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デジタルテクノロジーを取り入れ、オペレーションの効率化と機能効率の向上を実現
Canadian Steamship Lines (CSL) のばら積み貨物船「サンダーベイ」の航空写真

組織構造と戦略の再調整の一環として、CSLはOracle CloudソリューションとIBM Servicesを活用してバックオフィス・プラットフォームのモダナイズを始め、効率向上やコスト削減、より良い意思決定のサポートをしました。

ビジネス上の課題

CSLグループは、継続的な改善を求めて、サービスの質を犠牲にしないまま効率向上とコスト削減方法を模索し始めました。

概要と経緯

CSLグループは、財務・人事・調達の各機能の変革に着手し、その過程でIBMの熟練したスタッフと最先端のOracleクラウド・ソリューションによる支援を受けました。

成果 進めましょう
企業を大幅な効率向上とコスト削減に向けて
明らかにしましょう
オートメーション活用による手作業の負担を
提供
競争上の優位性
ビジネス上の課題の詳細
荒海を越えて

CSLグループは、サービスの品質に妥協しない効率向上とコスト削減方法を模索し始めました。ビジネスを徹底的にレビューした結果、財務・人事・調達など、改善の余地があるいくつかの重要な機能が明らかになりました。

ビジョンを現実にするために、同社は組織構造とコアテクノロジー・プラットフォームの徹底的な見直しを含む、ビジネスの大規模なトランスフォーメーションに着手しました。

IBM ServicesとOracle Cloudは、当社のトランスフォーメーション・プログラムの第一段階を実装する際に貴重なサポートを提供してくれました。 カリン・ジョンソン コーポレート・コントローラー CSLグループ
概要と経緯の詳細
正しい道を進む

CSLグループは、複数の主要な企業資源計画(ERP)プラットフォームを評価し、既存のソリューションの最新バージョンを評価した後、Oracle HCM CloudとOracle ERP Cloudの導入をIBM Servicesに依頼することを選択しました。

CSL グループのコーポレート・コントローラーであるカリン・ジョンソン氏は次のように回想します。「私たちは、レガシー・システムの最新バージョンを早い段階で除外しました。私たちの業界をターゲットとしておらず、ガートナーのマジック・クアドラントにも掲載されていなかったからです。経験上、そのシステムはモントリオール地域では広く使用されていないことがわかっており、私たちは歴史的に地元のサポートを見つけるのに困難に直面していました。

「導入コスト、総所有コスト、機能の幅広さなどの要素を考慮して、市場でトップクラスのERPソリューションを3つ評価しました。選定プロセスには。財務や調達部門のユーザーの多大な協力を得て、ベンダーのデモンストレーションに参加してもらい、その後はフィードバックを求めました。

「最終的に、Oracle Cloudが当社のビジネスに最適であると判断しました。私たちがクラウドの導入を選択したのは、ベンダーによる取り組みと投資の対象がクラウドであると考えているからです。さらに、クラウド導入に伴い、オペレーションの変革を実施するため、ITチームは業務の継続に縛られることなく、コア・ビジネスに集中できるようになります。

「Oracleソリューションの導入にIBM Servicesを選択したのは、同社が完全な管理を引き受けるというよりは、むしろ喜んで協力してくれると感じたからです。私たちは、より強い当事者意識を得るために、Oracleソリューションの使用方法と管理方法を熱心に学びました。そして、まさにそれがIBMによって実現されました。」

IBMとCSLグループは緊密に連携して、Oracleのソリューションを導入しました。これには総勘定元帳を始め、買掛金や現金管理、固定資産、人的資本管理、調達のモジュールが含まれています。導入を完了するために、IBMはIBM Oracleクラウド・アジャイル実装方法を採用しました。これにより、リスクを軽減しながら柔軟性と効率性を高めることができたのです。IBMはエンドツーエンドのアプリケーション開発を行い、CSLグループのクラウド移行を成功に導きました。その際、ビジネス・ニーズに合わせて特定のアプリケーションを優先的にクラウド移行しました。IBMは、レガシー・システムを最先端のOracleクラウド・オファリングに置き換えることで、CSLグループのアプリケーション管理にかかわるコストとリソースの削減や、エンタープライズ・アプリケーションからの価値獲得、より良い意思決定の促進に貢献しました。

