ホーム お客様事例 BlueIT - Instana - Turbonomic デジタル・トランスフォーメーションの加速と環境への影響の低減
BlueITはIBM TurbonomicとIBM Instanaを使用してアプリの効率性を確保し、二酸化炭素排出量を削減
削減額を推定 Instanaを体験

ビジネスがデジタル・トランスフォーメーションを加速し、その一方でサステナビリティーを高めることは可能でしょうか。

BlueITは、ITアウトソーシング・サービスを通じてこの2つの目標を達成することを使命としています。BlueITのチーフ・イノベーション・オフィサーであるFrancesco Sartini氏は、「私たちはベネフィット・カンパニーとして、パフォーマンスを保証するだけでなく、サステナビリティーの目標をサポートし、二酸化炭素排出量削減につなげるIT戦略の導入の支援に取り組んでいます」と説明しています。現在、BlueITは35件のクライアントに直接ITアウトソーシングを提供しています。そのサービスは業界を限定したものではなく、現在のクライアントには、製造、テクノロジー、金融サービス、エンターテイメント、小売、飲食品の各業界の組織が含まれます。

BlueITにとって現在重要な優先事項の中に、従来のITOpsからAIOpsへの移行があります。「私たちの組織とクライアントにとって、AIOpsの導入は単なる技術プロジェクトではなく、組織のパラダイムシフトです」とSartini氏は指摘します。この移行の鍵となるのは、アプリケーション層からインフラストラクチャーに至るまで、IT環境全体を包括的に把握できる能力と、クライアントが無駄を省きアプリケーションのパフォーマンスを向上させるためのリソースの積極的な再配分を支援する能力です。BlueITがIBM TurbonomicIBM Instana Observabilityのハイブリッド・クラウド・コスト最適化ソリューションを使用しているのはそのためです。

より高速な実行

 

リソース決定の実行が60%速くなる

効率的な使用

 

あるクライアントについて、BlueITはメモリとCPUの過剰割り当てを10%削減

MTTRの短縮

 

組織全体でMTTRを50%短縮

ITにおけるサステナビリティーのパラダイムは、組織がリソース割り振りとエンド・ユーザー・エクスペリエンスの適切なバランスを達成できるかどうかにかかっています。私の意見では、TurbonomicとInstana の実装は、効率を落とさずに、インフラストラクチャーのサイズを適切に設定し、二酸化炭素排出量を削減する最良の方法であることは間違いありません。 Francesco Sartini 最高イノベーション責任者 BlueIT社
可観測性とリソースの最適化

Sartiniと彼のチームが提供しているサービスは、ITILサービス、コグニティブ・サービス、ビジネス・サービスという3つの主な重点分野に分類されます。これらのサービスには、マルチクラウド管理、アプリケーション・パフォーマンス管理、脆弱性とコンプライアンスの継続的なモニタリング、ハイブリッド・クラウドのコスト最適化などがあります。一般的なクライアントは100~500台のサーバーを使用していて、オンプレミス、Azure、Amazon Web Services(AWS)、およびハイブリッド・クラウドの環境を維持しています。BlueITのチームは50のSAPランドスケープも管理しています。「現在、新しいクライアントをオンボーディングする際、私たちはまずTurbonomicをデプロイし、その後Instanaをデプロイして、クライアントの重要なリリース中でもアプリケーションの効率を確実なものにします」とSartini氏は説明します。

クライアントの各環境がそれぞれ異なることを考慮すると、Sartini氏と彼のチームにとって重要なのは、新しいクライアントをそれぞれ効率的にオンボーディングし、アプリケーションの効率を今後も継続的に最適化するために必要なツールです。重要となるのはデプロイの容易さと価値実現までの時間です。「TurbonomicとInstanaの初期設定は簡単ですぐにできることがわかりました」とSartini氏は述べています。たった1日のうちに両方のツールをデプロイし、サイズ変更の機会を積極的に探ることができるようになります。Instanaには数分でインストールできる単一のエージェントがあり、Turbonomicは数時間でインストールできます。「新しいお客様をオンボーディングするときに、数回クリックするだけで、TurbonomicとInstanaがお客様の環境でどのように機能するかを示すことができるようになりました」とSartini氏は説明します。TurbonomicではAIを活用したハイブリッド・クラウドのコスト最適化ができ、Instanaではインフラストラクチャーのモニアリングと可観測性を実現できます。「それぞれのツールには包括的で使いやすいダッシュボードがあり、実用的な洞察がすぐに得られます」とSartini氏は述べています。

