manageprofiles コマンド

manageprofiles コマンドを使用して、ランタイム環境を定義するプロファイルの作成、削除、バックアップ、およびリストアを行います。 複数の製品をインストールする代わりに プロファイルを使用すれば、ディスク・スペースを節約できるうえに、コア・プロダクト・ファイルの単一セット だけを保守すればよいため、製品の更新が簡素化されます。

manageprofiles コマンドおよびそのグラフィカル・ユーザー・インターフェースであるプロファイル管理ツールは、ランタイム環境を作成する唯一の手段です。

コマンド・ファイルは、 app_server_root/bin ディレクトリーにあります。 コマンド・ファイルは、manageprofiles という名前のスクリプトです。

注: manageprofiles.sh を直接実行してプロファイルを作成することは、 z/OSではサポートされていません。
注意: このコマンドを管理対象プロファイル・テンプレートと共に使用すると、アプリケーション・サーバーは作成されません。 ただし、ノードをフェデレートしている場合、ポートは引き続き使用されます。
重要: manageprofiles のデフォルトの動作では、システム全体の umask を無視して、755 の許可を持つファイルを作成します。 このアクセス権を変更したい場合は、あるユーザーから別のユーザーにプロファイルを渡すたびに chmod コマンドを使用してください。

構文

manageprofiles コマンドは、以下の操作を実行するために使用します。
  • プロファイルを作成する (-create)
  • プロファイルを削除する (-delete)
  • プロファイルを拡張する (-augment)
  • プロファイルを拡張解除する (-unaugment)
  • 特定の拡張テンプレートで拡張されたすべてのプロファイルを拡張解除する (-unaugmentAll)
  • すべてのプロファイルを削除する (-deleteAll)
  • すべてのプロファイルをリストする (-listProfiles)
  • プロファイルの拡張部分をリストする (-listAugments)
  • プロファイル名を取得する (-getName)
  • プロファイル・パスを取得する (-getPath)
  • プロファイル・レジストリーを確認する (-validateRegistry)
  • プロファイル・レジストリーを確認し、更新する (-validateAndUpdateRegistry)
  • デフォルト・プロファイル名を取得する (-getDefaultName)
  • プロファイルをバックアップする (-backupProfile)
  • プロファイルをリストアする (-restoreProfile)
  • 応答ファイルに含まれている manageprofiles コマンド・タスクを実行する (-response)
manageprofiles コマンドで達成された各タスクの必須パラメーターを含む詳細なヘルプを見るためには、-help パラメーターを使用します。 以下の例では、Windows オペレーティング・システムで manageprofiles -augment コマンドに help パラメーターを使用しています。
app_server_root\bin\manageprofiles.bat -augment -help
manageprofiles コマンドで実行したい操作に応じ、以下のパラメーターの 1 つ以上を提供する必要があります。 コマンド行ツールは、必須パラメーターが提供されているかどうか、またそれらのパラメーターに入力された値が有効であるかどうかを確認します。 コマンド行ツールはパラメーター名の大文字と小文字の区別を検証しないため、パラメーターの名前は、大文字と小文字を正確に区別して入力してください。 パラメーターの大/小文字が正しく入力されないと、誤った結果が生じる場合があります。
  • -adminPassword adminPassword
  • -adminUser名前 adminUser_ID
  • -applyPerfTuningSetting standard | peak | development
  • -augment
  • -backupFile backupFile_name
  • -backupProfile
  • -cellName cell_name (オプション・パラメーター)
  • -create
  • -debug
  • -defaultPorts
  • -delete
  • -deleteAll
  • -enableAdminSecurity true | false
  • [Linux]-enableService true | false
  • -getDefaultName
  • -getPath
  • -getName
  • -help
  • -hostName host_name
  • -ignoreStack (オプション・パラメーター)
  • -importPersonalCertKS keystore_path
  • -importPersonalCertKSAlias keystore_alias
  • -importPersonalCertKSPassword keystore_password
  • -importPersonalCertKSType keystore_type
  • -importSigningCertKS keystore_path
  • -importSigningCertKSAlias keystore_alias
  • -importSigningCertKSPassword keystore_password
  • -importSigningCertKSType keystore_type
  • -isDefault
  • -isDeveloperServer
  • -keyStoreパスワード keystore_password
  • -listAugments
  • -listProfiles
  • -nodeName node_name
  • -omitAction feature1 feature2... featureN (オプション・パラメーター)
  • -personalCertDN distinguished_name
  • -personalCertValidityPeriod validity_period (オプション・パラメーター)
  • -portsFile file_path (オプション・パラメーター)
  • -profileName profile_name
  • -profilePath profile_root
  • -response response_file
  • -restoreProfile
  • -serverName server_name
  • -serverType ADMIN_AGENT
  • [Linux]-serviceUser名 service_user_ID
  • -setDefaultName
  • -signingCertDN distinguished_name
  • -signingCertValidityPeriod validity_period (オプション・パラメーター)
  • -startingPort starting_port |-portsFile file_path |-defaultPorts
  • -templatePath template_path
  • -unaugment
  • -unaugmentAll
  • -unaugmentDependents
  • -validateAndUpdateRegistry
  • -validatePorts
  • -validateRegistry
  • -webServerチェック true | false
  • -webServerホスト名webserver_host_name
  • -webServerInstallPath webserver_installpath_name
  • -webServer名前 webserver_name
  • -webServerOS webserver_operating_system
  • -webServerPluginPath webserver_plugin_path
  • -webServerポート webserver_port
  • -webServerタイプ webserver_type
  • [Windows]-winserviceAccountタイプ specifieduser | localsystem
  • [Windows]-winserviceCheck true | false
  • [Windows]-winservicePassword winservice_password
  • [Windows]-winserviceStartupタイプ manual | automatic | disabled
  • [Windows]-winserviceUser名前 winservice_user_ID

以下の例では、 AIX® または Linux®などのオペレーティング・システムで manageprofiles -create コマンドを使用します。
app_server_root/bin/manageprofiles.sh -create 
   -profileName profile_name 
   -profilePath profile_root 
   -templatePath template_path 

パラメーター

manageprofiles コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。

-adminPassword adminPassword
-adminUserName パラメーターで指定された管理セキュリティー・ユーザー ID のパスワードを指定します。
-adminUserName 管理ユーザー ID
管理セキュリティーに使用されるユーザー ID を指定します。
-applyPerfTuningSetting オプション
アプリケーション・サーバーが実行される環境のタイプに最も近いパフォーマンス・チューニング設定を指定します。

このパラメーターは、デフォルト・プロファイル・テンプレートの場合に限り有効です。

standard
standard 設定は、一般的な使用に最適化された、すぐに使用可能な標準のデフォルト構成設定です。
ピーク (peak)
peak パフォーマンス設定は、アプリケーションの変更がほとんど行われず、最適なランタイム・パフォーマンスが重要である実稼働環境に合わせて最適化されています。
development
development 設定は、アプリケーションの更新が頻繁に行われ、システム・リソースが最小限である開発環境に最適化されています。
重要: 実動サーバーには開発設定を使用しないでください。

