IBMの環境リーダーシップ
IBMは、1971年に環境ポリシーを発行し、50年以上にわたり環境保護に積極的に取り組み、リーダーシップを発揮してきました。IBMの環境保護に対するコミットメントは、グローバルな環境マネージメント・システム(EMS)により実現、展開されています。
- 2021: 温室効果ガスの排出量を2030年までに正味ゼロにすることを表明
- 2019: Climate Leadership Councilの創設メンバーとなり、炭素税と炭素配当の超党派的な計画を⽀持する
- 2015: 気候変動に対するポジションを表明、“世界規模での重要な⾏動を必要とする深刻な問題”と呼びかける
- 2010: サプライヤーに企業責任及び環境に関する管理システムの構築、⽬標設定、パフォーマンスの開⽰を求める
- 2007: パリ協定⽀持を表明
- 2001: 再⽣エネルギーの購⼊を開始
- 2000: CO2排出削減⽬標を設定
- 1997: ISO 14001 規格の統合認証を、グローバル企業として最初に取得
- 1992: US EPAエナジースタープログラムの創⽴メンバーとなる
- 1990: 最初の環境レポート発⾏
- 1971: 環境ポリシー発行
環境マネジメントシステム
IBMの環境活動は、グローバルの環境マネジメントシステムで世界各国に展開されています。IBMは、1997年にISO 14001 規格の統合認証をグローバル企業として最初に取得しました。その後範囲を広げつつ、現在まで継続して認証維持しています。また、グローバルのエネルギー管理プログラグラムも、ISO50001規格の認証を受けています。
環境レポート及び情報開示
環境情報の開示は、IBMのコミットメントの1つです。IBMは最初の環境レポートを1990年に発行してから、30年以上発行し詳細な情報公開を行っています。外部の様々な情報公開プログラムとの連携、参加もしています。
気候変動及びエネルギーの取り組み
IBMは、何十年にもわたり、省エネルギーと気候保護プログラムを通じて、気候変動とエネルギー問題に対応し、実績をつみあげてきました。例えば、1990年から2020年にかけて、IBMは980万メガワット時のエネルギー、6億6100万ドル換算を節約し、460万トンの二酸化炭素(CO2)の排出を回避しました。これは現在のIBMの年間エネルギー消費量の2倍以上に相当します。2021年2月、気候変動と省エネに関する目標を更新しました。温室効果ガスの排出量を2030年までに正味ゼロにするという新たな目標を追加し、その実現に向けて活動を継続しています。
IBMの気候変動及びエネルギーに関する主な目標:
1. 再生可能エネルギーの調達: IBMが全世界で消費する電力の75%を2025年までに、2030年までに90%を再生可能エネルギーで調達する。
2. 温室効果ガス排出量削減: IBMの温室効果ガスの排出量を、基準年の2010年に対して、2025年までに65%削減する。(買収,売却を調整した値)
3. 温室効果ガス排出ネットゼロ: 2030年までに、温室効果ガスの排出量を正味ゼロにする。これは、実現可能な技術を用いて、IBMの残留排出量と同等かそれ以上の量の排出物を除去することにより達成を目指す。
環境配慮製品
IBMは環境配慮製品プログラムを1991年に策定し、環境マネジメントシステムの一部として運用しています。プログラムの目的は、エネルギー効率が良く、製品寿命を長くするためにアップグレードができ、環境に配慮した材料・仕上げを採用し、製品リサイクルや安全な廃棄が可能な製品を開発、製造、販売することです。IBMでは省エネや製品含有化学物質などのグローバルの規制を遵守することはもちろん、最新の技術動向を考慮した独自の環境基準を定め、すべての製品が自社の基準を満たす仕組みをとりいれています。特に、含有化学物質の制限など含むIBMへの納品物に対する基本環境要件はIBMの技術仕様書(ES 46G3772)にまとめられ、お取引先に開示されています。