ホーム お客様事例 Apator Rector Flashsystem Storage Apator Rector sp. z o.o.
古いストレージを使い続けるのは時間の無駄
ノートPCでコーディングしている男性の手

10年近く前の機器ではソフトウェア開発に限界があったため、Apator RectorはIBMビジネス・パートナーであるINET - Systemy Informatyczneと協力し、IBM FlashSystem®テクノロジーで構築された集中型ストレージ・プラットフォームを立ち上げました。開発者は、今では仮想化アーキテクチャー内で開発に関連するデータをより迅速かつ容易に管理および移行できるようになりました。

ビジネス上の課題

Apator Rector sp. z o.o.は、オンサーバー・ストレージから集中型ディスク・ソリューションに切り替えることで、開発作業を加速したいと考えていました。

概要と経緯

同社は、開発インスタンスをIBM®ストレージ・テクノロジーを活用した仮想化アーキテクチャーに移行しました。

結果 2日から5時間へ
新しい開発環境の導入に要する時間の短縮
ディスクのパフォーマンスを向上
統合ストレージ管理コンソールを利用
ソフトウェア開発を加速
データ・アクセスの高速化とストレージの信頼性の向上
ビジネス上の課題の詳細
もう待つ必要はありません

忍耐は美徳です。とはいえ、ストレージ・アーキテクチャーは忍耐力を植え付けるようなものであってはなりません。ローディング画面やデータの入力を待っていると、すぐにイライラしてしまう可能性があります。特に、来週納品しなければならないアプリケーションの10回目のビルドを繰り返しているようなときには尚更です。

簡単に言うと、データが遅いとプロセスが遅くなります。そして、急成長を遂げているソフトウェア開発者であるApator Rectorにとって、待つという選択肢はもはやありませんでした。

「ソフトウェア開発に使用していた機器は非常に古く、非常に遅いものでした」とApator RectorのITインストールおよび管理責任者であるMarek Kulczyk氏は説明します。「そのほとんどは7年以上前に購入したものです。中にはもっと古いものもありました。これらのシステム上で、それぞれ大規模なOracleデータベースを利用する複数の大規模開発環境を稼動させていたのですが、パフォーマンス面で多くの問題を抱えていました。」

当時、Apator Rectorは、関連するストレージを含め、これらの環境を個々のサーバーから稼働させており、一部のデバイスは4~5TBのデータを古い低速の機器に保存していました。また、リソース不足のため、ローカル・ディスクにデータを保存しなければならないこともありました。この戦略はデータ・アクセスの速度を制限するだけでなく、全体的な可用性も低下させました。

「ホストがダウンすると、データベースにアクセスできなくなり、デザイナーの数人が作業できなくなるでしょう」とKulczyk氏は言います。「それは開発スケジュールに影響を与え、顧客満足度に影響を与える可能性があります。ですから、プロセスをより利用しやすくするものを求めていました。開発データのための集中型ローカル・ストレージを必要としていました。」

以前は、新しいデータベースをデプロイする場合、作業に2日かかることもありました。INETおよびIBMと協力した後は、5時間しかかかりません。 Marek Kulczyk ITインストールおよび管理責任者 Apator Rector sp. z o.o.
概要と経緯の詳細
複雑なストレージ、シンプルな提供

Apator Rectorにとって、どのプラットフォームを選択するかは明白でした。「前職では、IBMのストレージを扱っていました」とKulczyk氏は付け加えます。「IBMが優れたソリューションを提供していることは知っていたので、Apator Rectorでも同様のものを使用したいと考えていました。」

同社は、IBMビジネス・パートナーであるINETとの連携を開始しました。それは、Apator Rectorのビジネス要件と技術要件を具体化し、開発環境に適した機器を特定するのに役立ちました。そして2020年初頭、共同チームは IBM Spectrum Virtualizeで構築されたIBM FlashSystem 5000デバイスをApator Rectorの本社に導入しました。

「実装は非常に迅速で簡単でした」とINETのディレクターであるTomasz Laube氏は述べています。「SSDと従来の回転ディスク・ドライブを組み合わせてFlashSystemを構成したので、重要なデータはより高速なSSDドライブに保存できます。また、アクセス頻度の低い素材(画像やビデオ)は、より低速のディスク層に保存することができます。IBM Easy Tierツールを使用して、VMwareインフラストラクチャーも準備しました。ホストに何か問題が発生した場合でも、Oracleのデータを利用できるようにするためです。」