-applyPerfTuningSetting パラメーターでオプションを指定しない場合のデフォルト値は、standard です。

-isDeveloperServer パラメーターと -applyPerfTuningSetting パラメーターの両方を指定すると、-applyPerfTuningSetting に選択されたオプションによっては、-applyPerfTuningSetting-isDeveloperServer をオーバーライドすることがあります。

-augment
拡張テンプレートで既存のプロファイルを変更するには、augment パラメーターを使用します。 augment パラメーターを使用すると、manageprofiles コマンドは、-templatePath パラメーターのテンプレートを使用して、-profileName パラメーターで示されたプロファイルを更新または拡張します。 使用できる拡張テンプレートは、ご使用の環境にどの IBM® 製品およびバージョンがインストールされているかによって決まります。
重要: WebSphere Application Server 基本 製品に組み込まれているテンプレートは、プロファイルの作成にのみ使用できます。製品に付属しているのはテンプレートの作成のみであるため、既存のプロファイルを拡張するために使用することはできません。

また、install_dir/ profileTemplates ディレクトリー内にあるファイルを手動で変更しないでください。 例えば、プロファイル作成中にポートを変更する場合、 プロファイル・テンプレート・ディレクトリー内のファイルを変更するのではなく、manageprofiles コマンド に対して -startingPort 引数または -portsFile 引数を使用します。

-templatePath に完全修飾ファイル・パスを指定します。 以下に例を示します。
 manageprofiles(.bat)(.sh) -augment -profileName profile_name -templatePath template_path
プロファイル・テンプレートが app_server_root/profileTemplates ディレクトリーからの相対パスである場合は、 -templatePath パラメーターに相対パスを指定できます。 それ以外の場合は、完全修飾テンプレート・パスを指定します。 以下に例を示します。
 manageprofiles -augment -profileName profile_name -templatePath template_path

-unaugment パラメーターも参照してください。

-backupFile バックアップ・ファイル名
プロファイル・レジストリー・ファイルを、指定したファイルにバックアップします。 backupFile_name の完全修飾ファイル・パスを提供する必要があります。
-backupProfile
プロファイル・フォルダー、およびプロファイル・レジストリー・ファイルからのプロファイル・メタデータのファイル・システム・バックアップを実行します。 -backupProfile オプションを指定して manageprofiles コマンドを呼び出す前に、バックアップするプロファイルを使用するすべてのサーバーをまず停止する必要があります。 -backupProfile パラメーターは、 -backupFile パラメーターおよび -profileName パラメーターと一緒に使用する必要があります。以下に例を示します。
manageprofiles(.bat)(.sh) -backupProfile -profileName profile_name -backupFile backupFile_name

-backupProfile オプションを使用してプロファイルをバックアップする場合は、まずサーバーとバックアップしたいプロファイルの実行中プロセスを停止する必要があります。

-cellName cell_name (オプション・パラメーター)
プロファイルのセル名を指定します。 各プロファイルごとに固有のセル名を使用します。
問題の回避: セル名は固有でなければなりません。 セル名が重複している場合、セル間のリモート通信 (リモート Enterprise JavaBeans 呼び出しなど) で問題が発生する可能性があります。

これはオプション・パラメーターです。 このパラメーターを省略すると、デフォルトのセル名が割り当てられます。

このパラメーターのデフォルト値は、短いホスト名、定数セル、および末尾番号の組み合わせに基づいています。
  • アプリケーション・サーバー・プロファイル: なし
  • 管理エージェント・サーバーの管理プロファイル: shortHostNameAACellCellNumber
ここでの CellNumber は、01 で始まる連続番号です。

このパラメーターの値には、スペースまたは *、?、"、<、>、,、/、\、|、などの無効な文字を含めることができません。

-create
プロファイルを作成します。
プロファイルの作成に関する特定の情報を見るためには、manageprofiles -create -templatePath fully_qualified_file_path_to_template -help を指定してください。 使用可能なテンプレートには、以下のようなものがあります。
  • management - Management. -serverType パラメーターを合わせて使用することで、 管理プロファイルのタイプを指定します。
  • default - アプリケーション・サーバー
-debug
manageprofiles コマンドで使用する Ant ユーティリティーのデバッグ機能をオンにします。 詳細 Ant 出力は、 app_server_root/logs/directory ディレクトリー内の manageprofiles 名で始まるログ・ファイル内の manageprofiles コマンドからのロギングと結合されます。
-personalCertValidityPeriod validity_period (オプション・パラメーター)
デフォルトの個人証明書の有効期間を年単位で指定するオプション・パラメーター。 -personalCertDN パラメーターを指定するときに、このパラメーターを一緒に指定しなければ、デフォルトの個人証明書の有効期間は 1 年になります。
-defaultPorts
デフォルトまたは基本のポート値をプロファイルに割り当てます。

-startingPort または -portsFile パラメーターを使用する場合は、このパラメーターを使用しないでください。

-startingPort パラメーター、 -defaultPorts パラメーター、または -portsFile パラメーターを指定しない場合、プロファイル作成時に、 manageprofiles コマンドは自動的に生成された推奨ポートのセットを使用します。 推奨されるポート値は、デフォルト・ポートの可用性に基づくデフォルト・ポート値とは異なっている場合があります。

注意: 管理対象プロファイル・テンプレートを使用している場合は、このパラメーターを使用しないでください。
-delete
プロファイルを削除します。

プロファイルを削除しても、プロファイル・ディレクトリーは削除されません。 例えば、/usr/WebSphere/AppServer/profiles/managedProfile ディレクトリーにプロファイルを作成するとします。 ディレクトリーはプロファイルの削除後も残ります。

ディレクトリーは、削除することも残すことも可能です。 ただし、profile_root/logs ディレクトリーには、プロファイルのアンインストールに関する情報が含まれます。 例えば、アンインストール・プロシージャー中に問題が起こったときにその原因を判別するために、_nodeuninst.log ファイルを残しておくことができます。

プロファイル・レジストリーで拡張テンプレートが登録されているプロファイルを削除する場合、拡張解除アクションが自動的に実行されます。

-deleteAll
すべての登録済みプロファイルを削除します。

プロファイルを削除しても、プロファイル・ディレクトリーは削除されません。 例えば、/usr/WebSphere/AppServer/profiles/managedProfile ディレクトリーにプロファイルを作成するとします。 ディレクトリーはプロファイルの削除後も残ります。

ディレクトリーは、削除することも残すことも可能です。 ただし、profile_root/logs ディレクトリーには、プロファイルのアンインストールに関する情報が含まれます。 例えば、アンインストール・プロシージャー中に問題が起こったときにその原因を判別するために、_nodeuninst.log ファイルを残しておくことができます。

