ホーム お客様事例 Flutter 透明性を重視して俊敏性を高める
Flutter + IBMのグループ会社、Apptio
フィールドに向かって歩くアメリカン・フットボールの選手

Flutter Entertainmentは、世界をリードするオンライン・スポーツ・ベッティングおよびゲーム会社です。FanDuel、Paddy Power、Sky Betting and Gaming、Betfair、tombolaなど、この業界で最も革新的で多様性のある個性的なブランドを運営しています。ダブリンに本社を置くFlutterは、ロンドンFTSE100とユーロネクストの両証券取引所の構成銘柄であり、従業員数は2万人以上、全世界の月間平均プレイヤー数は760万人です。

スポーツ・ベッティングとゲーム業界は絶えず変化しています。世界中で何百万人ものプレイヤーが参加しており、その数は増え続けています。Flutterにとって、競合他社より優位に立ち続けることは、より優れた新しい顧客体験を開発できるかどうかにかかっており、それには同社のソフトウェア開発チームのスピードと俊敏性が求められます。

Flutterは、英国およびアイルランド(UK&I)、オーストラリア、国際、米国の4つの主要部門に分かれています。各部門は、部門内のテクノロジー・グループやアプリケーション開発チームがサポートする複数のブランドを運営しており、必要に応じて部門間でリソースを共有しています。

「オーストラリア、米国、そして国際部門からリソースに対する需要があります」とUK&Iテクノロジー部門のプログラムおよびポートフォリオ責任者であるCraig Beccan氏は述べています。「そのため、そうしたチームと首尾一貫した方法で協力する能力が必要ですが、それと同時に、緊急の要求や土壇場での要求にも対応できる必要があります。」

しかし、UK&Iテクノロジー・グループにとって、部門内および組織全体のニーズに応えることは困難な場合があります。部門は大規模で複雑です。UK&Iテクノロジーのコミュニティーには2,000人以上の従業員がいます。大量の変更があります。開発チームは毎週700~800件の変更を本番稼働させています。また、部門内の各ブランドには、顧客のニーズをサポートするための独自の取り組み方があります。

「私たちはいくつかの重要なビジネス課題を抱えていました」とBeccan氏は言います。「複雑な状況を考慮して、物事がどのように進んでいるかを報告できるようにデータを構造化する必要がありました。」

こうした課題に対処するために、FlutterのUK&I部門は2016年にApptio Targetprocessを実装し、同社の2大ブランドであるPaddy PowerとBetfairのアプリケーション開発をサポートしました。現在では、1,300以上のアクティブなTargetprocessライセンスがあり、1日平均1,000人がログインしています。

私たちのビジョンは、UK&I部門を進化させる改革を推進するリーダーとなることであり、信頼でき、容易にアクセスできるデータに支えられ、ビジネスが戦略的計画に沿った成果を達成できるようにします。 Craig Beccan UK&Iテクノロジー、プログラムおよびポートフォリオ責任者 Flutter Entertainment
透明性により、優先順位を可視化

Paddy PowerとBetfairには、複雑で動的なテクノロジー環境があります。ビジネスのアプリケーション開発ニーズをサポートする133のチームがあり、各チームは7~10人で構成され、ライブ実動システムに1日100以上の変更を加えています。「変更には非常に短いターンアラウンド・タイムが求められます」とBeccan氏は言います。「それを追跡して測定し、報告を行い、どこを加速でき、どこを減速すべきか、どのプロセスを修正し、どこを改善できるかを理解する能力が必要です。」

Beccan氏によると、Targetprocessは、開発作業の透明性と主要な指標に関するリアルタイムの更新を提供することで、Flutterにこの能力を提供しています。「重要なのは品質とスピードだけではありません」と彼は言います。「可能な限りチームをサポートすることです。」

これには、チームが成功するために必要なリソースを確保することと、組織が会社の最優先事項に沿ってリソースを配分していることを確認することが含まれます。「Targetprocessのおかげで、デリバリー・チームがより良い仕事ができるよう支援できます」とBeccan氏は言います。「私たちは、チームがリソース不足に陥っていたり、過剰に活用されていたりするピンチ・ポイントや、ユーザー・ストーリーに対してより多くのサポートが必要な場所を特定することができます。これによって、スピードアップやチーム稼働率の最適化を図ったり、システムのエラーやバグの数を減らしたりするために、どのようにやり方を変えるべきかをチームと話し合うことができます」。