AIOpsの導入を始める前、BlueITチームでは、クライアントの環境を最適化するために、まったく異なる複数のモニタリング・ツールと手操作による介入が必要でした。現在では、フルスタック・ビューとAIを活用したオートメーションにより、エンド・ユーザー・エクスペリエンスに影響が出る前にリソースの輻輳を特定できるようになりました。「これらのツール(TurbonomicとInstana)は、潜在的な問題がどこにあるかを事前に示してくれます。また、リソースの規模の設定を改善し、効率を確保するためのリソーシング・アクションを推奨してくれます。AIによるアプローチの効果をこの目で見られる瞬間です」とSartini氏は述べています。

この新しいアプローチを採用し、手操作による介入への依存を減らすことで、チームは各クライアントがデジタル・トランスフォーメーションを加速し、サステナビリティーの目標を達成できるよう支援する時間を確保できました。「ITにおけるサステナビリティーのパラダイムは、組織がリソース割り振りとエンド・ユーザー・エクスペリエンスの適切なバランスを達成できるかどうかにかかっています。私の意見では、TurbonomicとInstana の実装は、効率を落とさずに、インフラストラクチャーのサイズを適切に設定し、二酸化炭素排出量を削減する最良の方法であることは間違いありません」とSartini氏は主張します。

TurbonomicとInstanaの初期設定は簡単ですぐにできることがわかりました。新しいお客様をオンボーディングするときに、数回クリックするだけで、TurbonomicとInstanaがお客様の環境でどのように機能するかを示すことができるようになりました。それぞれのツールには包括的で使いやすいダッシュボードがあり、実用的な洞察がすぐに得られます。 Francesco Sartini 最高イノベーション責任者 BlueIT社
効率とサステナビリティーのスケーリング

AIOpsへの移行後、BlueITではパフォーマンスとリソース割り振りが大幅に改善されました。たとえば、TurbonomicとInstanaの活用により、BlueITチームは平均修復時間(MTTR)を50%短縮し、リソースのアクションの実装に必要な時間を60%短縮しました。さらに、クライアントの環境全体で無駄が少なくなりました。あるクライアントでは、BlueITはTurbonomicでAIを活用したリソースの推奨を実行した結果、メモリとCPUの過剰割り振りを10%削減することに成功しました。クライアントの既存のインフラストラクチャーの使用効率を高め、使用しないリソースを排除することは、クライアントの二酸化炭素排出削減を支援するための重要なステップです。

今後の取り組みとして、BlueITチームはTurbonomicのリソース推奨からリソースのアクションの自動化への移行を目指しており、クライアントによるInstanaの採用を増やすことを目標としています。そして最後に、IBM Cloud Pak for Watson AIOpsの実装を計画しています。「私たちは、IBM Cloud Pak for Watson AIOps がイベント相関でどのように役に立つかを検討したいと考えています。私たちは、組織内の全員が同じレベルの情報を入手し、重大な状況が発生したときはいつでも同じコラボレーション・ツールを使用できるようにしたいと考えています。ChatOpsは、AIベースの根本原因アプローチの採用に非常に役立ちます」とSartini氏は説明します。

BlueITのロゴ
BlueITについて

BlueIT(リンク先はibm.comの外にあります)は、イタリアに本社を置くITサービス・プロバイダーで、デジタル・ソリューション、サイバーセキュリティ・サービス、コグニティブ・マネージド・サービスを通じて、顧客のデジタル変革ジャーニーを安全に推進することを使命とするベネフィット・カンパニーです。

次のステップ

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2022年11月、米国で作成

IBM、IBMのロゴ、ibm.com、Instana、Turbonomicは、世界の多くの国々で法的に登録されているInternational Business Machines Corp.の商標です。その他の製品名およびサービス名は、IBMまたは他社の商標である可能性があります。IBM商標の最新リストは、ウェブ上の「著作権および商標情報」 https://www.ibm.com/jp-ja/legal/copyright-trademarkで入手できます。

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記載されている性能データとお客様事例は、例として示す目的でのみ提供されています。実際の結果は特定の構成や稼働条件によって異なります。本資料の情報は「現状のまま」で提供されるものとし、明示または暗示を問わず、商品性、特定目的への適合性、および非侵害の保証または条件を含むいかなる保証もしないものとします。IBM製品は、IBM所定の契約書の条項に基づき保証されます。