プロファイル・レジストリーで拡張テンプレートが登録されているプロファイルを削除する場合、拡張解除アクションが自動的に実行されます。

-enableAdminSecurity true | false
管理セキュリティーを使用可能にします。 有効な値は、true または false です。 デフォルト値はfalseです。
enableAdminSecuritytrue に設定する場合、これらのパラメーターの値とともに -adminUserName および -adminPassword パラメーターも指定する必要があります。
[Linux]-enableService true | false
[Linux] Linux サービスの作成を有効にします。 有効な値は、true または false です。 このパラメーターのデフォルト値は false です。

-enableService オプションを true に設定して manageprofiles コマンドを実行すると、root ユーザーがこのコマンドを実行したときに、プロファイルを使用して Linux サービスが作成されます。 非 root ユーザーが manageprofiles コマンドを実行すると、プロファイルは作成されますが、 Linux サービスは作成されません。 非 root ユーザーにはサービスをセットアップするための十分な権限がないため、 Linux サービスは作成されません。 プロファイル作成の最後に INSTCONPARTIALSUCCESS 結果が表示され、現行ユーザーに Linux サービスをセットアップするための十分な権限がないことを示すメッセージがプロファイル作成ログ app_server_root/logs/manageprofiles_create_profilename.log に記録されます。

-getDefaultName
デフォルト・プロファイルの名前を戻します。
-getPath
特定の名前のプロファイルのファイル・システム・ロケーションを取得します。 -profileName パラメーターが必要です。
-getName
特定の -profilePath パラメーターで登録済みのプロファイル名を取得します。
-help
コマンド構文を表示します。
-hostName ホスト名
プロファイルを作成するホストの名前を指定します。 初期製品のインストール中に指定したホスト名と一致している必要があります。 このパラメーターのデフォルト値は、 ドメイン名システムの長い形式です。 このパラメーターの値は、有効な IPv6 ホスト名である必要があり、それにはスペースまたは *、?、"、<、>、,、/、\、|、などの無効な文字を含めることができません。
-ignoreStack (オプション・パラメーター)
-templatePath パラメーターと併用するオプション・パラメーターで、特定の拡張済みプロファイルを拡張解除するために使用します。 -unaugment パラメーターを参照してください。
-importPersonalCertKS 鍵ストア・パス
プロファイルの作成時に個人証明書をインポートするために使用する鍵ストア・ファイルのパスを指定します。 その個人証明書は、サーバーのデフォルトの個人証明書になります。
ベスト・プラクティス: 個人証明書をデフォルトの個人証明書としてインポートする場合は、個人証明書に署名したルート証明書をインポートします。 インポートしない場合は、manageprofiles コマンドにより個人証明書の公開鍵が trust.p12 ファイルに追加され、ルート署名証明書が作成されます。
-importPersonalCertKS パラメーターは、-personalCertDN と相互排他のパラメーターです。 個人証明書を明示的に作成またはインポートしない場合は、デフォルトで個人証明書が作成されます。

-importPersonal で始まるいずれかのパラメーターを指定する場合は、-importPersonal で始まるすべてのパラメーターを指定する必要があります。

-importPersonalCertKSAlias 鍵ストアの別名
-importPersonalCertKS パラメーターで指定する鍵ストア・ファイルに含まれている証明書の別名を指定します。 その証明書は、サーバーのデフォルトの鍵ストア・ファイルに追加され、サーバーのデフォルトの個人証明書として使用されます。

-importPersonal で始まるいずれかのパラメーターを指定する場合は、-importPersonal で始まるすべてのパラメーターを指定する必要があります。

-importPersonalCertKSPassword 鍵ストア・パスワード
-importPersonalCertKS パラメーターで指定する鍵ストア・ファイルのパスワードを指定します。

-importPersonal で始まるいずれかのパラメーターを指定する場合は、-importPersonal で始まるすべてのパラメーターを指定する必要があります。

-importPersonalCertKSType 鍵ストア・タイプ
-importPersonalCertKS パラメーターで指定した鍵ストア・ファイルのタイプを指定します。 値は、JCEKSCMSKSPKCS12PKCS11、および JKS です。 ただし、このリストは、java.security ファイルで記述されているプロバイダーによって変わる場合があります。

-importPersonal で始まるいずれかのパラメーターを指定する場合は、-importPersonal で始まるすべてのパラメーターを指定する必要があります。

-importSigningCertKS 鍵ストア・パス
プロファイルの作成時にルート証明書をインポートするために使用する鍵ストア・ファイルのパスを指定します。 そのルート証明書は、サーバーのデフォルトのルート証明書として使用する証明書です。 -importSigningCertKS パラメーターは、-signingCertDN と相互排他のパラメーターです。 ルート証明書を明示的に作成またはインポートしない場合は、デフォルトでルート証明書が作成されます。

-importSigning で始まるいずれかのパラメーターを指定する場合は、-importSigning で始まるすべてのパラメーターを指定する必要があります。

-importSigningCertKSAlias 鍵ストアの別名
-importSigningCertKS パラメーターで指定する鍵ストア・ファイルに含まれている証明書の別名を指定します。 その証明書は、サーバーのデフォルトのルート鍵ストアに追加され、サーバーのデフォルトのルート証明書として使用されます。

-importSigning で始まるいずれかのパラメーターを指定する場合は、-importSigning で始まるすべてのパラメーターを指定する必要があります。

-importSigningCertKSPassword 鍵ストア・パスワード
-importSigningCertKS パラメーターで指定する鍵ストア・ファイルのパスワードを指定します。

-importSigning で始まるいずれかのパラメーターを指定する場合は、-importSigning で始まるすべてのパラメーターを指定する必要があります。

-importSigningCertKSType 鍵ストア・パス
-importSigningCertKS パラメーターで指定した鍵ストア・ファイルのタイプを指定します。 有効な値は、JCEKSCMSKSPKCS12PKCS11、および JKS です。 ただし、このリストは、java.security ファイルで記述されているプロバイダーによって変わる場合があります。

-importSigning で始まるいずれかのパラメーターを指定する場合は、-importSigning で始まるすべてのパラメーターを指定する必要があります。

-isDefault
付随する -profileName パラメーターによって識別されたプロファイルが、登録されるとデフォルト・プロファイルになることを指定します。 デフォルト・プロファイルを処理するコマンドを発行するときには、コマンドの -profileName 属性を使用する必要はありません。
-isDeveloperServer
サーバーが開発のみを目的としていることを指定します。 このパラメーターは、実動アプリケーション・サーバーにアプリケーションをデプロイする前に、非実動サーバーでそのアプリケーションを検査するためのプロファイル作成時に役立ちます。

このパラメーターは、デフォルト・プロファイル・テンプレートの場合に限り有効です。

-isDeveloperServer パラメーターと -applyPerfTuningSetting パラメーターの両方を指定すると、-applyPerfTuningSetting に選択されたオプションによっては、-applyPerfTuningSetting-isDeveloperServer をオーバーライドすることがあります。

