コマンド・プロセッサー作成のサポート

TSO/E には、多種多様な作業を実施するためのコマンドが 用意されています。 たとえば、TSO/E コマンドを使用して、データ・セットの定義や保守、および プログラムの作成とテストを行うことができます。

コマンド・プロセッサーを作成して、一連のコマンドを置き換えたり、追加したりできます。独自のコマンド・プロセッサーを作成することによって、 ご使用のシステムは、ユーザーのニーズに 合わせるために TSO/E に対して追加や変更を行うことができます。TSO/E では、REXX/370 向けのIBM® コンパイラーおよびライブラリーは、簡単なコマンド・プロセッサーの作成に役立つ機能を備えています。

コマンド・プロセッサーは、端末ユーザーがコマンド名を入力したときに制御を受け取る、アセンブラー言語で作成されたプログラムです。このプログラムは、 端末監視プログラム (TMP) から制御を受け取ります。端末監視プログラムは、 端末ユーザーとコマンド・プロセッサー間のインターフェースを提供し、 多数のシステム・サービスにアクセスします。

コマンド・プロセッサーと他のプログラムとの主な相違点は、 コマンド・プロセッサー が呼び出されるときには、 呼び出し側やシステム・サービスに関する情報を そのコマンド・プロセッサーがアクセスできるようにするコマンド・プロセッサー・パラメーター・リスト (CPPL) が渡されるということです。

コマンド・プロセッサーは、端末ユーザーと交信できるだけでなく、 異常終了やアテンション割り込みにも 対処できなければなりません。 また、端末ユーザーが入力したサブコマンド名を認識した後で、 適切なサブコマンド・プロセッサーをロードし、それに制御を与えることができます。

コマンド・プロセッサーは、多数の TSO/E プログラミング・サービス (これについては、 次節で説明します) を使用して、必要な機能を実行できます。 コマンド・プロセッサー の作成方法、使用する TSO/E サービス、 コマンド・プロセッサー のテスト方法とインストール方法に関するガイドラインについては、「z/OS TSO/E プログラミング・ガイド」を参照してください。