「私たちは、比較的小さなITチームで幅広いビジネスをサポートしています。卓越した顧客体験を提供できていることに誇りを持っています」とFuchs氏は言います。「私たちの目標は、パンデミックなどによって引き起こされるサプライチェーンの混乱から顧客を守り、市場の変化に迅速に対応することです。これらの目標を達成するためには、信頼性の高いパートナーとの統合が絶対に不可欠ですが、EDIは当社のコア・コンピタンスの1つではありません。ITチームがサービス・イノベーション革新に専念できるようにするために、マネージド・サービス・モデルに移行し、EDI機能の信頼性とコスト効率を高めることに踏み切りました」

ミッションクリティカルなEDIワークロードをColiance社が管理するIBM Sterlingプラットフォームに移行して以降、Brother International Europe社は、取引パートナーの統合プロセスの効率を改善し続けています。最近、同社は付加価値ネットワーク（VAN）を廃止し、EDI環境を最適化できるようにColiance社に依頼しました。プロジェクトは記録的な速さで完了し、大幅な節約を実現しました。

Fuchs氏は次のように思い出します。「EDIサービスの中断を避けるため、当社の135社のサプライヤーすべてを新しいプラットフォームにオンボーディングするために、わずか6か月という厳しい期限を設けましたが、Coliance社は期待に応えてくれました。Coliance社とIBMのテクノロジーがなければ、このプロジェクトの完了まで、2～3年ほどかかっていたかもしれません。最終的に、期限内に完了し、数百万ユーロの節約を達成できました」

Brother International Europe社は、Coliance社からのEDIに関するインサイトに基づいて、販売代理店との厳格なサービスレベル契約に対する、同社のパフォーマンスを実証しています。IBMのプラットフォーム内で利用可能なデータと同社の自己監査プロセスを組み合わせることで、質問への回答や紛争の解決に役立つ明確で信頼できる証拠を提供することができます。

「Coliance社は、IBM Sterlingを通じて、いつ注文が入ったか、また正しい在庫品目が要求されたかどうかを提示してくれます。これにより、注文漏れや誤注文によるペナルティーを回避でき、大幅なコスト削減につながっています」とFuchs氏は言います。

Coliance社は、IBM Sterlingテクノロジーを通じて、Brother International Europe社がサプライチェーンの混乱時であっても、毎月数千件のEDIトランザクションにシームレスに対応できるよう支援しています。これにより、同社は課題と機会の両方に迅速に対応し、競争力を高めています。

Fuchs氏は次のように締めくくりました。「Coliance社の専門知識とIBM Sterlingテクノロジーの組み合わせにより、常に顧客の期待を超えることができています。たとえば、パンデミックによりサプライチェーンが混乱に陥った時、EDIをきめ細かく制御することで、課題を克服するために必要なインサイトとアジリティーが得られました。当社のサプライチェーンは、Brother International Europeのビジネスの中核であり、Coliance社とIBMが当社のEDIプロセスに安心と自信を与えてくれています」

英国マンチェスターに欧州本部を置くBrother International Europe（ibm.com外部へのリンク）は、職場の効率化、生産性向上、コラボレーションの促進を目的とした製品とサービスを提供しています。

Colianceについて

IBMのゴールド・ビジネス・パートナーであるColiance（ibm.com外部へのリンク）は、企業がデータを移動、変換、可視化できるように支援しています。同社は、ソフトウェア・ソリューションに加えて、エキスパートによる統合、マネージド・ファイル転送、API、注文管理などのサービスを提供しています。