-keyStorePassword 鍵ストア・パスワード
プロファイルの作成時に作成するすべての鍵ストア・ファイルで使用するパスワードを指定します。 デフォルトの個人証明書とルート署名証明書のために鍵ストア・ファイルを作成します。
-listAugments
プロファイル・レジストリーに登録されているプロファイルの引数のリストを表示します。 -listAugments パラメーターと一緒に -profileName パラメーターを指定する必要があります。
-listProfiles
プロファイル・レジストリー内のプロファイルをリストします。
-nodeName ノード名
新規プロファイルを使用して作成されたノードのノード名を指定します。 マシンで固有値を使用してください。 製品バイナリーの同じセットを共用する各プロファイルは、 固有のノード名を持つ必要があります。
このパラメーターのデフォルト値は、短いホスト名、プロファイル・タイプ、末尾番号に基づいています。
  • アプリケーション・サーバー・プロファイル: shortHostNameNodeNodeNumber
  • 管理エージェント・サーバーの管理プロファイル: shortHostNameAANodeNodeNumber
ここでの NodeNumber は、01 で始まる連続番号です。

このパラメーターの値には、スペースまたは *、?、"、<、>、,、/、\、|、などの無効な文字を含めることができません。

-omitAction feature1 feature2... featureN (オプション・パラメーター)
プロファイル機能を除外するオプション・パラメーター。
それぞれのプロファイル・テンプレートには特定のオプション機能が事前定義されています。 以下のオプション機能は、以下のプロファイル・テンプレートに関して -omitAction パラメーターで使用できます。
  • default - アプリケーション・サーバー
    • deployAdminConsole
    • defaultAppDeployAndConfig
    • deployIVTApplication
  • 管理エージェント の management-management プロファイル
    • deployAdminConsole
-personalCertDN DISTINGUISHED_NAME
プロファイルの作成時に作成する個人証明書の識別名を指定します。 指定する識別名は引用符で囲みます。 そのデフォルトの個人証明書は、サーバーの鍵ストア・ファイルに配置されます。 -importPersonalCertKSType パラメーターは、-personalCertDN と相互排他のパラメーターです。 -personalCertValidityPeriod パラメーターと -keyStorePassword パラメーターを参照してください。
問題の回避:
  • [9.0.5.5 以降]プロファイルの作成時に、サブジェクト代替名 (SAN) フィールドに確実にデータが取り込まれるようにするには、証明書のサブジェクト識別名に英字、数字、ハイフンのみを使用する必要があります。 その他の文字を使用すると、プロファイルを作成できません。 この基準は、フィックスパック、バージョン 9.0.5.5 からバージョン 9.0.5.7に適用されます。
  • [9.0.5.8 以降]フィックスパック、バージョン 9.0.5.8+ の場合、この基準を満たさない証明書所有者 DN を指定できますが、これを指定すると、プロファイル作成時に空の SAN フィールドが作成されます。
-portsFile file_path (オプション・パラメーター)
新規プロファイル用のポート設定を定義するファイルへのパスを指定するオプション・パラメーター。

-startingPort または -defaultPorts パラメーターを使用する場合は、このパラメーターを使用しないでください。

-startingPort パラメーター、 -defaultPorts パラメーター、または -portsFile パラメーターを指定しない場合、プロファイル作成時に、 manageprofiles コマンドは自動的に生成された推奨ポートのセットを使用します。 推奨されるポート値は、デフォルト・ポートの可用性に基づくデフォルト・ポート値とは異なっている場合があります。

-profileName 「profile_name」
プロファイルの名前を指定します。 プロファイル作成時には、固有値を使用します。 製品バイナリーの同じセットを共用する各プロファイルは、 固有の名前を持つ必要があります。 デフォルト・プロファイル名はプロファイル・タイプおよび末尾番号に基づいています。例えば、次のとおりです。
<profile_type><profile_number>
ここで、
  • < profile_type> は、 AppSrv または AdminAgent などの値です。
  • < profile_number> は、固有のプロファイル名を作成する連続番号です。

このパラメーターの値に、スペース文字や、*、?、"、<、>、,、/、\、|、などの無効な文字を組み込むことはできません。

選択するプロファイル名は、使用中のものであってはなりません。

-profilePath 「profile_root」
プロファイルへの完全修飾パスを指定します。このパスは、profile_root と呼ばれます。

[Windows]完全修飾パスにスペースが含まれている場合は、 その値を引用符で囲んでください。

デフォルト値は、 app_server_root ディレクトリー、profiles サブディレクトリー、およびプロファイルの名前に基づいています。

デフォルトの例を以下に示します。
WS_WSPROFILE_DEFAULT_PROFILE_HOME/profileName
WS_WSPROFILE_DEFAULT_PROFILE_HOME エレメントは、 app_server_root/properties ディレクトリーの wasprofile.properties ファイルで定義されます。
注: wasprofile.properties ファイルには、以下のプロパティーが含まれています。
WS_CMT_PI_MODPERMS
このプロパティーは、インストール後プログラムが、作成したファイルのアクセス権を変更する必要があるかどうかを指定します。 有効な値は true または falseです。 他のすべての値では、デフォルトで false になります。 このプロパティーをファイルから削除した場合も、デフォルトで false になります。 この値が false に設定されている場合、インストール後プログラムが作成したすべてのファイルのアクセス権が、システムの umask 設定に基づくものになります。

このパラメーターの値は、 ターゲット・システムを指す有効なパスである必要があり、また、現在、使用中であって はなりません。

ディレクトリーに書き込む権限が必要です。

WS_CMT_PI_LOGS
このプロパティーは、インストール後プログラムが各製品について PROFILE_HOME/logs/service/productDir ディレクトリーにあるそのログをクリーンアップする条件および時点を指定します。 このプロパティーの設定で、以下のログのクリーンアップ基準を指定することができます。
  • 各製品について PROFILE_HOME/logs/service/productDir ディレクトリー内に保持したいログの数を指定できます。 1 から 999 の範囲のどの整数でも指定できます。 例えば、WS_CMT_PI_LOGS=5 を指定すると、インストール後プログラムは各製品の五つの最新のログを保持します。
  • ログが占有できるストレージの最大量を指定することができます。 指定される値は、1 から 999 までの任意の整数にすることができ、次が続きます。
    • KB。キロバイト単位で値を指定する場合。
    • MB、メガバイト単位で値を指定する場合。
    • GB、ギガバイトの値を指定する場合。
    例えば、WS_CMT_PI_LOGS=10MB を指定し、ログが占有するストレージの量が 10 メガバイトを超える場合、インストール後プログラムは、最も古いログの削除を開始します。
    トラブルの回避: 指定された値は大/小文字が区別されるため、指定された値に含まれる文字は大文字でなければなりません。
  • インストール後プログラムでログを保持する時間の長さを指定できます。 指定される値は、1 から 999 までの任意の整数にすることができ、次が続きます。
    • D。日の値を指定する場合。
    • W。週の値を指定する場合。
    • M。月の値を指定する場合。
    • Y。年の値を指定する場合。
    例えば、 WS_CMT_PI_LOGS=2W を指定すると、各ログが 2 週間保持されます。
    トラブルの回避: 指定された値は大/小文字が区別されるため、指定された値に含まれる文字は大文字でなければなりません。
  • 特定の日付を指定して、その後でログが削除されるようにすることができます。 値は数値を使用して指定し、ダッシュで区切って DD-MM-YYYY 形式にする必要があります。 例えば、WS_CMT_PI_LOGS=12-31-2013 を指定すると、すべてのログが 2013 年 12 月 31 日で削除されます。
    問題の回避: 示されている形式 (ダッシュで区切られた数値) で値を指定しない場合、このプロパティー設定は無視されます。
WS_WSPROFILE_USE_CHANNEL_FILELOCKS
このプロパティーは、ProfilesMutex クラスへのロック要求/アンロック要求がどのように処理されるのかを指定します。 Java™ 非ブロッキング I/O (NIO) API は、要求の同期を制御するために使用されます。 有効値はtrueまたはfalseです。 他のすべての値では、デフォルトで false になります。 このプロパティーを wasprofile.properties ファイルから削除すると、プロパティーはデフォルトで false になります。

