Bravida社は、不動産向けのシステム設置およびサービスの大手プロバイダーであり、北欧地域全体で大きな市場シェアを獲得しています。急速な成長を維持するために、同社はIBM® Planning AnalyticsをIBM Cloud®に導入して長期的な計画立案機能を強化し、予算作成サイクルを90%短縮しました。
Bravida社は、北欧における細分化されたシステム設置とサービスの分野で急速に成長しています。さらなる拡大を推進するために、同社は意思決定者に財務データに対する深い洞察を提供したいと考えていました。
Bravida社は、IBM ビジネス・パートナーであるAdvectas社と協力して、IBM CloudでホストされるIBM Planning Analyticsを導入し、予算業務をより柔軟で使いやすく、効率的のよいものにしました。
オフィス・ビルやショッピング・モールなどの施設を使用していて電気、水道、暖房、冷房などのコア・システムに注意を払うことはあまりありませんが、ひとたびそうしたシステムが停止すると、いかにそれらが重要かに気付かされます。
Bravida社は、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランドの施設に対するこれらの重要なサービスの導入と保守を担っているマーケット・リーダーで、近年急速に成長しています。ヨーロッパの他の地域とは異なり、北欧地域におけるこれらのサービスの導入と保守の分野は細分化されており、Bravida社にとっては新たな市場シェアを獲得する絶好の機会となっています。
今後の拡大をサポートするために、Bravida社は予算業務プロセスを合理化し、最適化する機会を見出しました。同社は毎年、年間予算と3つの追加予測を作成しています。既存の予算業務ソリューションでは、Bravida社が市場の変化に迅速に適応するために必要な柔軟性が提供されず、同社の機敏性が制限されていました。
Bravida社のグループ・ビジネス管理者であるFredrik Larsson氏は、次のように説明します。「当社のビジネスは複数のプロジェクトに基づいて構築されており、各プロジェクトには多くの可動部分があるのですが、それらすべてを予算に計上する必要があります。以前は、年間予算プロセスの作成や変更を加えたい場合には、外部のコンサルタントを雇って支援してもらう必要がありました。私たちは、計画プロセスをより細かく制御できるとともに、新たな機会を活かすために調整できる柔軟性を備えた新しいシステムを望んでいました。」
さまざまなベンダーを徹底的に検討した結果、Bravida社は予算業務プロセスを変革するためにIBM Planning Analyticsを導入することを決定しました。
Fredrik Larsson氏はそのときのことを振り返って言います。「私たちは数社を招いて、経営陣やビジネス・ユーザーにソリューションについて説明してもらい、そのシステムが当社のさまざまな部門にどのようなメリットをもたらすかをデモンストレーションしてもらいました。IBM Planning Analyticsが、卓越した汎用性など、私たちの要件を満たす非常に強力な機能を備えていることは明らかでした。しかも競合製品よりもコスト効率が高かったのです。」
Bravida社は、IBMビジネス・パートナーであるAdvectas社と協力して、次の予算作成期限までに導入を完了するために、5週間という意欲的なスケジュールでIBM Planning Analyticsを導入しました。Fredrik Larsson氏は次のように詳述しました。「Advectas社と数年間協力してきたので、Advectas社が当社のシステムとプロセスに精通しており、戦略的目標をしっかり理解してくれていることを知っていました。
設定した期限について話したとき、Advectas社のコンサルタントは緊張感を見せながらも決意を固めてくれました。Advectas社は、導入のあらゆる側面について詳細に計画し、プロセスを合理化して、スケジュールどおりに実装を完了できるよう支援してくれました。」
Bravida社は、導入を加速し、継続的な管理を簡素化するために、 IBM CloudでホストされるIBM Planning Analyticsを選択しました。Fredrik Larsson氏は次のように説明しています。「弊社の新システムをIBM Cloudでホストすることに迷いはありませんでした。私たちは、システムの保守にかかる時間を可能な限り減らしたいと強く望んでおり、IBM Cloudが提供する高いパフォーマンス、可用性、柔軟性、セキュリティーについても十分に認識していました。IBM Planning AnalyticsをIBM Cloudに導入することで、ソリューションを迅速に実装できましたが、これが期限に間に合わせるための鍵でした。オンプレミスのオプションを選択していたら、スケジュールどおりに導入することは不可能だったでしょう。」
