ヘルシンキ市は、カスタマー・ケア・チャットボットでさまざまな言語への対応を強化しています。IBM Client Engineeringとヘルシンキ市は、IBM watsonx.aiが高度な言語翻訳と要約機能によってカスタマー・ケアをどのように向上できるかを示すための価値証明(POV)に共同で取り組みました。POVでは、IBM ConsultingとIBM Client Engineeringの両方の人材がこの取り組みに投入されました。
最初は、IBM watsonx.aiが外国語の質問をチャットボットのベース言語であるフィンランド語に翻訳し、意図認識を高めることに長けていることが示されました。回答は事前に作成され、間違いがないようにチェックされています。現在のヘルシンキ市のカスタマー・ケア・ソリューションは、3つの言語(フィンランド語、英語、スウェーデン語)をサポートしており、翻訳に最も適した大規模言語モデル(LLM)を選択するためにwatsonx.aiが試験的に導入されました。ヘルシンキ市の翻訳に対するハードルは高いものでしたが、watsonx.aiはこの重要な機能において、現在使用されているシステムと同等のパフォーマンスを発揮しました。
IBM Client EngineeringとIBM Consultingは、ヘルシンキ市チームとの革新ワークショップ・シリーズを開催しました。このワークショップでは、POVアプローチを設計し、課題に対処し、最終的にwatsonx.aiがヘルシンキ市の新しい翻訳ソリューションになり得るという結論に達しました。このコラボレーションにより、ソリューションを引き続きどのように開発してニーズを満たし、インフラストラクチャーに統合できるかが実証され、ヘルシンキ市民のカスタマー・ケア・エクスペリエンスの向上が約束されました。
翻訳の品質を測定するために、IBMはヘルシンキ市のソリューションに特化した意図認識メトリクスと、機械翻訳評価のためのオープンソースのフレームワークであるCOMETスコアを使用しました。Watsonx.aiがCOMETスコアでは当時使用していた既存の翻訳ソリューションと同等であることが示されました。
ヘルシンキ市(ibm.com外部リンク)は、65万人の市民に多くのサービスを提供する政府機関です。そのサービスは、医療から教育、土地利用まで幅広い分野に及んでいます。約38,000人の従業員を擁するヘルシンキ市は、フィンランド最大の雇用主です
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2024年4月
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