Banco Popular社

Banco Popular社は、コストを削減し、効率を向上させるため、プロセスを自動化し、スタッフが付加価値の高い活動により集中できるようにしたいと考えていました。

Banco Popular社は、手作業の反復的なタスクとプロセスを自動化するために、IBM® Robotic Process Automation with Automation Anywhereソリューションを導入しました。このソリューションは、作成されるボットの数に応じて迅速にスケーリングできます。

Banco Popular社は、人口動態と規制に関する変化し続ける課題に直面していました。Banco Popular社のデジタル・ワークプレイス担当バイス・プレジデントであるLuis Benitez氏は、「プエルトリコを離れる人はたくさんいますが、それでも私たちはこの市場を成長させたいと考えています」と述べています。また同時に、変化するコンプライアンス要件に対応する必要もあります。「こうした規制が増えてくると、私たちの側で監視しなければならないことが増え、プロセスが増加することになります」とBenitez氏は語りました。同銀行は、コンプライアンス要件を管理するために手作業のプロセスを使用しようとしていましたが、そのアプローチではかかる時間がすぐに長くなりました。スタッフが付加価値の高い活動により多くの時間を費やせるように、同銀行はプロセスを自動化する方法を求めていました。Banco Popular社は、手作業のプロセスへの依存を減らすことでコストを削減し、新しい市場への進出に注力したいと考えていました。

ロボティック・プロセス・オートメーション・ソリューションのPOCは大いに成功しました。Benitez氏は、「私たちはプロセスを1つ選択しましたが、これは非常に複雑で、多くの従業員が多くの時間を費やしています」と述べています。「概念実証の結果、約10～11分かかっていたプロセスが10～11秒に短縮できることがわかりました」

これらの結果を知った後、同銀行内の他のグループがこのソリューションに興味を示し始めました。「1つのプロセスの自動化から、約100のプロセスのバックログが生まれました」とBenitez氏は語りました。「従業員たちはソリューションが提供する価値を明確に理解しており、多くのプロセスを自動化することを私たちに望んでいます。例えば、以前はレポートを作成する際、スタッフが複数のシステムにログインし、データをダウンロードしてスプレッドシートに結合する必要がありました。現在、そのプロセスは完全に自動化されています」

Banco Popular社は、将来的に同ソリューションを拡大していく予定です。Benitez氏は、「次のステップに進み、IBM Watsonや、IBM Watsonのコグニティブ意思決定機能の一部を活用することで、従業員が管理する必要がない、完全に独立した自律的なプロセスを実現することができるのです」と述べています。

Banco Popular社（ibm.com外部へのリンク）はプエルトリコに本社を置き、約8,000人の従業員を擁しています。同銀行はプエルトリコ、米領ヴァージン諸島、英領ヴァージン諸島、ニューヨーク、シカゴ、フロリダに約880の支店を展開しています。Banco Popular社は、プエルトリコの資産と預金の両方で大手の銀行機関であるPopular社の銀行子会社です。Popular社は1893年に設立され、資産額で米国の銀行トップ50にランクインしています。