Bravida社は、IBM Planning Analyticsの基本実装を予定より早く完了し、ビジネス・ユーザーにとって使いやすい予算作成システムを構築しました。地域マネージャーや支店マネージャーが予算を作成する際、システムは会社のERP（統合基幹業務システム）や給与計算ソフトウェアのデータをシームレスに統合します。このデータは年間を通じてプロジェクト・マネージャーやサービス・マネージャーが最新の状態に保ちます。このソリューションにより、次の期間の計画を簡単に作成できます。
予算業務プロセスを終了するとすぐに、同社はAdvectas社との作業を再開し、予算業務システムの効率と柔軟性をさらに高めるための追加機能を実装しました。同社はまた、IBMビジネス・パートナーのAddedo社と協力して、リースを貸借対照表に計上することを企業に義務付ける新しいIFRS第16号規則に準拠するためのアプリケーションを構築しました。約7,000台の車両と数百もの施設をレンタルしているBravida社にとって、このポリシーは予算業務をさらに複雑化するものですが、IBM Planning AnalyticsとAddedo社の支援により、同社は新しいガイドラインに簡単に準拠できるようになりました。
Bravida社は、IBM Planning Analyticsを使用して予算業務プロセスを最適化しながら、時間を節約し、複雑さを排除しています。
Fredrik Larsson氏は次のようにコメントしています。「使いやすいIBM Planning Analyticsのおかげで、予算業務プロセスに関わるすべての人の作業が非常にシンプルになりました。新しいシステムを使用することで、新しい予算を設定するのに必要な時間が、コンサルタントの助けを借りていた当初の3日間から、支援なしにも関わらず2時間まで短縮されました。」
Bravida社は、IBM Planning Analyticsの柔軟性のメリットも享受しています。その主な例は給与計算です。このソリューションは、企業が事業を展開する4カ国のそれぞれで異なる雇用法や税法に対応するのに役立ちます。
「以前の予算作成ソフトウェアでは、各国の給与情報を統合するための個別のルールを作成できませんでした。つまり、この情報を手動で入力する必要がありました」と Larsson氏は振り返ります。「従業員数約10,000人の会社にとって、これを四半期ごとに実施するのは大変な作業でした。IBM Planning Analyticsを使用すると、国ごとに複数のビジネス・ルールを作成できるため、予算業務プロセスが大幅に合理化され、この問題が解消されます。」
以前は、Bravida社の支店数が非常に多かったため、バージョン管理が困難でした。現在、IBM Planning Analyticsが提供する監査証跡は、ログ・ファイルのすべてのエントリーを追跡するため、ユーザーはエラーを検索し、予算業務の問題を迅速に解決することがはるかに容易になりました。
Fredrik Larsson氏は次のように結論付けています。「結局、このプロジェクトに着手したのは、Bravida社にとって重要な時期、つまり市場での地位を強化する絶好の機会において意思決定を改善するためでした。IBM CloudのIBM Planning Analyticsにより、予算業務プロセスがより柔軟かつ効率的になったことで、十分な情報に基づいて将来の業務を推進するための予測を行う能力が大幅に向上しました。これによりビジネスを次のレベルに引き上げることができます。」
Bravida社（ibm.com外部へのリンク）は、建物に生命を吹き込むあらゆるシステムと連携しています。同社は、電気、暖房・給排水、換気、セキュリティー、スプリンクラー、冷房、電力、施設の技術管理といった技術分野のサービスを提供するエンドツーエンドのパートナーです。
Advectas社（ibm.com外部へのリンク）は、パフォーマンス管理およびビジネス・インテリジェンス・ソリューションの大手サプライヤーです。従業員は日々、顧客と協力して顧客のビジネス情報を分析する能力を高め、成功要因と逸脱を特定し、傾向を把握し、企業内における情報の包括的な透明性を向上させています。
Addedo社（ibm.com外部へのリンク）は、急成長中の国際的なコンサルタント会社です。管理、アプリケーション、中間コンサルティングを通じて、顧客がビジネス・パフォーマンスをより良く把握できるよう支援しています。
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