このプロパティーは、多数の非同期 manageprofiles コマンド呼び出しが発生し、偶発的な障害が発生している場合に役立ちます。

-response 応答ファイル (reponse_file)
コマンド行から manageprofiles コマンドを使用して、すべての API 関数にアクセスします。

コマンド行インターフェースは、プロパティー・ファイルにキーおよび値の形式で特定のコマンドの入力引数を含んでいる、応答ファイルによって駆動されます。 さまざまな種類のプロファイル・テンプレートとアクションで必要とされる入力引数を判断するには、-help パラメーターを指定して manageprofiles コマンドを使用してください。

作成操作を実行するときに使用できる応答ファイルの例を以下に示します。
create
profileName=testResponseFileCreate
profilePath=profile_root
templatePath=app_server_root/profileTemplates/default
nodeName=myNodeName
cellName=myCellName
hostName=myHostName
omitAction=myOptionalAction1,myOptionalAction2
応答ファイルを作成する際には、以下の一連のガイドラインを考慮してください。
  • 値を指定する場合には、値の先頭または末尾に二重引用符 (") 文字を指定しないでください (値にスペースが含まれている場合でも同様です)。
    注: これは、コマンド行で値を指定する場合とは異なる規則です。
  • コンマ文字を含む単一の値を指定する場合 (personalCertDN パラメーターおよび signingCertDN パラメーターの識別名など)、コンマ文字の前に 2 つの円記号を使用してください。 例えば、以下に signingCertDN 値に識別名を指定する方法を示します。
    signingCertDN=cn=testserver.ibm.com\\,ou=Root Certificate\\,
       ou=testCell\\,ou=testNode01\\,o=IBM\\,c=US 
  • 複数の値を指定する場合、コンマ文字で区切ってください。2 つの円記号を使用しないでください。 例えば、以下に omitAction パラメーターに複数の値を指定する方法を示します。
    omitAction=deployAdminConsole,defaultAppDeployAndConfig 
  • 応答ファイル内でブランク行を指定しないでください。 指定すると、エラーが発生する可能性があります。
  • [Windows]Windows オペレーティング・システムのパス・ステートメントでは、スラッシュ (/) または円記号 (¥) を使用できます。 パス・ステートメントが円記号を使用している場合、応答ファイルがパスを正しく理解するには、応答ファイルに二重の円記号が必要です。 以下は、二重の円記号を使用する、作成操作のための応答ファイルの例です。
    create
    templatePath=C:\\WebSphere\\AppServer\\profileTemplates\\default
    
    ベスト・プラクティス: プラットフォーム間の切り替え時にエラーが発生する可能性を減らすために、スラッシュを使用してください。
-restoreProfile
重要: manageProfiles -restoreProfile コマンドは、 同じ フィックスパック・レベルで作成されたバックアップでのみサポートされます。
プロファイルのバックアップを復元します。 -backupFile パラメーターとともに使用する必要があります。例えば、次のようにします。
manageprofiles(.bat)(.sh) -restoreProfile -backupFile file_name
プロファイルを復元するには、以下のステップを実行します。
  1. サーバーおよび復元したいプロファイルの実行中プロセスを停止します。
  2. ファイル・システムからそのプロファイル用のディレクトリーを手動で削除します。
  3. manageprofiles コマンドの -validateAndUpdateRegistry オプションを実行します。
  4. manageprofiles コマンドの -restoreProfile オプションを使用して、プロファイルを復元します。
重要: manageProfiles -restoreProfile は、同じマシン、ホスト、またはインストール済み環境にプロファイルをリストアする場合に最適です。 ただし、 WebSphere Application Server がソース・マシンと同じサービス・レベルである別のマシンで -restoreProfile を使用することができます。 この場合は、2 番目のマシンのディレクトリー構造が、 manageProfiles -restoreProfile コマンドが使用されたときにソース・マシンに存在していたディレクトリー構造と同じであることを確認してください。
-serverName サーバー名
サーバーの名前を指定します。 このパラメーターを指定するのは、デフォルト・テンプレートとセキュア・プロキシー・テンプレートの場合に限られます。 デフォルト・テンプレートとセキュア・プロキシー・テンプレートを使用する場合にこのパラメーターを指定しないと、デフォルトのサーバー名として、デフォルト・プロファイルでは server1、セキュア・プロキシー・プロファイルでは proxy1 が使用されます。
-serverType ADMIN_AGENT
管理プロファイルのタイプを指定します。 管理エージェント・サーバーの場合は、ADMIN_AGENT を指定します。 管理プロファイルを作成する場合は、このパラメーターが必須になります。
非推奨フィーチャー: ジョブ・マネージャーは非推奨になりました。 ジョブ・マネージャーの代わりに、Urban Code Deploy を使用して、製品のインストール、アプリケーションのデプロイ、およびリモート・ホストの管理を行ってください。 WebSphere Application Server インストール済み環境を管理するために、スイング・プロファイルを使用することもできます。 製品のインストール済み環境間でのプロファイルのスイングを参照してください。
[Linux]-serviceUserName サービス・ユーザー ID
[Linux] Linux サービスがこのユーザー ID から実行されるように、 Linux サービスの作成時に使用するユーザー ID を指定します。 Linux サービスは、ユーザー ID がログオンするたびに実行されます。
-setDefaultName
既存のプロファイルの 1 つをデフォルト・プロファイルに設定します。 -profileName パラメーターとともに使用する必要があります。例えば、次のようにします。
manageprofiles(.bat)(.sh) -setDefaultName -profileName profile_name
-signingCertDN DISTINGUISHED_NAME
プロファイルの作成時に作成するルート署名証明書の識別名を指定します。 指定する識別名は引用符で囲みます。 そのデフォルトの個人証明書は、サーバーの鍵ストア・ファイルに配置されます。 -importSigningCertKS パラメーターは、-signingCertDN と相互排他のパラメーターです。 ルート証明書を明示的に作成またはインポートしない場合は、デフォルトでルート証明書が作成されます。 -signingCertValidityPeriod パラメーターと -keyStorePassword パラメーターを参照してください。
-signingCertValidityPeriod validity_period (オプション・パラメーター)
ルート署名証明書の有効期間を年単位で指定するオプション・パラメーター。 -signingCertDN パラメーターと合わせてこのパラメーターを指定しない場合、ルート署名証明書の有効期間は 15 年になります。
-startingPort startingPort
プロファイル用のすべてのポートを生成および割り当てするための開始ポート番号を指定します。

