光世証券株式会社は、金融市場における独立系総合証券会社として1961年に巽悟朗氏によって設立され、幅広い金融商品やデリバティブ取引の取扱いに積極的に取り組んでいます。証券業務の効率化と最適化を目的に、基幹業務システム「KICS」を開発して長年活用し、ノウハウを蓄積してきました。
IBM® Cloudベースのクラウド・サービスとしてローンチされた「KICS Cloud」は、証券会社に信頼性と拡張性の高いシステムを提供するために設計されています。MONO-Xの支援を受け、IBM® Power Virtual Serverテクノロジーを使用したAPIとクラウド・ドリフトにより、KICSのサービス競争力が大幅に向上しました。
KICS Cloudは、フロントオフィスからバックオフィスまで証券業務のあらゆる機能をカバーするオールインワン・システムです。このシステムは柔軟性が高くカスタマイズ可能なため、顧客のニーズを満たすカスタム・メイドのサービス提供が可能です。国内外の株式、先物取引やストック・オプション、投資信託など、ほぼすべての金融商品に対応しているのも特徴です。IBM Cloudを使用すると、企業はインフラストラクチャーをより迅速に構築できるだけでなく、初期費用を削減しながらも運用の柔軟性を得られ、また同時に顧客のビジネス課題の解決を支援することもできます。
光世証券では、KICS Cloudの運用において、IBM iやIBM MQなどのソリューションを適用し、IBMのさまざまなテクノロジーを取り入れています。特に、システムの中核を支えるIBM iは、安定性を重視した設計であることから、証券業務のミッションクリティカルな基幹システムの要として長く支持されています。IBM iは、下位互換性、豊富なセキュリティー機能、直感的な操作性など、幅広いメリットを提供し、KICS顧客にコスト削減をもたらします。また、金融業界はサービス・レベルが高いため、データの安定した交換を確保するには、IBM MQのようなテクノロジーが不可欠です。
特に、IBM Cloudの柔軟なインフラストラクチャー構成変更機能とMONO-X API-Bridgeにより、顧客インターフェースの改善と新しいサービスの迅速なデプロイメントが可能になります。このソリューションにより、証券業界の標準であるAPI連携が容易になり、業務プロセスの効率化を図ることができます。たとえば、マージン計算APIの実行や、ファイル・ストレージ・ボックスなどのシステムの連携が容易になりました。
MONO-XのサービスであるPVS Oneは、クラウド環境のPower Virtual Server上でIBM iを運用するために使用されました。Power Virtual Serverの採用により、従来のオンプレミス環境よりも迅速かつ柔軟に環境の構築と移行をサポートし、顧客のインフラストラクチャーのニーズを満たすことができます。IBM i Cloud Liftは、信頼性とアプリケーション資産の継承を重視するお客様に大きなメリットを提供するとともに、SDGsの時代に対応した省エネ製品も提供します。
このように、IBMテクノロジーの採用とMONO-Xの知識により、KICS Cloudが安定した運用、顧客のコスト削減、環境問題への取り組みといった複数の問題を解決するのに役立ちました。信頼できるプラットフォーム上で動作するKICS Cloudは、証券業務のデジタル・トランスフォーメーションを加速するための重要な基盤です。
光世証券（ibm.com外部へのリンク）は、金融市場における独立系総合証券会社として1961年に巽悟朗氏によって設立され、幅広い金融商品やデリバティブ取引の取扱いに積極的に取り組んでいます。
MONO-X（ibm.com外部へのリンク）は、企業間および企業内のシステム統合をモダナイズすることでサプライチェーンを強化することを構想しています。MONO-Xは、IBM iの基幹システムと新しいテクノロジーを組み合わせることで、ビジネス・トランスフォーメーションをサポートします。また、実稼働環境での豊富な経験を活かして、MONO-Xは、IBM iのAPI連携に特化し、PowerVSユーザーにPVS Oneを提供しています。
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引用または説明されているすべての事例は、一部のクライアントがIBMの製品を使用し、達成した結果の例として提示されています。他の運用環境における実際のパフォーマンス、コスト、節約、またはその他の成果は異なる場合があります。