ビジネスの成長にともない、Cinedigm社は、いかにして制作会社から多くのコンテンツを回収し、より多くのコンテンツをより早く、国内外にある配給パートナーに配給するかという点でジレンマに直面しています。フルサイズのHDフィルム（多くの場合、非圧縮、またはProResまたはその他の高解像度バージョン）を取り扱っているCinedigm社は、速度、効率、セキュリティーを維持しながら非常に大きなファイル・サイズに対応できる転送ソリューションを必要としていました。また、プロデューサーからコンテンツを受信して配信パートナーに配信するだけでなく、社内のビジネス・ニーズに対応するより高速な転送メカニズムも必要としていました。

Cinedigm社はIBM® Aspera® Connect Serverを採用して、コンテンツ・パートナーがファイルをCinedigm社に直接配信できるようにしました。コンテンツを受信すると、処理、トランスコード、取り込みを含む一連のステップを経て、ファイルを「ワークフロー・ウォッチ・フォルダー」にアップロードします。Aspera Connect Serverがそのファイルをピックアップして配信チャンネルに高速配信します。Cinedigm社内では、長編映画をTier 3ミラーSANストレージ施設および姉妹オフィスに直接転送するためAspera Point-to-Pointを採用して、国境を越えたチーム・メンバー間のコラボレーションを可能にしました。

IBM Asperaを使用することで、Cinedigm社は自社のコンテンツが一貫してタイムリーに配信パートナーの手に渡るかどうかを心配する必要がなくなります。FASP転送は、送り手と受け手のどちらも多くのユーザーの労力を必要とせず、高速で信頼性が高いため、Cinedigm社の管理者とさまざまなレベルの技術熟練度を持つエンド・ユーザーとの間の転送も簡単です。現在、同社は40～90 GBのメディア・ファイルをわずか数時間以内で配信しており、最短でも24時間かかっていた配信時間に比べて大幅に改善されています。IBM Asperaは、シームレスなユーザー・エクスペリエンスを提供すると同時に、Cinedigm社の管理者に包括的な監視および制御機能も提供します。管理者は、転送の優先順位の設定、帯域幅の割り当ての定義、すべての送受信転送のリアルタイム監視、定義済みのアクセス権と各転送設定を持つ無制限のユーザーへのアクセス提供を行うことができます。