HPEL ログ構成の設定

このページを使用して、High Performance Extensible Logging (HPEL) ログ設定を構成します。

サポートされる構成: このページにアクセスできるのは、HPEL ログおよびトレース・モードを使用するようにサーバーが構成されている場合のみです。

この管理コンソール・ページを表示するには、 「トラブルシューティング」>「ログおよびトレース」> server_name >「HPEL ロギングの構成」 をクリックします。

ディレクトリー・パス

ログ・ファイルを書き込むディレクトリーを指定します。 サブディレクトリーの logdata がこのディレクトリーに作成され、ログ・ファイルがこのロケーションに書き込まれます。

問題の回避: このパスをサーバー間で共有することはできません。 サーバーは、拡張子が .owner のファイルを作成します。このファイルは、いつ 2 つ以上のサーバーが偶然に HPEL 出力に同じパスを使用しようとしたのかを検出するのに役立ちます。

ログ・レコードのバッファリングを使用可能にする

ログ・レコードが作成されるたびにロギング・システムがそのレコードをディスクに 書き込まないことを指定します。 ロギング・システムは、 多数のログ・レコードを保持できるバッファーを作成し、そのバッファーが満杯になったらバッファーに入れられたイベントを書き込みます。 また、ロギング・システムは、バッファーが満杯でなくても、数秒の経過後にも、バッファーに入れられたイベントを書き込みます。

この設定を選択すると、ロギングのパフォーマンスが大幅に向上します。 ただし、予期しないサーバー停止があると、内容がログ・リポジトリーに 書き込まれない可能性があります。

ベスト・プラクティス: ほとんどすべての場合に、ログ・レコードのバッファリングを有効にします。 ログ・レコードのバッファリングを使用不可にするのは、サーバーで予期しない 障害が発生していて、バッファーに入れられた内容を停止前にサーバーがディスクに書き込めない 場合のみにしてください。

毎日 <time> 時に新規ログ・ファイルを開始する

指定された時刻にロギング・フレームワークがログ・ファイルをクローズし、 新しいファイルを開始することを指定します。 ファイルをクローズすることによって、 そのファイルをアーカイブにコピーすることが簡単になります。

ベスト・プラクティス: ログ・ファイルを自動的にアーカイブする場合は、新規ログを開始するように構成した時刻以降にファイルをコピーするようにバックアップ・プログラムをセットアップします。 新規ログが開始するよう構成した 時刻よりも 10 分以上後でバックアップが起こるように構成すれば、 サーバーが前のファイルをクローズした後であることを確実にできます。

最も古いレコードのクリーンアップを開始する

ログ・クリーンアップ設定が使用されて、最も古いログ・レコード、または、構成されたスペースに収まらなくなったログ・レコード がログ・リポジトリーから自動的に消去されることを指定します。

ログ・サイズが最大サイズに近づいたとき」を選択すると、 構成された最大サイズにログ・リポジトリーの全体サイズが近づいたら ログ・ファイルの自動クリーンアップが開始するよう構成されます。

最も古いレコードが存続期間限度に達したとき」を選択すると、 指定された存続期間限度をログ内容が超えたら ログ・ファイルの自動クリーンアップが開始するよう構成されます。

存続期間またはサイズ制限のどちらかの条件が満たされたとき」を 選択すると、上記の条件のうちのどちらかが満たされたら ログ・ファイルの自動クリーンアップが開始するよう構成されます。

どれを選択するのかに関わらず、レコードはログ・リポジトリーに書き込まれた順序でログ・リポジトリーから 削除されます。

ログ・レコード存続期間限度

ログ・レコードがログ・リポジトリー内に存在可能な存続期間を時間数で指定します。 これを過ぎると、ログ・レコードは自動的にサーバーによって削除 できるようになります。 ログ・リポジトリー内の最も古いレコードが、指定された 存続期間限度よりも長く存在している場合、それらのレコードは サーバーによる削除の対象になります。

最大ログ・サイズ

サーバーがログ・リポジトリーに許容する全体サイズの最大値を メガバイトで指定します。 ログ・リポジトリーがこのサイズ限度に 近づいたら、新しいログ・レコード用のスペースを作るため、サーバーは最も古いレコードをログ・リポジトリー から削除します。

スペース不足時の処置

ログ・リポジトリーへ内容を追加できなくなった場合に サーバーがどのような処置を実行するのかを指定します。

サーバーを停止する」を選択すると、 サーバーがログ・リポジトリーに書き込めない場合はサーバーを停止することが指定されます。

古いレコードを消去する」を選択すると、 サーバーは実行を継続し、サーバーがログ・リポジトリーに書き込めない場合 は即時に最も古いレコードを削除することが指定されます。

ロギングを停止する」を選択すると、 サーバーは実行を継続するが、サーバーがログ・リポジトリーに書き込めない 場合はログへの書き込みを継続できないことが指定されます。

ランタイム変更も構成に保存する

稼働中のサーバーの動的状態とサーバー構成の両方に変更が加えられることを指定します (サーバー構成への変更は次に再始動したときに有効になります)。 このチェック・ボックスを選択しないと、サーバーは設定をサーバー構成にコピーしません。