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Consult Venture Partnersは金融に精通したAIアシスタントのAlda Aiで差別化を図ります
人間の顔を形成するデータの抽象的な画像

Consult Venture Partners社は、デジタル・トランスフォーメーション、フィンテック、AI、資産管理におけるソート・リーダーシップとインサイトを提供する世界的なコンサルティング会社です。2022年に設立されたこの会社は、英国でデジタル主導の資産管理会社であるCity Wharf Private Wealth Ltd.社(CWPW社)の成功から生まれました。

最初にCWPW社を設立したAshlea Atigolo氏とElemi Atigolo氏は、この業績を生かしてConsult Venture Partners社を立ち上げました。CWPW社のストーリー(IBM ビジネス・パートナーであるINATIGO社のAlda Aiデジタル・コンシェルジュの先駆的な活用)により、Consult Venture Partners社の主要な市場差別化要因であるカスタマー・サービスについて知見を得ることができます。

CWPW社は、FTSE 100の主要な資産管理グループであるSt. James’s Place PLC社と提携して2020年初めに設立されました。同社は、企業の中核的価値観に環境・社会・ガバナンス(ESG)の原則を融合している数少ない企業でした。

CWPW社の創業者は当初から、常時接続のサービスと社会的責任に慣れ親しんでいる個人に応えるために、最先端のテクノロジーを活かして従来の資産管理業界に強く望まれているデジタル・イノベーションをもたらすことを構想していました。しかし、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが始まる直前まで、自分たちが新事業を立ち上げようとは思ってもみませんでした。

2020年3月にパンデミックが英国に到達したとき、CWPW社はデジタル・サービスで業界の様相を変えるまたとないチャンスだと考えました。創業者は、同社が24時間年中無休で顧客中心のエクスペリエンスを届けることで、競合他社から抜きん出ることができ、事業の将来性を担保できることを知っていました。

「資産管理会社は通常、ライブのコールセンターによる手法を採用します」とAshlea氏は言います。「英国の大半やほとんどの国では、オンラインでの交流がまったくありません。ライブチャットやチャット・アシスタントも一切ありません」

同社はすでに、要件を満たすためにIBM watsonx Assistantテクノロジーに着目していました。「IBM Watsonは、対話型AIや、当社で必要な類の機械学習と自然言語処理に関しては、業界をリードする存在です」とElemi氏は言います。

精度

 

92%のクエリに正しく回答

コンバージョン

 

ウェビナー登録に繋がったのはクエリの47%

私たちは事前調査を行いました。IBM Watsonが対話型AIのリーダー的存在であることはわかっていました。 Elemi Atigolo氏 Co-founder(共同創業者) ベンチャーパートナーに相談する

金融サービス業界の多くの会社では、対面での面談がなく、コールセンターのサービスも大幅に縮小され、それにもかかわらず顧客にサービスを提供しようと奔走しており、一方で他企業では、ユーザーエクスペリエンスの品質が低いために、ウェブサイトを訪れた見込み顧客からの貴重なトラフィックや交流を失っています。彼らは、デジタルで常時接続のエクスペリエンスに対する顧客の期待の変化に対応するために、オンライン・プレゼンスの向上を急いでいます。

CWPW社は新しい会社だったため、確立されたカスタマー・サービスはありませんでした。そのため、まったく新しいデジタル・カスタマー・サービス体験をゼロから作り出せる可能性がありました。IBM Cloud上で最先端のIBM Watsonテクノロジーを使うと、コールセンターに24時間スタッフを配置するコストをかけずに、見込み客がロボットではなく人間と話しているかのようなチャット・インタラクションを提供できます。

CWPW社の創業者は、適切なテクノロジーがどこにあるのかを知っていました。彼らは、人間味のあるAIソリューションを作るイノベーション企業であるINATIGO社に注目しました。

単なるチャットボットではない

CWPW社は、一般的なルールベースのチャットボットではなく、人間のヘルプデスク・スタッフのようにWeb サイト訪問者の質問に対応する企業レベルのバーチャル・アシスタントを求めていました。INATIGO社の対話型AI搭載デジタル・コンシェルジュ、Alda Aiは、まさにこのニーズにうってつけでした。Alda Aiは、IBM watsonx Assistantテクノロジーを使って、自然言語で問われた質問を理解できます。企業レベルのソリューションは、IBM Cloud上で実行されるため、セキュリティーと拡張性を考慮して構築されています。