Beccan氏によれば、Targetprocessを使用すると、チームは内部と外部の両方の依存関係を入力できます。これにより、組織はチーム間の需要を分析し、ヒート・マップを作成し、依存関係を追跡し、最終的にリスクと優先順位を評価することができます。「最も重視しているのは優先順位です」と彼は言います。「CIOに、『現在、懸念すべき事項のトップ5はこれです』と伝えることができなければなりません。」

Targetprocessを使用すると、チームは社内での仕事の需要を追跡することができます。例えば、UK&Iの誰かが新しい作品を提起したり、バックログ項目がアクティブなプロジェクトに移動したりすると、仕事を完了するためにチームが割り当てられます。これによってリーダーは、各プロジェクトへの支援が組織内のどこから得られるかを確認し、十分な情報に基づいた意思決定を行うことができます。

さらに、Targetprocessはユーザー・ストーリーに関する洞察も提供します。リーダーは、各ユーザー・ストーリーを完成させるためにチームが費やしている労力の量を追跡し、複雑さで労力を測定し、情報を使用してデリバリー・チームの生産性を向上させることができます。

「Targetprocessから得られる多くの情報は、経営幹部やリーダーシップ・チームがデータに基づいた意思決定を行うのに役立っています」とBeccan氏は言います。「チームのレベルアップが必要なところはどこでしょうか。より多くのリソースを投入する必要があるのはどこですか。ロードマップ、優先順位、リソースのどこにボトルネックがありますか。」こうした情報を得ることができます。

文化を結び付けて価値を提供する

UK&I部門には、複数のブランドがあります。各ブランドは、さまざまな場所で働く人々によって支えられています。彼らは、さまざまなツール、プロセス、システムを使用する独自の働き方に慣れており、それぞれのブランドにとって何が最善であるかを重視しています。異なる文化を結集し、部門全体にとって何が最善かを考えるのは挑戦でした。

Beccan氏によると、Targetprocessは、異なるデリバリー・チームや文化を統合し、共通の優先事項を持った共通の目的に集中するのに役立つプラットフォームを提供しました。

「私たちが同じ方向を向いている1つの部門の一員であることをよく理解できるような文化を作ることが重要です」と彼は言います。「優先順位という点では、常に利害が対立します。Targetprocessから得られるデータの多くは、各ブランドにとって何が重要な優先事項であるか、また競合する優先事項がどこにあるかを報告するもので、私たちはトレードオフの可能性を検討し、話し合いをする必要があります。」

Targetprocessのおかげで、UK&Iはブランドをまとめることができただけでなく、洞察に満ちたデータという価値をビジネスに還元することができたとBeccan氏は言います。「経営幹部やリーダーシップ・チームにレポートを公開し始めると、Targetprocessから得られる価値を理解してもらえるようになりました」と彼は言います。

Flutterがアジャイル・トランスフォーメーションを継続するにつれて、Targetprocessの採用が拡大すると同社は予想しています。UK&I部門において、Beccan氏と彼のチームは次のステップとして、Targetprocessを他のブランドで現在使用されている開発ツールと統合し、この製品を主要なポートフォリオ管理ツールとして、また部門全体にとっての信頼できる唯一の情報源として確立することを目指しています。

Flutterのロゴ
Flutter Entertainmentについて

Flutter(ibm.com外部へのリンク)は、世界をリードするオンライン・スポーツ・ベッティングおよびゲーム会社です。FanDuel、Paddy Power、Sky Betting and Gaming、Betfair、tombolaなど、この業界で最も革新的で多様性のある個性的なブランドを運営しています。ダブリンに本社を置く Flutter は、ロンドン FTSE 100 証券取引所とユーロネクスト証券取引所の両方の構成銘柄であり、世界中で 20,000 人以上の従業員と月間平均 760 万人のプレーヤーを擁しています。

テクノロジーへの投資をビジネスの成果に結び付け、ITがもたらすビジネス価値を高めます。

Apptioを利用すると、テクノロジーへの投資を明確なビジネス価値に結び付けることができます。

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2023年10月米国で作成。

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