COMMNDxx は、システムがシステム初期設定の一部として内部で出す自動コマンドの、インストール先作成のオプションのリストです。COMMNDxx は、システム初期設定時に頻繁に出されるコマンド を自動入力するのに便利です。
このメンバーを使用して、JES コマンドを出すことはできません。JES は、システムが COMMNDxx コマンドを 出しても開始されないからです。
システム・トレースは IPL 時にアクティブにされます。TRACE オペレーター・コマンドを使用して、または、希望する オプションがある COMMNDxx parmlib メンバーを選択して、シス テム・トレースを非アクティブにしたり、あるいは トレース・オプションを変更することが可能です。 (TRACE コマンドについては、「z/OS MVS システム・コマンド」を参照してください。)
コンソール用コマンドの中には、コンソールの操作に影響するものもあります。コンソールから直接にコンソール用コマンドを出すことも、そのコマンドを COMMNDxx メンバーの中に入れることもできます。 コンソール用コマンド (CONTROL M 以外) を COMMNDxx に入れた場合にルーティン グ位置オペランドを指定しないと、システムはそのコマンドを実行せず、エラー・メッセージ も生成しないことがあります。 CONTROL M コマンドはルーティング位置オペランドをサポートしませんが、COMMNDxx では有効です。
ルーティング位置オペランドを指定する場合は、「z/OS MVS システム・コマンド」の指示に従ってください。
システム・パラメーター・リスト (IEASYSxx) に CMD=xx を含めなかったか、またはオ ペレーターが CMD=xx を指定しなかった場合、システムは、デフォルトで COMMND00 メンバー を検索します。 COMMND00 メンバーが存在する場合には、CMD=xx がシステム・パラメーター・リスト (IEASYSxx) に 含まれていない場合、またはオペレーターによって指定されていない場合に、COMMND00 メンバーが読み 取られます。システムが初期設定中に指定された COMMNDxx メンバーまたは COMMND00 を見つけられない ときには、自動コマンドなしで処理が続行されます。