IP アドレスのテキスト表記は、RFC-2373 (IP バージョン 6 アドレッシング・アーキテクチャー) で定義された業界標準に準拠していなければなりません。IPv4 アドレスおよびマスクは、次のような標準の IPv4 ドット 10 進形式で表現する必要があります。
ddd.ddd.ddd.ddd
ここで、
ddd は 1 桁から 3 桁の 10 進数で、値は 0 から 255 の範囲です。
IPv6 アドレスは、次のような標準の IPv6 形式で表現する必要があります。
x:x:x:x:x:x:x:x
ここで、文字
x は、アドレスの 8 組の 16 ビット部分の 16 進値です。例えば、次のとおりです。
FEDC:BA98:7654:3210:FEDC:BA98:7654:3210
1080:0:0:0:8:800:200C:417A
IPv6 アドレスの割り振りのいくつかの方式では、アドレスに長ストリングのゼロ・ビットを含めるのが一般的です。ゼロ・ビットを含むアドレスの表現を簡潔にするため、特別な構文を使用してゼロを圧縮することができます。2 つのコロン (::) を使用して、複数組の 16 ビットのゼロを表すことができます。2 つのコロン (::) は、アドレス内で一度だけ使用できます。これらは、アドレス内で先行ゼロまたは後続ゼロ (あるいは、その両方) を圧縮するのにも使用できます。例えば、以下の簡略表記アドレスを使用できます。
表 1. 複数ゼロ・ビットがあるアドレスの簡略表記アドレス |
簡略表記 |
説明 |
1080:0:0:0:8:800:200C:417A |
1080::8:800:200C:417A |
ユニキャスト・アドレス |
FF01:0:0:0:0:0:0:101 |
FF01::101 |
マルチキャスト・アドレス |
0:0:0:0:0:0:0:1 |
::1 |
ループバック・アドレス |
0:0:0:0:0:0:0:0 |
:: |
未指定アドレス |
IPv4 および IPv6 ノードの混合環境で時としてより便利な代替形式は、x:x:x:x:x:x:d.d.d.d です。ここで文字
x はアドレスの上位 6 組の 16 ビット部分の 16 進値であり、文字
d はアドレスの下位 4 組の 8 ビット部分の 10 進値 (標準の IPv4 表記) です。以下にいくつか例を示します。
表 2. IPv4 および IPv6 の混合環境におけるアドレスの簡略表記アドレス |
圧縮形式 |
説明 |
0:0:0:0:0:0:13.1.68.3 |
::13.1.68.3 |
IPv4 互換アドレス |
0:0:0:0:0:FFFF:129.144.52.38 |
::FFFF:129.144.52.38 |
IPv4 マップ・アドレス |