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事故対応を変革するテレマティクス損害サービスシステムを構築、外部との連携をIBM Cloud上のAPI連携基盤でスピーディーに実現

あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(以下、あいおいニッセイ同和損保)は、先進テレマティクス(「テレコミュニケーション」と「インフォマティクス」を組み合わせた造語。カーナビやGPSなどの車載器と移動体通信システムを利用して、さまざまな情報やサービスを提供する仕組み)技術を活用し、事故の自動検知や走行データとAIによる事故状況把握、客観的な情報に基づく過失判定サポートなどを行い、自動車事故への対応を大きく変革する「テレマティクス損害サービスシステム」の構築を進めています。この中では、システムの各機能と外部の地図や天候情報サービスなどとの連携を行うAPI連携基盤の早期確立が鍵となりました。同社は、IBM Cloud上にIBM API Connectなどを用いて構築されたIBMのAPI連携基盤を採用。わずか5カ月で導入を完了させ、システムの段階的な完成に合わせて連携規模を拡大しています。    

ビジネス上の課題

あいおいニッセイ同和損保は、クルマから収集した各種走行データを利用してより高度な事故対応を実現するために、2018年よりテレマティクス損害サービスシステムの開発を進めています。同システムは、AIを活用し、収集した各種データを基に事故状況の可視化や事故検知の高度化、事故状況の把握、過失割合の判定サポートを行う4つの機能と、これらの機能と外部の地図や天候情報サービスなどとの間でAPIを介した連携を実現する「API連携基盤」によって構成されます。同社は高品質かつ短期間でシステムを実現するために、4つの機能の開発を国内パートナー各社に委託する一方、API連携基盤については「短期導入」と「拡張性」を求めてクラウド・サービスで実現する方針を固めました。

概要と経緯

API連携基盤の選定に際して、あいおいニッセイ同和損保は「短期導入」と「拡張性」に加えて「豊富な実績」、「高いセキュリティー」、「自社での連携設定や運用が可能な使いやすさ」などの要件を掲げ、主要3社のソリューションを候補に据えました。その候補の1つが、SBI FinTech Incubation株式会社(以下、SBIFI)が提供するSaaSを活用したIBMのAPI連携基盤でした。SBIFIのSaaSはAPI管理・運用ソフトウェア「IBM API Connect」とセキュリティー・ゲートウェイ製品「IBM DataPower Gateway」などを用いて、IBM Cloudベアメタル・サーバー上で稼働しています。あいおいニッセイ同和損保は各社のソリューションを詳細に調査・比較した末に2018年10月、国内外のさまざまな業界で豊富な実績を有し、簡単な設定によって短期間かつ低コストで実現可能なIBMのAPI連携基盤の採用を決めました。

テレマティクス損害サービスシステムのすべての機能はAPI連携基盤を通じて外部サービスなどと連携するため、これなくしてはシステムとして成り立ちません 沼田 俊彦氏 理事 IT統括部長(2020年3月時) あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
効果と今後の展望

API連携基盤の導入は2018年11月に始まり、IBMがAPI開発支援サービスによって、5カ月で導入を完了させ、2019年4月より運用をスタート。API連携基盤を利用しながら4つの機能の開発も順調に進み、段階的に利用が開始されています。テレマティクス自動車保険の販売は好調に推移しており、今後のリソースの迅速な増設や性能向上が可能なIBM Cloudベアメタル・サーバーの拡張性はビジネスの拡大にしっかり対応できると期待されます。あいおいニッセイ同和損保は今後、他の商品や同社のレガシーシステムで外部連携が必要となった際、さらには同社が外部にAPIを公開する際にも、このAPI連携基盤を活用することを検討しています。

当事例で使用されている主な製品・サービスは下記の通りです。

  • API連携基盤(IBM Cloud、IBM API Connect、IBM DataPower Gatewayを活用)
  • GBS コンサルティング・サービス
  • API開発支援サービス

 

 


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