syncNode コマンド

syncNode コマンドを使用すると、ノードと、そのノードが構成されているセルの デプロイメント・マネージャーとの間で構成が強制的に同期化されます。

ノード・エージェント・サーバーは、構成同期サービスを実行し、それによって、 ノード構成とマスター・セル構成の同期を保ちます。 ノード構成に問題が発生してノード・エージェントが実行できない場合は、 syncNode コマンドで、ノード・エージェントが実行していないときに同期を実行し、 ノード構成を強制的にセル構成と再度同期させることができます。 ノード・エージェントが実行中に syncNode コマンドを実行したい場合は、まず、そのノード・エージェントを停止する必要があります。

syncNode.log ファイルは、 profile_root/logs ディレクトリーにあります。

このコマンドを実行する場所について詳しくは、 コマンド行ツールの使用を参照してください。

構文

コマンド構文は次のようになります。
syncNode <deploymgr host> <deploymgr port> [options]
  • < deploymgr host> 引数は必須です。
  • < deploymgr port> は、-conntype パラメーターのコネクター・タイプに対応する Java™ Management Extensions (JMX) ポート番号です。

パラメーター

syncNode コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。

-stopservers
syncNode コマンドに対して、ノード・エージェントを含むノード上のすべてのサーバーを停止してからセルとの構成同期を取るように指示します。
-restart
syncNode コマンドに対して、 構成の同期化が完了してからノード・エージェント・プロセスを立ち上げるように指示します。 ノード・エージェントが実行中に syncNode コマンドを実行したい場合は、まず、そのノード・エージェントを停止する必要があります。
-nowait
syncNode コマンドに対して、立ち上げられたノード・エージェント・プロセスが 正常に初期化されるまで待たないように指示します。
-quiet
syncNode コマンドが通常モードで印刷する進行情報を抑止します。
-logfile <fileName>
トレース情報を書き込むログ・ファイルのロケーションを指定します。 デフォルトでは、ログ・ファイルは syncNode.log という名前で、同期化されるノードのプロファイルの logs ディレクトリーに作成されます。
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]-profileName
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]マルチ・プロファイル・インストール済み環境におけるアプリケーション・サーバー・プロセスのプロファイルを定義します。 -profileName オプションは、単一プロファイル環境で実行する場合は必要ありません。 このオプションのデフォルトは、 デフォルト・プロファイルです。
-replacelog
現行ログに追加する代わりに、ログ・ファイルを置き換えます。
-trace
デバッグのために、ファイルにトレース情報を生成します。
-timeout <seconds>
ノード・エージェントの初期化がタイムアウトになり、エラーを戻すまでの待ち時間を指定します。
-username <name>
セキュリティーが使用可能な場合、 認証のためのユーザー名を指定します。 -user オプションと同様の働きをします。
-user <name>
セキュリティーが使用可能な場合、 認証のためのユーザー名を指定します。 -username オプションと同様の働きをします。
-password <password>
セキュリティーが使用可能な場合、 認証のためのパスワードを指定します。
-conntype <type>
デプロイメント・マネージャーへの接続に使用する Java Management Extensions (JMX) コネクター・タイプを指定します。 有効なタイプは、SOAP またはリモート・メソッド呼び出し (RMI) です。 デフォルト・タイプは SOAP です。
-help
使用ステートメントを出力します。
-?
使用ステートメントを出力します。

使用のシナリオ

以下は、正しい構文の例です。

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]
syncNode testhost 8879

syncNode deploymgr 8879 -trace (produces the syncNode.log file)

syncNode host25 4444 -stopservers -restart 
(assumes that the deployment manager JMX port is 4444)
[z/OS]
syncNode.sh testhost 8879

syncNode.sh deploymgr 8879 -trace (produces the syncNode.log file)

syncNode.sh host25 4444 -stopservers -restart 
(assumes that the deployment manager JMX port is 4444)
[HP-UX][Solaris]問題の回避:
  1. HP-UX または Solaris オペレーティング・システムでは、 大規模で複雑なタスクの実行中に java.lang.OutOfMemoryError: PermGen スペース問題が発生することがあります。 例えば、大規模なアプリケーションがあるノードで syncNode などのコマンドを実行した場合に、この問題が発生することがあります。 リソース要求がデフォルトのストレージ・サイズを超えると、 タスクが java.lang.OutOfMemoryError: PermGen スペース・エラーで失敗する可能性があります。 この問題を解決するには、永続領域の最小サイズを大きくします。 -XX:PermSize Java 仮想マシン (JVM) オプションを、128MB などの値に設定します。128MB は、この問題が発生する多くの状況に対応するのに十分な値です。
    XX:PermSize=128m
  2. syncNode スクリプトを実行する場合は、サーバーの WebSphere 管理グループのメンバーのユーザーとして実行するようにしてください。 syncNode スクリプトは、一部の構成ファイルの所有権を、このスクリプトを開始したユーザーの所有権に変更することがあります。

    通常、構成ファイルはサーバーのユーザー ID が所有しますが、これは必須ではありません。 構成ファイルが、セルの WebSphere 管理グループによって読み取りおよび書き込みが可能なままであることを確認してください。