ホーム お客様事例 Bankdata社 - BP Rocket Software社 - IBMお客様事例 - モダナイズ Bankdata社、ソフトウェアのパフォーマンスを最大限に引き出すことでイノベーションを加速
金融ソフトウェアのスペシャリストがOMEGAMON Data Providerを使用して開発と運用をファイン・チューニング
Woman shopping with a credit card at home.

銀行や金融サービスに関して、モバイルやオンラインの処理の舞台裏を支えるソフトウェアは必要不可欠な存在です。Bankdata社はダイナミックな新しい銀行アプリを開発し、中核となるトランザクション・サービスと完全に統合された顧客向けソリューションの構築を担っています。しかし、重要な監視ツールで詳細なアプリケーション・データが得られなかったことから、アプリケーションのファイン・チューニングや監視が妨げられており、最終的にはエンド・ユーザーのエクスペリエンスに影響が及ぶ恐れがありました。

卓越したソフトウェアの開発

モバイル・アプリから大規模なデータ・エンジンに至るまで、現代の銀行業務を支えているのは、複雑に相互接続されたシステム、ソフトウェア、ネットワークです。イノベーションを後押しするために、銀行はBankdata社などのスペシャリストを頼りにし、開発のスキルや能力の提供を受けています。Bankdata社は、こうした銀行が新しいアイデアやサービスを迅速かつ確実に形にできるよう支援しています。

新たなアプリケーションが1つ加わるごとに、複数のリソースに対するトランザクション・データの要求など、追加のワークロードが発生します。多くの銀行は中核となるトランザクション・プロセスの処理にIBM Zエンタープライズ・サーバーを利用しており、新しいアプリケーションに対してもこのサーバーがデータを提供します。

Bankdata社のリードITアーキテクトであるFrank Petersen氏は次のように述べています。「アプリケーションの実行が想定より遅い場合や、何らかの理由で障害が発生した場合には、根本原因を理解することで問題を効率的に解決できます。アプリケーション・レベルでワークロードを見ると、何が起きているかが分かります。しかし、当社のIBM Z環境では、その種の詳細な監視データが得られていませんでした」

ワークロードが増えると処理料金も増加するため、処理効率の最適化を目指してアプリケーションをチューニングすることは金銭面でも直接的な価値があります。Bankdata社はITサービスやデータセンター・ホスティングの提供を外部パートナーに依存しており、非効率なワークロードに伴う追加コストは銀行に転嫁されます。

「例えば大量のデータベース呼び出しが発生しているときに、その原因がどのアプリケーションにあるのかが分かれば、そのソフトウェアの設計の強化に力を注ぐことができます」とPetersen氏は言います。「こうしてトランザクションのワークロードが抑制され、アプリケーションのパフォーマンスが向上し、よりスムーズで高速なエンドユーザー・エクスペリエンスが実現されるため、ソフトウェア・コストの削減につながります」

削減 ソフトウェア開発の時間とコスト

より迅速な特定によって達成

削減 Bankdata社の顧客の総運用コスト

IBM Zのトランザクションのワークロードの抑制によって達成

OMEGAMON Data Providerを使用して、Grafanaでダッシュボードを作成できるようになることは、当社のプロセスの標準化と合理化につながりますし、当社のスキル・セットと戦略に合致しています。 Frank Petersen氏 リードITアーキテクト Bankdata社
IBM Zでのアプリケーションのパフォーマンスを視覚化

Bankdata社は、IBM Zプラットフォームに対する詳細なアプリケーション・レベルの監視を実現するために、Rocket Software社が設計したOMEGAMON Data Provider(ODP)を採用しました。

Rocket Software社は信頼できる戦略的IBMパートナーであり、関係の始まりは30年以上前までさかのぼります。両社のパートナーシップは、IBM ZやPower Systemsをはじめ、IBMの複数のブランド、ソリューション、プラットフォームにまたがっており、Rocket Software社の従業員のうち19人が2023年のIBM Championとして認定されています。これは1社の人数として世界最多です。

ODP(IBM Z Monitoring Suiteの構成要素の1つ)は、既存のOMEGAMONソリューションからデータを取得し、標準化されたあらゆる監視ソリューションで利用できるようにします。今回のBankdata社の場合は、オープンソースのダッシュボード・ツールであるGrafanaを選択しました。