さらに、Apator RectorはIBM Storage Insightsテクノロジーも採用しています。この中央コンソールによって、ユーザーはストレージ環境をシームレスに管理することができるうえ、IBMとログを共有することで、万が一エラーや障害が発生した場合のサポートを迅速化することができます。

あるホストがダウンしても、別のホストから作業を始めることができます。これにより、停止は以前のような大きな時間の無駄ではなく、わずかな中断で済むようになりました。 Marek Kulczyk ITインストールおよび管理責任者 Apator Rector sp. z o.o.
成果の詳細
高速データは迅速な開発を意味する

新しい階層型ストレージ・アーキテクチャーを導入することで、Apator Rectorは、より高速なデータ・アクセスを実現し、これまで同社のテクノロジーを悩ませていたパフォーマンスの問題を回避することで、開発作業を加速させました。ディスク・タイプごとにデータを分離することでシステムのパフォーマンスをより適切に最適化できる一方、仮想化により、新しいプロジェクトや顧客に対応するために、開発作業を迅速に拡張することができます。

「既存の開発環境を素早く複製し、新しいことに着手してテストするために、無停止コピーを使用しています」とKulczyk氏は述べています。「以前は、新しいデータベースを導入する場合、作業に最大2日かかることがありました。INETおよびIBMと協力した後は、5時間しかかかりません。」

「FlashSystemのSSDドライブも役立っています」とLaube氏は付け加えます。「SSDは従来の回転ディスクよりも高速なので、より素早く情報を引き出すことができます。また、可動部品がないため、信頼性も高くなります。」

もちろん、仮想化されたストレージ環境は、信頼性の向上に役立ちます。Kulczyk氏は次のように説明しています。「あるホストがダウンしても、別のホストから作業を始めることができます。これにより、停止は以前のような大きな時間の無駄ではなく、わずかな中断で済むようになりました。」

全体として、Apator Rectorは、INETとIBM Storageテクノロジーの選択に満足しています。「もうストレージに時間を費やす必要はありません」とKulczyk氏は締めくくります。「すべてはほぼ自動的に行われます。その結果、私やチームにとってコストの削減と時間の節約になります。」

もうストレージに時間を費やす必要はありません。すべてはほぼ自動的に行われます。その結果、私やチームにとってコストの削減と時間の節約になります。 Marek Kulczyk ITインストールおよび管理責任者 Apator Rector sp. z o.o.
Apator Rector sp. z o.o.ロゴ
Apator Rector sp. z o.o.

Apatorグループの一員であるApator Rector (ibm.com外部へのリンク)は、ポーランド市場向けのソフトウェアを開発・販売しています。地理情報システム(GIS)テクノロジーを専門とし、主に公益事業、電気通信、公共団体にサービスを提供しています。Apator Rectorは1994年に設立され、現在150人以上のスタッフが働いています。

INETについて – Systemy Informatyczne

IBMビジネス・パートナーであるINET(ibm.com外部へのリンク)は、業界に特化したテクノロジー・ソリューションのプロバイダーです。2005年に設立され、現在、ポーランドのコルブショバに本社を置いています。

次のステップ

この記事で紹介されているIBMソリューションの詳細については、IBM担当者またはIBMビジネス・パートナーにお問い合わせください。

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法務

© Copyright IBM Corporation 2020. IBM Corporation, IBM Systems, New Orchard Road, Armonk, NY 10504

米国で制作、2020年12月

IBM、IBMロゴ、ibm.comおよびIBM FlashSystemは、世界中の多くの管轄区で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。その他の製品名・サービス名はIBMまたは他社の商標である可能性があります。IBMの商標の最新リストは、Web 上の「著作権および商標情報」(ibm.com/legal/copyright-trademark)で入手できます。

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本書は最初の発行日時点における最新情報を記載しており、IBMにより予告なしに変更される場合があります。IBMが事業を展開している国であっても、特定の製品を利用できない場合があります。

記載されている性能データとお客様事例は、例として示す目的でのみ提供されています。実際の結果は特定の構成や稼働条件によって異なります。本資料の情報は「現状のまま」で提供されるものとし、明示または暗示を問わず、商品性、特定目的への適合性、および非侵害の保証または条件を含むいかなる保証もしないものとします。IBM製品は、IBM所定の契約書の条項に基づき保証されます。

実際に利用可能なストレージ容量は、非圧縮データと圧縮データの両方について報告される場合がありますが、変動するため、記載されている容量よりも少なくなる場合があります。