をデータに基づいて行う必要があると認識していました。

より迅速な市場投入

Majid Al Futtaim Retailは、自社内のデータ・エンジニアリング・チームに開発を担当してもらうソリューションの計画を開始し、新しいデータ・ウェアハウスを構築、運用、保守する技術チームの育成を検討しました。当初の計画では、スタッフのデータ・エンジニアによるカスタム・ソリューションを構築する予定でした。しかし、経営陣が包括的なデータ・ウェアハウス・ソリューションの開発に必要なリソースの数を検討した結果、同社は代わりに分析とデータ・ウェアハウス・プラットフォームをモダナイズすることを選択しました。

IBMをはじめとたベンダー5社が当初、データ・ウェアハウス・ソリューションの概念実証(POC)を提供するよう依頼を受けました。IBMの開発担当者と小売業界のスペシャリストで構成された地域のIBMチームは、非常に厳しい期限に間に合わせるため、Majid Al Futtaimの要件をすべて満たすPOC提案書を提出しました。

提出したPOCはIBM Netezza Performance Serverのデータ・ウェアハウスと分析プラットフォームに基づいたもので、オンプレミス・サーバーとクラウド・サービスへのデプロイメントを可能にするものでした。調整と構成を事前に行うハードウェアとソフトウェアを提供することで、IBMは他のベンダーにはないハイブリッドクラウドのソリューションを提供することができました。

このPOCの結果は、Majid Al Futtaim Retailのマネージャーには明らかでした。IBMのソリューションは、同社における当時のニーズと将来の要件をすべて満たしていました。データと分析プラットフォームのアーキテクチャを簡素化し、ガバナンス機能が組み込まれた高度な分析とデータ・モデル開発のための統合データ・ハブを提供しました。

IBMは、すべてのハードウェアとソフトウェア・コンポーネントに対して全責任を負い、Majid Al Futtaim Retailと緊密に連携して完全なソリューションを導入してスムーズな移行を実現しました。さらに、IBM チームは、新型コロナウイルス感染症の制限によりリモートで作業していたにもかかわらず、ビジネス・プロセスに影響を与えることなく、デプロイメントを成功させました。

IBM は、Majid Al Futtaim Retailと緊密に連携して完全なソリューションを導入し、スムーズな移行を実現しました。さらに、IBMチームは、新型コロナウイルス感染症の制限によりリモートで作業していたにもかかわらず、デプロイメントを成功させました。
ビジネスをより明確に把握

高性能なデータ・ウェアハウス・システムを運用することで、Majid Al Futtaim Retailはデータの意志決定機能を向上させ、利害関係者に情報をより迅速に提供できるようになりました。また、同社ではデータ収益化の取り組みも進化させています。

IBM Netezza Performance Serverソリューションは、Majid Al Futtaim Retailが運用するデータ・プラットフォームが高速でスケーラブルであり、事業部門全体で標準化されていることを保証できるようにしています。このプラットフォームは次世代のデータ分析とAIにも対応しており、カルフール関連のすべてのデータについて同社で唯一信頼できる情報源(Single Version of the Truth、SVOT)を提供します。

現在、Majid Al Futtaim Retailでは、データ管理ではなく高度な分析に集中できます。同社は、フェイルファーストのメカニズムでシナリオを定義し、データ・サイエンス・ツールを使ってモデルを迅速に評価し、最終的に市場投入を大幅に早めることができます。ビジネス・リクエストに対応するまでの所要時間が100%改善され、新しいデータ・セットがより高速に統合できるようになりました。

Majid Al Futtaimのロゴ
Majid Al Futtaim - Carrefourについて

UAEに拠点を置くMajid Al FuttaimExternal外部リンクは、1995年にフランスの食料品会社Carrefour S.A.を同地域に誘致した首長国の持株会社で、現在は中東、アフリカ、アジアの30以上の国または地域で同ブランドを運営するフランチャイズ権を保有しています。Majid Al Futtaim Retailは現在、16の国または地域で約450のカルフール店舗を運営し、毎日75万人以上の顧客にサービスを提供し、37,000人以上の従業員を雇用しています。

次のステップ
クライアントの分析実行時間を数時間から数分に短縮できるよう支援 Destiny Corporation e-commerceの巨人が協調的なセキュリティー・アプローチによってクラウドで成功を収める OTTO(GmbH & Co. KG) Follett社が1,200のオンライン・ストアを統合して、収益を増やした方法 Follett
脚注

© Copyright IBM Corporation 2022. 日本アイ・ビー・エム株式会社 〒103-8510 東京都中央区日本橋箱崎町19-21

2022年8月アメリカ合衆国で制作

IBM、IBMロゴ、ibm.com、およびNetezzaは、世界中の多くの管轄区で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。その他の製品名・サービス名はIBMまたは他社の商標である可能性があります。IBM商標の最新リストは、Web上の「著作権および商標情報」 https://www.ibm.com/jp-ja/legal/copytradeをご覧ください。

本書は最初の発行日時点における最新情報を記載しており、IBMにより予告なしに変更される場合があります。IBMが事業を展開している国であっても、特定の製品を利用できない場合があります。

記載されている性能データとお客様事例は、例として示す目的でのみ提供されています。実際の結果は特定の構成や稼働条件によって異なります。本資料の情報は「現状のまま」で提供されるものとし、明示または暗示を問わず、商品性、特定目的への適合性、および非侵害の保証または条件を含むいかなる保証もしないものとします。IBM製品は、IBM所定の契約書の条項に基づき保証されます。