配信パートナーへのコンテンツ配信を管理するために、DMC社はIBM Asperaファイル転送およびストリーミング・ソリューションを利用しています。Asperaは、グローバル・ネットワーク上のデータの移動を管理するように設計されており、FASP(Fast Adaptive and Secure Protocol)転送テクノロジーを使用してスループットのボトルネックを排除します。これにより、利用可能な帯域幅を最適化し、速度を最大化して理論上の制限なしにスケールアップできます。
Asperaソリューションは、ファイルとデータ・セットの転送、配布、同期をグローバルに実現することができ、ワークフローを自動化して監視するツールを備えています。これは、締め切りが重視されるDMC社のテレビ番組にとって理想的な機能です。
「当社はIBMパートナーのSystems Design社と協力して、増大したワークロードを管理する方法を検討しました」とEl Hariry氏は言います。「IBM Aspera Enterpriseにより、DMC社は最適な組み合わせによる技術的なパフォーマンスと管理機能、および成長に対応できる拡張しやすさを手にすることができました。」
IBM Aspera Enterpriseを使用して、DMC社はあらゆるサイズのファイルを、実現可能な最大転送速度で配信できます。データは暗号化によって保護され、制御機能により、指定された受信者のみがファイルを受信またはアクセスできます。さらに、DMC社は、安全なストリーミングやアプリのサポートなど、Aspera Enterpriseが提供する技術機能を使用して新しいサービスを提供できます。
プログラムを配信できなくなることは、DMC社にとって大惨事に近い事態です。転送ができない多くのケースでは、宅配便を送る以外に状況を建て直せる可能性はほとんどありません。宅配便の料金はかなり高額であり、利用可能な時間内でも必ず利用できるとは限りません。
Systems Design社のテクニカル・マネージャーであるEhab Hamza氏は次のように説明します。「IBM Aspera Enterpriseには高速で安全な接続を実現する重要な機能があり、それこそまさにFASPテクノロジーが提供するものです。Aspera Enterpriseによって、DMC社の当面のニーズが満たされるだけでなく、将来の成長に向けたスケーラブルな道筋も見通せるようになります。」
「当社は10年以上にわたってSystems Design社と連携しており、IBMソリューションに関する彼らの広範な知識を頼りに、最適な選択を導き出しています。DMC社は、Systems Design社からのアドバイスを受けて、ワークフロー管理、転送速度、すべての配信パートナーのクラウドベース・システムとオンプレミス・システムに接続する機能に基づいてIBM Aspera Enterpriseを選択しました。」