IBM Workload Automation バージョン 9.4

プロンプト定義

プロンプトは、オペレーターに対して表示するテキスト・メッセージを識別し、肯定応答を返されるまでジョブまたはジョブ・ストリームの処理を停止します (オペレーターが手動で行うか、またはイベント・ルール・アクションで自動的に行います)。 プロンプトへの応答が行われると、処理が続行されます。 プロンプトは、ジョブおよびジョブ・ストリーム内の依存関係として使用することができます。プロンプトで変数を使用できます。

プロンプトには次の 2 種類があります。
ローカルまたは名前のないプロンプト
名前のないプロンプトとは、ジョブまたはジョブ・ストリーム定義の中でキーワード prompt を使用して定義されたプロンプトであり、名前が割り当てられておらず、データベース内でスケジューリング・オブジェクトとして定義されていないため、他のジョブまたはジョブ・ストリームは使用できません。
グローバルまたは名前付きプロンプト
グローバル・プロンプトは、スケジューリング・オブジェクトとしてデータベース内で定義され、固有の名前で識別され、どのジョブまたはジョブ・ストリームでも使用できます。 グローバル・プロンプト中の変数は、常にデフォルト変数テーブルを使用して解決されます。グローバル・プロンプトは、すべてのジョブおよびジョブ・ストリームによって使用されるので、変数解決に 1 つの値のみが用いられる必要があるからです。

このセクションでは、グローバル・プロンプトについて説明します。 ローカル・プロンプトについての詳細は、ジョブおよび ジョブ・ストリーム定義を参照してください。

注: 事前定義またはグローバル・プロンプト定義は、JnextPlan ジョブが実行されるたびにリセットされます。

構文

$prompt
promptname “[: | !]text

[promptname ...]

引数

promptname
プロンプトの名前を指定します。この名前は、最大 8 文字の英数字 (ダッシュ (-) および下線 (_) を含む) であり、英字で始まる必要があります。
text
プロンプトのテキストを提供します。プロンプトのテキストには、最大 200 文字の英数字を使用することができます。テキストの前にある文字に基づいて、プロンプトは異なる動作をすることができます。
  • テキストをコロン (:) で始める場合、プロンプトは表示されますが、 処理を継続するために応答は必要とされません。
  • テキストが感嘆符 (!) で始まる場合、プロンプトは表示されますが、ログ・ファイルには記録されません。
1 つ以上のパラメーターを、 プロンプトのテキスト・ストリングの一部または全体として使用することができます。1 つのパラメーターを使用する場合は、 パラメーター・ストリングを脱字記号 (^) で囲む必要があります。例については、変数およびパラメーターの定義を参照してください。
注: ローカル・プロンプトでは、パラメーターを指定するのではない脱字記号 (^) には、その前に円記号 (¥) を付けることによって、プロンプトでエラーが発生しないようにする必要があります。 グローバル・プロンプトでは、 脱字記号の前に円記号を付ける必要はありません。
テキストに円記号と n の 2 文字からなるストリング (¥n) を含めると、改行することができます。

次の例では、3 つのプロンプトを定義しています。
$prompt
     prmt1 "ready for job4? (y/n)"
     prmt2 ":job4 launched" 
     prmt3 "!continue?"

関連資料

Dynamic Workload Console から同じタスクを実行する方法について詳しくは、以下を参照してください。

ワークロードの設計.