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出荷追跡の自動化でプロセスと人にメリットを
デジタルタブレットを使用する建設作業員

自動化のメリットは時間とコストの削減だけではありません。自動化することで、人々は自由に学び、成長できるようになります。

ブラジルの国際貿易コンサルタント会社であるInter Aduaneiraは、業務を合理化し、提供するサービスを向上させる方法を模索していました。1996年に設立した同社は、いくつかの仲介業者と連携し、顧客が世界中の商品の出荷を追跡するためのアナログ手法を使用していました。同社の専門知識には、世界中の国または地域に関する複雑な官僚制度、法律、会計規則を熟知していることも含まれます。

出荷の追跡は手作業のプロセスや膨大な書類が必要なため、困難なことがよくありました。また、データを入力するプロセスには時間がかかり、エラーが発生しやすく、強固なセキュリティーが欠如していました。すべての輸出入取引には複数の組織が関わっており、それぞれが商業インボイス、パッキングリスト、船荷証券などの文書にデータを追加します。このデータはデジタル形式でないことが多いため、手作業で統合しなければなりません。Inter Aduaneiraの共同創設者で、スピンオフ企業AxxinのCEO(最高経営責任者)であるBreno Palhares氏は、「対外貿易では、データの入力ミスが高額な罰金や商品の未着につながります」と言います。

従業員の中にあるイノベーションを活用することができなかったInter Aduaneiraは、将来の成功は従業員の手と心の中にあると考えました。そこで、同社のIT部門は、すべての手動プロセスを置き換えるテクノロジー・ソリューションの構築に必要なものを調査し始めました。

オペレーションの多さ

 

Inter Aduaneiraでは、年間35,000件以上の貿易業務を行っています

労働時間の削減

 

Inter Aduaneiraは、自動化によってアナリスト1人あたり800時間の節約に成功しました

対外貿易では、データの入力ミスが高額な罰金や商品の未着につながります。 Breno Palhares CEO Axxin

同社は、輸出入申告記録、輸入ライセンス、船荷証券、貨物追跡システムなど、顧客に提供するサービスのすべて、または多くに影響を与えるものから自動化を進めていくことにしました。これがいかに困難なことであるかを理解した経営陣は、この問題に対処するために新会社を設立することを決定しました。それが、Axxinです。Axxinは、分析、データマイニング、ワークフロー自動化、AIのための4つの基本ソリューションであるAxxin Advanced Analytics、Axxin Data Miner、Axxin Workflow Automation、Axxin Artificial Intelligenceを開発しました。その後、同社はInter Aduaneiraの出荷追跡プロセスに自動化テクノロジーを適用することに注力し始めました。

実績のあるソリューション

AxxinがIBM® Robotic Process Automation(RPA)ソリューション* を選択したのは、ローカルでの存在感とビッグデータへの造詣の深さが理由でした。ブラジル全土で35,000の貿易業務を展開し、世界中に多国籍の顧客を持つInter Aduaneiraは、今後の計画を立てるためにデータの自動化ソリューションを活用したいと考えていました。

RPAソリューションは24時間稼働し、輸出入申告記録、輸入許可証、船荷証券、公式貨物追跡システムなど、複数の文書から情報を収集します。そして、政府のシステムにログインし、収集した情報を入力します。

デジタル・トランスフォーメーションはすぐには実現しません。達成までの旅の計画を立てる必要があるのです。 Breno Palhares CEO Axxin
グローバル展開

RPAソリューションの導入により、アナリストはそのスキルをより良い顧客関係の構築やInter Aduaneiraの成長に生かすことができるようになりました。以下は、これまでに自動化されたものです。

• 請求書発行 6,500件
• 納税フォーム 7,300件
• 航空貨物システムへのアクセス 5,550件
• 輸出プロセス4,300 件
• 国際貿易プロセス指示1,400 件

Inter Aduaneiraには経験豊富なアナリストが約200名在籍しています。このソリューションを活用したことで、1人あたり800時間以上の時間を節約することができました。社内のいくつかの部門では、対応にかかる時間が80%改善されました。このソリューションの正確性は、安全性と制御の向上につながりました。

Inter Aduaneiraは、デジタル化されたデータと自動化されたプロセスという基盤業務にデータサイエンスとAIを適用することで、国際的なサプライチェーンマネジメントでの価値の創造を構想しています。

*このお客様事例で取りあげたクライアントの当初の契約相手であるWDG Soluções Em Sistemas E Automação De Proces LTDA社は、2021年1月1日にIBMとして事業遂行を開始しました。このお客様事例に登場するWDG製品、WDG StudioおよびWDG RPAは、現在それぞれIBM RPA StudioおよびIBM RPA Solutionの名称で知られています。

Inter Aduaneiraのロゴ
Inter Aduaneiraについて

Inter Aduaneira(ibm.com外部リンク)は世界的な貿易コンサルタント会社です。1996年にブラジルのベロオリゾンテで設立された同社は、世界中で40以上のオフィスを運営しています。(ブラジル9か所、米国1 か所、カナダ1か所、ブラジル国内のパートナーオフィス30か所を含む)

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2021年3月、米国で作成。

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記載されている性能データとお客様事例は、例として示す目的でのみ提供されています。実際の結果は特定の構成や稼働条件によって異なります。本資料の情報は「現状のまま」で提供されるものとし、明示または暗示を問わず、商品性、特定目的への適合性、および非侵害の保証または条件を含むいかなる保証もしないものとします。IBM製品は、IBM所定の契約書の条項に基づき保証されます。