「当社では背景調査を行いました。IBM Watsonが対話型AIのリーダー的存在であることは知っていました」とElemi氏は言います。「また、INATIGO社のソリューションは企業レベルのため、セキュリティも万全で、金融会社として重要なデータ・プライバシーにも対応してくれることもわかっていました。

INATIGO社のAlda Aiを活用することで、CWPW社は、IBM watsonx AssistantとIBM Cloudが提供するすべての組み込みセキュリティー、プライバシー、拡張性の機能を備えたターンキー・ソリューションを得ることができました。重要なのは、INATIGO社の金融とテクノロジー分野における豊富な経験のおかげで、Alda Aiは金融業界のカスタマー・サービスと金融リテラシーに精通しているということです。

「当社でこの種のテクノロジーの先駆者となる前例を作るとしたら、業界トップクラスのAIアシスタント・エクスペリエンスだという確信を得られることが重要でした」とAshlea氏は言います。「経験から言って、他のAIアシスタントはそこまで優秀ではないからです」

CWPW社は、IBM Watsonテクノロジーを活用した INATIGO社のソリューションを採用することで、Webサイトにアクセスした瞬間からできるだけ多くの人々と関わるための効率的な方法を作ることができました。このバーチャル・アシスタントは、商品やサービスに関する質問に詳しく回答したり、ユーザーを適切なページに案内したり、ウェビナーや個別相談の申し込みを勧めたりできる、資産管理業界初の取り組みでした。

「当社の事務所に実際に来て、私たちと直接話したかのような体験をしてほしかったのです」とElemi氏は言います。直接訪問することで、見込み客は企業とその価値観について知ることができます。「このようなツアーは通常、インタラクティブです。オフィスに連れて行くだけではありません。彼らは、質問をして、自社にとって重要なことや重要な理由などを表現できます。これはAIアシスタントに実際に反映されますが、こういったことは実はなかなかできないことなのです」

INATIGO社はわずか3週間でソリューションを実装しました。同社は、Alda AiアシスタントをサービスとしてCWPW社に提供しました。INATIGO社は、コンテンツを更新し、AIアシスタントの学習を継続的にトレーニングすることで価値を付加し続けます。また、CWPW社にパフォーマンス・レポートを提供しました。Alda Aiは、IVR(音声自動応答)アシスタントとしても利用することができます。

INATIGO社は IBMと連携して2年足らずですが、権威あるWith Watson プログラムですぐに受け入れられました。Alda Aiなど、すでに十分に成長し展開可能なソリューションを持っていたため、スターター・プログラムからわずか12か月で組み込みソリューション契約(ESA)プログラムに移行しました。

多くの人は、これがライブチャットであり、生身の人間と話していると考えています。 Ashlea Atigolo氏 Co-founder(共同創業者) ベンチャーパートナーに相談する
バーチャル・アシスタント、それともライブ・エージェント?

Alda Aiを開始したとき、CWPW社はAI搭載バーチャル・アシスタントを提供する英国初の資産管理会社となりました。2020年10月のサービス開始後、WealthBriefing European AwardsのWealth Management Technology部門で「最も革新的な資産管理モデル」のファイナリストに選ばれるなど、業界で高い評価を受けています。これは、知名度と評判を大きく引き上げられる取り組みであり、特に対面での関わりが限られている場合に、資産管理会社に不可欠な要素です。

INATIGO社は、IBM watsonx Assistantを搭載したAlda Aiをトレーニングし、ユーザーを飽きさせない対話形式の応答ができるようにしました。Alda Aiは人間のコンシェルジュのように質問に答えることができます。質問を理解しきれないときは、「このような意味ですか?」と尋ね、代替の話題を提供します。問い合わせに答えた後、バーチャル・アシスタントはユーザーの質問に正しく答えたかどうかを尋ねます。同社によると、ウェブサイト訪問者の95%が、自分の質問に正しく答えてくれたと回答しているといいます。