ポートの値は、-startingPort 値から順番に (使用中のポートを除いて) 割り当てられます。 システムは、現在使用中のポートを認識して、解決し、ポートの競合を回避するためにポート割り当てを決定します。

-defaultPorts または -portsFile パラメーターを使用する場合には、このパラメーターを使用しないでください。

-startingPort パラメーター、 -defaultPorts パラメーター、または -portsFile パラメーターを指定しない場合、プロファイル作成時に、 manageprofiles コマンドは自動的に生成された推奨ポートのセットを使用します。 推奨されるポート値は、デフォルト・ポートの可用性に基づくデフォルト・ポート値とは異なっている場合があります。

重要: 管理対象プロファイル・テンプレートを使用している場合は、このパラメーターを使用しないでください。
-templatePath テンプレート・パス
インストール・ルート・ディレクトリー内のテンプレート・ファイルへのディレクトリー・パスを指定します。 profileTemplates ディレクトリー内には、さまざまなプロファイル・タイプに対応し、インストールされた製品のタイプに応じて異なる、さまざまなディレクトリーがあります。 プロファイル・ディレクトリーは、-templatePath オプションを使用しているときに指定するパスです。 インストール・ルートの外にプロファイル・テンプレートがある場合、それらを指定できます。

プロファイル・テンプレートが app_server_root/profileTemplates ディレクトリーからの相対パスである場合は、 -templatePath パラメーターに相対パスを指定できます。 それ以外の場合は、完全修飾テンプレート・パスを指定します。 F

使用可能なテンプレートは、『プロファイルの概念』のトピックに記載されています。

-unaugment
「拡張」とは、拡張テンプレートを持つ既存のプロファイルを変更する能力です。 拡張済みのプロファイルを拡張解除するには、-unaugment パラメーターおよび -profileName パラメーターを指定してください。 一連の manageprofiles の拡張処理が実行済みで、この 2 つのパラメーターのみを指定してプロファイルを拡張解除する場合、拡張解除のアクションは、まず、最新の拡張アクションを元に戻します。

拡張済みの特定のプロファイルを拡張解除する場合は、さらに -templatePath パラメーターと一緒に -ignoreStack パラメーターを指定してください。 通常は、プロファイル・テンプレートの依存性に違反しないようにするため、特定のプロファイルを拡張解除することはありません。

-templatePath パラメーターを使用するときは、パラメーターに完全修飾ファイル・パスを指定します。

拡張パラメーターも参照してください。

-unaugmentAll
特定の拡張テンプレートで拡張されたすべてのプロファイルを拡張解除します。 -unaugmentAll パラメーターを指定する場合は、-templatePath パラメーターが必須になります。

-templatePath パラメーターを使用するときは、パラメーターに完全修飾ファイル・パスを指定します。

オプションで、-unaugmentDependents パラメーターを -unaugmentAll パラメーターと一緒に指定して、拡張解除するプロファイルの前提条件であるすべてのプロファイルを拡張解除します。

注: プロファイル・テンプレートで拡張されたプロファイルがない場合にこのパラメーターを使用すると、エラーが送信される可能性があります。

拡張パラメーターも参照してください。

-unaugmentDependents
このパラメーターを指定した場合、-unaugmentAll パラメーターで拡張解除するプロファイルの前提条件になっている、すべての拡張済みプロファイルが拡張解除されます。 指定しない場合、拡張解除するプロファイルの前提条件になっている、拡張済みプロファイルは拡張解除されません。