技術的な切り替えに伴い、IBMはCSLグループが手作業から解放され、財務・人事部門のプロセスをさらに自動化できるよう支援しました。

カリン・ジョンソン氏は次のように述べています。「IBMは、中核となる要件に重点を置き、一部の機能のリリースを後の段階まで延期することで、私たちの厳しい実装期限に合わせてプロジェクトの範囲を絞れるように手厚く支援してくれました。IBMチームとはとても仲が良く、一緒に働くことができてとても楽しかったです。」

カナダのOracleクラウドERPソリューション担当IBMナショナル・リーダーであるジョン・ベルナール・ケス氏は言います。「中小企業は通常、IBMのような大手企業がこの分野で活躍することを期待していませんが、実際にはこの分野にますます参入しています。たとえば、当社は中規模組織であるCSLグループをモントリオールのIBMクライアント・イノベーション・センターに紹介し、Oracle Cloud ERPの世界をリードする専門家からのアドバイスとサポートを利用できるようにしました。彼らの貢献は、CSLグループでの展開の全体的な成功に役立ちました。」

Oracleの導入に伴い、CSLグループは組織変更を行いました。両方の変更を並行して実行することで、当社は新しいビジネス構造に合わせてOracleアプリケーションの調整ができ、将来的に追加の変更を行う必要性が減りました。

IBMは、中核となる要件に重点を置き、一部の機能のリリースを後の段階まで延期することで、私たちの厳しい実装期限に合わせてプロジェクトの範囲を絞れるように手厚く支援してくれました。 カリン・ジョンソン コーポレート・コントローラー CSLグループ
成果の詳細
成功に向けて邁進中

カリン・ジョンソン氏は次のようにコメントしています。「OracleソリューションとIBMの支援のおかげで、ワークフロー主導の請求書承認を備えた、合理化・自動化された買掛金プロセスを導入できました。管理者は、承認プロセスが非常に簡単だと感じています。Eメール通知を受け取って「承認」をクリックするか、必要に応じてOracleソリューションに入って請求書の詳細を閲覧できます。」

財務チームも導入の成果を享受し始めています。外貨両替などの特定のタスクはすでに高速かつ簡素になっています。CSLグループは、従業員が詳細な財務情報に迅速にアクセスできるようになり、特定のタスクを自動化して生産性の向上を可能にしています。

Oracle Cloudソリューションへの切り替えによりCSLグループは、財務報告のサポートに現在使用されている2つのシステムを廃止し、レポート生成を加速し、総所有コストを削減することもできます。Oracle Cloudソリューションでは、CSLグループにとってまったく新しい機能も導入されています。

トランスフォーメーションの第一波が企業全体に波及する中、CSLグループはすでにさらなる改善を目指しています。たとえば、Oracleの導入は、同社の分析機能を強化し、商用・運用・財務システムからBusiness Intelligenceプラットフォームにデータを取り込むための基盤となります。予算編成を加速するために、CSLグループはOracle Planning and Budgeting Cloudも導入しています。さらに同社は、陸上や船舶でモノのインターネット(IoT)技術を活用し、予知保全やルートの最適化などへの道を開くことを計画しています。

カリン・ジョンソン氏は次のように結論付けています。「トランスフォーメーション・プログラムの第一波を実施するにあたり、IBM ServicesとOracle Cloudは貴重なサポートを提供してくれました。」

CSLグループ株式会社のロゴ
CSLグループ株式会社

CSL グループ(ibm.com外部へのリンク)は、世界最大の自動荷降ろし船の所有者および運営者です。モントリオールに本社を置き、南北アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ、アジア全域で事業を展開するCSLは、建設や鉄鋼、エネルギー、農産食品分野の顧客に年間数百万トンのドライバルク貨物を配送しています。

次のステップ

IBM Oracle Allianceの詳細については、IBM担当者またはIBMビジネス・パートナーにお問い合わせいただくか、ウェブサイト ibm.com/consulting/oracle にアクセスしてください。

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法務

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米国で制作、2017年12月

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