「当社は完全にアジャイルなDevOpsのアプローチに従っており、また当社の開発者はあらゆるプラットフォームやオペレーティング・システムを扱っています」とPetersen氏は言います。「複数の監視アプリケーションの細部を習得していくのは現実的ではないと認識しました。OMEGAMON Data Providerを使用して、Grafanaでダッシュボードを作成できるようになることは、当社のプロセスの標準化と合理化につながりますし、当社のスキル・セットと戦略に合致しています。以前はアクセスが難しかったアプリケーション・レベルのデータが、公開されているAPIを通じてODPから得られるようになり、開発者がGrafanaで利用できます」

開発者はODPを通じてアプリケーションのパフォーマンスを開発中に測定することによって、コードの新しいリリースと以前のリリースの間でのパフォーマンスの微妙な変化を特定できます。例えば、ソフトウェアの設計変更に伴って、予期せぬ理由でワークロードが増加傾向となる場合があります。Bankdata社は、開発プロセスの段階で問題を発見して取り組むことによって、本番運用で発生する可能性のある障害やコストの増加を回避できます。ソフトウェア・ライフサイクルの早い段階で問題を解決することは、開発のスケジュールの短縮やコストの削減にもなります。

以前はアクセスが難しかったアプリケーション・レベルのデータが、公開されているAPIを通じてODPから得られるようになり、開発者がGrafanaで利用できます。 Frank Petersen氏 リードITアーキテクト Bankdata社
優れたコードを迅速に提供

実行中のコードのパフォーマンスに関するアプリケーション・レベルのデータをODPで得られることから、Bankdata社はパフォーマンスの調査と把握をこれ以上ないほど早い段階で行うことができます。ODPの導入は、Bankdata社のソフトウェアの品質や開発生産性の向上につながるだけでなく、顧客である銀行にとって、ワークロードの最適化がトランザクション・コストの削減につながります。加えて、開発プロセスが強化されることによって、銀行は個人顧客と法人顧客の双方に対し、卓越したユーザー・エクスペリエンスを提供できます。

「Rocket Softwareと協力してODPを導入することで、開発からテスト、本番運用に至るまで、アプリケーションのパフォーマンスをリアルタイムで監視できるようになりました」とPetersen氏は言います。「ODPを通じて得られるデータを利用して、問題修正の事前対応を強化し、開発時間を短縮し、高品質のコードを本番環境に確実にデプロイできます。これぞDevOpsの真骨頂です。アプリケーションの停止のような問題を顧客が経験する前に、チームが問題を把握して修正できます」

最後に同氏は次のように話しています。「OMEGAMON Data Providerを導入したことで、Zのアプリケーションのパフォーマンス・データを当社の開発チームが利用できるようになり、すべてのプラットフォームにわたってDevOpsのワークフローを合理化できています。当社はこの情報を活用して、銀行へのソリューションの提供を迅速化し、最大限の費用対効果でアプリケーションを稼働できるよう各行を支援し、比類のない顧客体験を提供できます」

Bankdata社について

デンマークのフレゼリシアに拠点を置くBankdata社は、銀行や金融機関にソフトウェア開発サービスを提供しています。約900人の従業員を擁するBankdata社のソリューションは、デンマークの大手銀行8行に導入され、毎日約8,600万件のトランザクションを処理し、約160万の銀行顧客をサポートしています。

Bankdata社
Rocket Software社について

Rocket Software社は信頼できる戦略的IBMパートナーであり、関係の始まりは30年以上前までさかのぼります。両社のパートナーシップは、IBM ZやPower Systemsをはじめ、IBMの複数のブランド、ソリューション、プラットフォームにまたがっており、Rocket Software社の従業員のうち19人が2023年のIBM Championとして認定されています。これは1社の人数として世界最多です。

Rocket Software
次のステップ

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米国で制作、2023年12月

IBM、IBMのロゴ、ibm.com、OMEGAMON、IBM Zは、International Business Machines Corp.の商標であり、世界中の多くの管轄区域で登録されています。その他の製品名・サービス名は、IBMまたは他社の商標である場合があります。IBMの商標の最新リストは、 https://www.ibm.com/jp-ja/legal/copyright-trademarkの「著作権および商標情報」で確認できます。

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