-unaugmentDependents パラメーターは -unaugmentAll パラメーターと一緒に指定してください。

-validateAndUpdateRegistry
プロファイルがファイル・システム上に存在するかどうかを確認するため、プロファイル・レジストリーに リストされたすべてのプロファイルをチェックします。 レジストリーから、すべての欠落プロファイルを除去します。 レジストリーから削除された欠落プロファイルのリストを戻します。
-validatePorts
ポートをチェックして、それらが予約済みでも使用中でもないことを確認します。 このパラメーターによって、使用されていないポートを識別できます。 ポートが使用中であると判断された場合、プロファイル作成は停止し、エラー・メッセージが表示されます。 このパラメーターは、create コマンド行でいつでも使用できます。 このパラメーターは -portsFile パラメーターとともに使用することをお勧めします。
-validateRegistry
プロファイルがファイル・システム上に存在するかどうかを確認するため、プロファイル・レジストリーに リストされたすべてのプロファイルをチェックします。 欠落プロファイルのリストを戻します。
-webServerCheck true | false
Web サーバー定義をセットアップするかどうかを指示します。 有効な値は、true または false です。 このパラメーターのデフォルト値は false です。
-webServerHostname 「webserver_host_name」
サーバーのホスト名。 このパラメーターのデフォルト値は、 ローカル・マシンの長いホスト名です。
-webServerInstallPath webserver_installpath_name
Web サーバーのローカルまたはリモートのインストール・パス。 このパラメーターのデフォルト値は、 ローカル・マシンのオペレーティング・システム、および webServerType パラメーターの値に依存します。 以下に例を示します。
[Windows]
webServerType=IHS: webServerInstallPath defaulted to "C:\Program Files\IBM\HTTPServer"
webServerType=IIS: webServerInstallPath defaulted to “C:\”
webServerType=SUNJAVASYSTEM: webServerInstallPath defaulted to “C:\”
webServerType=DOMINO: webServerInstallPath defaulted to “”
webServerType=APACHE: webServerInstallPath defaulted to “”
webServerType=HTTPSERVER_ZOS: webServerInstallPath defaulted to “n/a”
[Linux]
webServerType=IHS: webServerInstallPath defaulted to "/opt/IBM/HTTPServer"
webServerType=IIS: webServerInstallPath defaulted to “n\a”
webServerType=SUNJAVASYSTEM: webServerInstallPath defaulted to “/opt/sun/webserver”
webServerType=DOMINO: webServerInstallPath defaulted to “”
webServerType=APACHE: webServerInstallPath defaulted to “”
webServerType=HTTPSERVER_ZOS: webServerInstallPath defaulted to “n/a”
[AIX]
webServerType=IHS: webServerInstallPath defaulted to "/usr/IBM/HTTPServer"
webServerType=IIS: webServerInstallPath defaulted to “n\a”
webServerType=SUNJAVASYSTEM: webServerInstallPath defaulted to “/opt/sun/webserver”
webServerType=DOMINO: webServerInstallPath defaulted to “?”
webServerType=APACHE: webServerInstallPath defaulted to “?”
webServerType=HTTPSERVER_ZOS: webServerInstallPath defaulted to “n/a”
[HP-UX]
webServerType=IHS: webServerInstallPath defaulted to "/opt/IBM/HTTPServer"
webServerType=IIS: webServerInstallPath defaulted to “n\a”
webServerType=SUNJAVASYSTEM: webServerInstallPath defaulted to “/opt/sun/webserver”
webServerType=DOMINO: webServerInstallPath defaulted to “”
webServerType=APACHE: webServerInstallPath defaulted to “”
webServerType=HTTPSERVER_ZOS: webServerInstallPath defaulted to “n/a”
[Solaris]
webServerType=IHS: webServerInstallPath defaulted to “/opt/IBM/HTTPServer”
webServerType=IIS: webServerInstallPath defaulted to “n\a”
webServerType=SUNJAVASYSTEM: webServerInstallPath defaulted to “/opt/sun/webserver”
webServerType=DOMINO: webServerInstallPath defaulted to “”
webServerType=APACHE: webServerInstallPath defaulted to “”
webServerType=HTTPSERVER_ZOS: webServerInstallPath defaulted to “n/a”
-webServerName 「webserver_name」
Web サーバーの名前。 このパラメーターのデフォルト値は webserver1 です。
-webServerOS 「webserver_operating_system」
Web サーバーが置かれるオペレーティング・システム。 有効な値には、windows、linux、solaris、aix、hpux、os390、および os400 が含まれます。 このパラメーターは、webServerType パラメーターとともに使用してください。
-webServerPluginPath webserver_pluginpath
Web サーバーが使用するプラグインへのパス。 このパラメーターのデフォルト値は WAS_HOME/plugins です。
-webServerPort 「webserver_port」
Web サーバーへのアクセス元になるポートを示します。 このパラメーターのデフォルト値は 80 です。
-webServerType 「webserver_type」
Web サーバーのタイプ。 有効な値には、IHS、SUNJAVASYSTEM、IIS、DOMINO、APACHE、および HTTPSERVER_ZOS が含まれます。 このパラメーターは、webServerOS パラメーターとともに使用してください。
[Windows]-winserviceAccountType specifieduser | localsystem
[Windows]プロファイル用に作成された Windows サービスの所有者アカウントのタイプ。 有効な値は、specifieduser または localsystem です。 localsystem 値は、プロファイルを作成したユーザーのローカル・アカウントで Windows サービスを実行します。 このパラメーターのデフォルト値は localsystem です。

specifieduser の値を指定する場合は、winservicePassword パラメーターが必須になります。 winserviceUserName パラメーターを指定しない場合は、デフォルトで環境ユーザー名値が使用されます。

[Windows]-winserviceCheck true | false
[Windows]値は、true または false のいずれかです。 プロファイル内に作成されるサーバー・プロセス用の Windows サービスを作成するには、 true を指定します。 Windows サービスを作成しない場合は、 false を指定します。 このパラメーターのデフォルト値は false です。
重要: カスタム・プロファイルでは、このパラメーターを使用して Windows サービスを作成することはできません。 WASService コマンドを使用してサービスを別途作成する必要があります。
[Windows]-winservicePassword winservice_password
[Windows]指定されたユーザーのパスワード、または Windows サービスを所有するローカル・アカウントのパスワードを指定します。
[Windows]-winserviceStartupType manual | automatic | disabled
[Windows]指定可能な startup_type の値は、以下のとおりです。
  • manual
  • automatic
  • disabled

Windows サービスについて詳しくは、 WASService コマンドに関する記事をお読みください

このパラメーターのデフォルト値は automatic です。

[Windows]-winserviceUserName winservice_user_ID
[Windows]Windows オペレーティング・システムが Windows サービスを作成できる ID としてユーザーを検証できるように、ユーザー ID を指定します。 管理者グループに属し、以下の拡張ユーザー権限を持つユーザー ID を使用する必要があります。
  • オペレーティング・システムの一部として存在する
  • サービスとしてログオンする
このパラメーターのデフォルト値は現行のユーザー名です。 このパラメーターの値には、スペースや無効な文字 (*、?、"、<、>、,、/、&#xa5;、| など) を含めることはできません。 指定するユーザーには、Windows サービスを作成するための適切な権限が必要です。 お客様が選択するユーザー名に対応する正しいパスワードを指定する必要があります。
重要: 指定されたユーザーとパスワードを使用して Windows サービスでプロファイルを作成し、そのユーザーがドメイン・ユーザーである場合は、以下の例に示すように 二重円記号 を使用する必要があります。
winServiceUserName=DOMAIN\\DOMAINUSER
winServicePassword=DOMAINUSERPASSWORD

使用のシナリオ

以下は、正しい構文の例です。 以下の例のいずれかのコマンドを 1 行で発行します。 それぞれの例は、分かりやすくするために複数の行でコマンドを表示しています。

  • アプリケーション・サーバー・プロファイルの作成

    以下のコマンドを使用して、Default01 という名のアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。

    [Windows]このコマンドは、アプリケーション・サーバー用の Windows サービス、プロファイル用の個人証明書とルート署名証明書、および 2 つの証明書用の鍵ストア・パスワードも作成します。
    app_server_root\bin manageprofiles.bat -create 
       -profileName Default01 
       -profilePath profile_root
       -templatePath app_server_root\profileTemplates\default 
       -nodeName Default01Node
       -cellName Default01Cell
       -hostName myhost.mycity.mycompany.com
       -isDefault 
       -winserviceCheck true
       -winserviceAccountType specifieduser
       -winserviceUserName my_user_id
       -winservicePassword my_password
       -winserviceStartupType manual
       -startingPort 21000
       -personalCertDN "cn=testa, ou=Rochester, o=IBM, c=US"
       -signingCertDN "cn=testc, ou=Rochester, o=IBM, c=US"
       -keyStorePassword ap3n9krw
    
    [AIX HP-UX Solaris][Linux]
    app_server_root/bin/manageprofiles.sh -create 
       -profileName Default01
       -profilePath profile_root
       -templatePath app_server_root/profileTemplates/default
       -nodeName Default01Node
       -cellName Default01Cell
       -hostName myhost.mycity.mycompany.com
       -isDefault
       -startingPort 21000
       -personalCertDN "cn=testa, ou=Rochester, o=IBM, c=US"     
       -signingCertDN "cn=testc, ou=Rochester, o=IBM, c=US"     
       -keyStorePassword ap3n9krw

