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IBM Watsonを利用した、身近に使えるAIサービス「manaBrainシリーズ」をIBM Cloudで提供。リーズナブルな料金でスピーディーにスタート
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株式会社JIEC(以下、JIEC)は、IBM Watson(以下、Watson)のAPIを“ビジネスの現場が使いこなせるツール”とすべく、AIチャットボットとAIナレッジ発掘サービスで構成される「manaBrain」シリーズを提供しています。 Kubernetesなど最新技術をサポートする「IBM Cloud」を開発・運用基盤として活用することで開発はスムーズに進み、短期間でのサービス立ち上げに成功しました。またWatsonを含むAPIサービスの活用からデータの置き場までIBM Cloudで統一することで、お客様データに安全を担保し、安心してご利用いただけるサービスとなっています。

ビジネス上の課題

With WatsonのPremierメンバーであるJIECが2018年より提供を開始したmanaBrainシリーズ。AI問い合わせ対応サービス「manaBrain」とAIナレッジ発掘サービス「manaBrain Retriever(以下、Retriever)」から成る同シリーズは、WatsonのAPIをビジネスの現場のパワーとすべく誕生しました。先にリリースされたmanaBrainは導入企業での活用が進み、現在は業務改善に役立てる組織も増えています。一方、Retrieverは企業が保有するマニュアルなどを解析して自然文やタグによってさまざまな切り口で情報探索を行うことができ、各国語に対応した翻訳機能も生かしてさまざまな業界で活用が検討されています。

Watsonを使用したmanaBrainもRetrieverも、APIサービスの活用からデータの置き場までIBM Cloudに統一して提供することにより、お客様がデータ通信料を気にせずご利用いただけるサービスになります 河内 優氏 ビジネス企画開発本部 ソリューション開発部 企画開発課 課長 株式会社JIEC
概要と経緯

JIECは2017年10月、IBM CloudのダラスリージョンでCloud Foundryを用いてmanaBrainの開発をスタート。IBM Cloudには各種APIをはじめさまざまな機能が用意されていることから開発はトントン拍子で進み、半年後の2018年4月にサービスを開始しました。Retrieverの開発はさらに順調に進み、わずか3カ月で完成して2019年1月にサービスを開始。しかし、間もなく日本・ダラス間の通信遅延が問題となりました。Retrieverではユーザーが目にする画面の背後で大量のテキストデータが行き交うため、体感できるほどの遅延が生じたのです。そこに折良く東京リージョンでIBM Cloud Kubernetes Serviceの提供が開始され、JIECはRetrieverをKubernetes対応し、東京リージョンに移すことを決めました。

効果と今後の展望
 

Kubernetes対応による東京リージョンへの移行でRetrieverの性能は約3倍に改善しました。また、Retrieverでは文書をクラウド上に保管して解析しますが、機密文書を国外のデータセンターに置きたくないという企業もあることから、セキュリティー面でも東京リージョンへの移行は正解でした。さらにWatsonを含めたAPIサービスの活用からIBM Cloud Object Storageなどデータの置き場までIBM Cloudで統一して提供することにより、お客様データに安全を担保し、安心してご利用いただけるサービスとなっています。JIECは今後、両サービスの連携を強化するほか、IBMが推進するIBM Cloud Paksのサポートによるマルチクラウド、ハイブリッド・クラウド対応、Watson Studioを用いた独自解析モデルの組み込みなどを検討していきます。

製品・サービス
当事例で使用されている主な製品・サービスは下記の通りです。

  • IBM Watson APIs(Natural Language Classifier, Speech to Text, Text to Speech, Language Translator, Discovery)
  • IBM Cloud
  • IBM Cloudant
  • IBM Cloud Kubernetes Service
  • IBM Cloud Object Storage
次のステップ
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