「多くの人は、これがライブ・チャットであり、生身の人間と話していると考えています」とAshlea氏は言います。

Alda Aiは、CWPW社の製品とサービスに特化した24時間デジタル・カスタマー・サービス・エクスペリエンスを提供しました。アシスタントが資産管理業界の非常に専門的な用語を理解しているという事実により、CWPW社は、単純なチャットボットを提供する可能性のある競合他社とは一線を画すことができました。また、IBMクラウド・ベースのバーチャル・アシスタントは、24時間対応の「ライブ・チャット」やコールセンターのスタッフに多大な投資をせずにサービスを提供できるため、CWPW社に経済的な利点をもたらしました。ユーザーが1対1の人間的なやり取りを希望した場合に、Webサイトを通じて会社の資産管理担当者の予約を簡単に取ることができました。

新型コロナウイルス感染症のパンデミックのため、Alda Aiは当初、見込み顧客や新規顧客に一般的な情報を提供するために作成されました。Ashlea氏は次のように述べています。「金融会社は、オンラインで交流できるコンシェルジュのような方法を提供する必要がありました。そこで私たちは、新規顧客を獲得するためにAldaを重点的に採用しました。これは、集客し、顧客を育成し、情報を簡単にすばやく伝えて、顧客が会社の潜在顧客になることを目的としています」

このように、Alda Aiの助けにより、CWPW社は営業時間外でもビジネスを生み出せるようになりました。2020年10月から2021年6 月まで、Alda Aiが対応した問い合わせの平均 39%がリードにつながりました。また、Alda Aiは、オンデマンド・ウェビナーへのリンクを案内しました。この期間中、問い合わせの47%がウェビナーの予約につながりました。

CWPW社の成功の結果、また非公開株投資会社や資産管理会社から多数の問い合わせと関心を受け、Ashlea氏とElemi氏は取り組みを変更し、Consult Venture Partners社を立ち上げることを決意しました。こうして、2022年にCWPW社はConsult Venture Partners社となりました。

Consult Venture Partners社の使命は、世界をリードする企業や機関に世界クラスの受賞歴のある専門知識をお届けし、時代の先を行く支援をすることです。同社は、Alda Aiがデジタル・コンシェルジュとして機能することで顧客サービスを強化しており、これによりこの若い会社はスピーディかつ手頃な価格で顧客エンゲージメントを推進できます。

Consult Venture Partners社は、その他のINATIGO社製品においてもクライアント支援を予定しています。INATIGO社は、金融リテラシーを高めるために設計されたソリューションを含む、Alda Aiおよびその他のAIを搭載したソリューションの改善と強化を続けています。この目的に向けて、INATIGO社は、気候問題への取り組みを支援する世界初のAI搭載音声アシスタント「EcoTaylor」や、世界初のAI音声搭載金融福祉アシスタント「Finley AI」、金融リテラシーAIアシスタント「Monay」を提供しています。

「この種の対話型AIを使うと、企業がこの先進的なテクノロジーを使ってデジタルに取り組み、自社やビジネスの将来性を確保している現状をアピールできます」とAshlea氏は結論づけています。

CWPW社のロゴ
▽Consult Venture Partners社について

受賞歴のある経験豊富なコンサルタントで構成されたConsult Venture Partners社 (ibm.com外部へのリンク)は、クライアントが複雑なデジタル環境を行き来しそのチャンスを最大限に活用できるよう支援しています。英国ロンドンに本拠を置く同社は、最新のトレンドの把握と競争力の向上を求める非公開株投資会社、資産管理会社、経営コンサルティング会社にサービスを提供しています。

INATIGO社のロゴ
INATIGO社について

IBMビジネス・パートナーであるINATIGO社(ibm.com外部へのリンク)は、AI主導型の人間らしさを活用して、顧客エンゲージメント、マーケティング、リードコンバージョンの自動化と改善を支援するソリューションを築いています。米国と英国に本拠を置く同社は、UK Fintech Awards 2021で「Innovator of the Year」賞と「Rising Star of the Year」賞の最終候補に選ばれるなど、さまざまな賞を受賞しています。その共同創業者は、「Women in Fintech Powerlist 2020」にも選出されました。

With Watsonのロゴ
With Watsonについて

With Watsonプログラムは、Watsonテクノロジーを自社製品に導入している組織を対象に、独占的なブランド、マーケティング、イネーブルメント・リソースを提供するグローバルなカスタマー・サクセス・プログラムです。

次のステップ

この記事で紹介されているIBMソリューションの詳細については、IBMの担当者またはIBM ビジネス・パートナーにお問い合わせください。

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Forrester TEI調査によると、watsonx Assistantの顧客は3年間で2,400万米ドルの利益を得たとされています

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米国で製作、2022年2月

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