ログ

manageprofiles コマンドは、プロファイルを作成するたびに、そのログを作成します。
  • ログは、 app_server_root/logs/manageprofiles ディレクトリーにあります。 ファイルは、profile_name_create.log というパターンで命名されます。
  • このコマンドは、プロファイルを削除する場合にも、その都度ログを作成します。 ログは、 app_server_root/logs/manageprofiles ディレクトリーにあります。 ファイルは、profile_name_delete.log というパターンで命名されます。

例: 開始点からのデフォルト・ポート番号の増分

manageprofiles コマンドは、開始ポート値に基づいて、ポート番号を割り当てることができます。 -startingPort パラメーターを使用して、コマンド行から開始ポート値を提供することができます。 このコマンドは、開始ポート番号値から順番にポート番号を割り当てます。 ただし、シーケンス内のポート値が既存のポートの割り当てと競合する場合は、次に使用可能なポート値が使用されます。

ポート割り当ては、任意の順序で行われます。 割り当てを予測することはできません。

例えば、-startingPort 20002 と指定して作成されたポートは、次の例のように表示されます。

アプリケーション・サーバー・プロファイルに割り当てられたポート
WC_defaulthost=20002
WC_adminhost=20003
WC_defaulthost_secure=20004
WC_adminhost_secure=20005
BOOTSTRAP_ADDRESS=20006
SOAP_CONNECTOR_ADDRESS=20007
IPC_CONNECTOR_ADDRESS=20008
SAS_SSL_SERVERAUTH_LISTENER_ADDRESS=20009
CSIV2_SSL_SERVERAUTH_LISTENER_ADDRESS=20010
CSIV2_SSL_MUTUALAUTH_LISTENER_ADDRESS=20011
ORB_LISTENER_ADDRESS=20012
DCS_UNICAST_ADDRESS=20013
SIB_ENDPOINT_ADDRESS=20014
SIB_ENDPOINT_SECURE_ADDRESS=20015
SIB_MQ_ENDPOINT_ADDRESS=20016
SIB_MQ_ENDPOINT_SECURE_ADDRESS=20017
SIP_DEFAULTHOST=20018
SIP_DEFAULTHOST_SECURE=20019

以下の例は、manageprofiles コマンドの startingPort パラメーターを使用して、前の例に示されていた内容で、20002 という初期値から開始してポートを作成します。

[Windows]

manageprofiles.bat -create
               -profileName shasti 
               -profilePath G:\shasti\WebSphere 
               -templatePath G:\shasti\WebSphere\profileTemplates\default 
               -nodeName W2K03 
               -cellName W2K03_Cell01
               -hostName planetnt 
               -startingPort 20002 
                            
[Linux][AIX][HP-UX][Solaris]
app_server_root/bin/manageprofiles.sh -create
               -profileName shasti 
               -profilePath app_server_root/profiles/shasti 
               -templatePath app_server_root/profileTemplates/default 
               -nodeName W2K03 
               -cellName W2K03_Cell01
               -hostName planetnt 
               -startingPort 20002

例: 定義済みポート番号の使用

明示的にポート値を設定しない場合は、manageprofiles コマンドは初期のポート値を推奨します。 代わりに、事前定義されたポート値を使用することができます。

-defaultPorts-startingPort、または -portsFile のオプションが指定されていない場合、 manageprofiles コマンドはポート値を推奨します。
表 1. デフォルト・ポート値のファイルの場所。

以下の表は、プロファイル・タイプ別にデフォルト・ポート値のファイルの場所をリストしたものです。

プロファイル ファイル・パス
アプリケーション・サーバー app_server_root/profileTemplates/default/actions/portsUpdate/portdef.props
管理エージェント・サーバーの管理プロファイル app_server_root/profileTemplates/management/actions/portsUpdate/adminagent.portdef.props
お客様のプロファイルを作成する前に portdef.props ファイルのポート値をカスタマイズするには、以下のステップを実行します。 以下の例では、デフォルト・プロファイルを作成します。 他のタイプのプロファイルでは、 作成するプロファイルのファイル・パスにファイル・パスを置き換える必要があります。
  1. デフォルト・プロファイル・テンプレート・パスから、app_server_root/profileTemplates/default/actions/portsUpdate/portdef.props ファイルをコピーし、このファイルのコピーを次のような任意の一時ディレクトリーに置きます。
    • [Windows]c:\temp\ports
    • [AIX HP-UX Solaris]/temp/ports
  2. 新規のファイルでは、ポート設定を変更してポート値を指定します。
  3. manageprofiles コマンドでプロファイルを作成します。 変更したポート値を使用します。 変更した portdef.props ファイルの場所を -portsFile パラメーターに指定します。 -validatePorts パラメーターを指定して、 ポートが予約済みまたは使用中でないことを確認します。 次の例を参考にしてください。
    [Windows]
    manageprofiles.bat 
       -create
       -profileName Wow_Profile 
       -profilePath profile_root 
       -templatePath app_server_root\profileTemplates\default 
       -nodeName Wow_node 
       -cellName Wow_cell
       -hostName lorriemb 
       -portsFile C:\temp\ports\portdef.props
       -validatePorts 
    [Linux][AIX]
    manageprofiles.sh 
       -create
       -profileName Wow_Profile 
       -profilePath profile_root 
       -templatePath app_server_root\profileTemplates\default 
       -nodeName Wow_node 
       -cellName Wow_cell
       -hostName lorriemb 
       -portsFile \temp\ports\portdef.props
       -validatePorts
portdef.props ファイルで以下の値が指定されているとします。
WC_defaulthost=39080
WC_adminhost=39060
WC_defaulthost_secure=39443
WC_adminhost_secure=39043
BOOTSTRAP_ADDRESS=32809
SOAP_CONNECTOR_ADDRESS=38880
IPC_CONNECTOR_ADDRESS=39633
SAS_SSL_SERVERAUTH_LISTENER_ADDRESS=39401
CSIV2_SSL_SERVERAUTH_LISTENER_ADDRESS=39403
CSIV2_SSL_MUTUALAUTH_LISTENER_ADDRESS=39402
ORB_LISTENER_ADDRESS=39100
DCS_UNICAST_ADDRESS=39353
SIB_ENDPOINT_ADDRESS=37276
SIB_ENDPOINT_SECURE_ADDRESS=37286
SIB_MQ_ENDPOINT_ADDRESS=35558
SIB_MQ_ENDPOINT_SECURE_ADDRESS=35578
SIP_DEFAULTHOST=35060
SIP_DEFAULTHOST_SECURE=35061

ユーザー定義のポート値を使用してプロファイルを作成するために manageprofiles コマンドを実行した後で、成功または失敗の結果が表示されます。

manageprofiles コマンドは、現在の portdefs.props ファイルのコピーを profile_root\properties ディレクトリーに作成します。

manageprofiles コマンドでは、3 つのポート値パラメーター -startingPort-defaultPorts、または -portsFile のいずれか 1 つのみを使用してください。 この 3 つのパラメーターは互いに排他的です。