removeNode コマンド

removeNode コマンドは、 WebSphere® Application Server Network Deployment 分散管理セルからスタンドアロン・アプリケーション・サーバー・インストール済み環境にノードを返します。

removeNode コマンドは、ノード固有の構成だけをセルから除去します。このコマンドを使用しても、addNode コマンドの実行の結果としてインストールされたアプリケーションはアンインストールされません。このようなアプリケーションは、後で WebSphere Application Server Network Deployment セル内の追加サーバーにデプロイすることができます。したがって、removeNode コマンドの後で、-includeapps オプションを指定した addNode コマンドを実行しても、アプリケーションはセル内に移動しません。これは、アプリケーションが最初の addNode コマンドによって既に存在しているためです。その結果、ノードに追加されたアプリケーション・サーバーには、アプリケーションが含まれません。この状態に対処するには、ノードを追加し、デプロイメント・マネージャーを使用してアプリケーションを管理します。ノードがセル内に取り込まれた後、アプリケーションをそのノード上のサーバーに追加します。

重要: アプリケーション・サーバー・ノードがセル・プロファイル作成の一部として作成された場合は、 removeNode コマンドを実行しないでください。このタイプのノードに removeNode を実行すると、次のメッセージが表示されます。 ADMU2035W: 警告。このノードはセル・プロファイル作成中に作成されたため、ノード除去ユーティリティーはこれを除去できません。現行ノードは変更されませんでした。

ベスト・プラクティス: アプリケーションがフィーチャー・パック環境で変更された場合は、ノードを削除した後で、アプリケーションをアンインストールし、基本構成に再インストールしてください。この処理により、フィーチャー・パック用に構成されたノードを除去しても変更内容が失われなくなります。アプリケーションを変更していない場合、アクションは不要です。

removeNode コマンドを実行すると、以下のアクションおよびシステム条件が完了します。

アクション
- ノード・エージェント・プロセスを含め、ノード内で稼働中のサーバー・プロセスをすべて停止する。
- デプロイメント・マネージャーにコマンドを送信することによって、ノードの構成文書をセル・リポジトリーから除去する。
- ノードが追加され、アプリケーションがインストールされたときに存在した、オリジナルのアプリケーション・サーバーのセル構成をアクティブ構成にコピーする。
システム条件
- EAR ファイルは、そのままデプロイメント・マネージャー上にあります。
- インストールしたアプリケーションは、そのままデプロイメント・マネージャー上にあります。
- ノードの統合後に加えた変更は、基本ノードに復元されません。
- 統合前に存在した古い基本ノードがあります。統合後も、ノード、サーバーのオリジナルの構成、およびオリジナルの状態にあるオリジナルのアプリケーションがあります。
- 再び統合すると、デプロイメント・マネージャーのアップデートが上書きされます。

注意:

セルからノードを削除した後も、セルにノードを追加する前と同じ状態のアプリケーションがあります。統合後に行った変更は含まれません。
removeNode コマンドは、 WebSphere Application Server Network Deployment 分散管理セルからスタンドアロン・アプリケーション・サーバー・インストール済み環境にノードを戻します。

removeNode コマンドを使用するには、以下の特権または権限が必要です。

removeNode 関数を使用するには、管理者特権が必要です。
ユーザー・プロファイルに、*ALLOBJ 権限か、removeNode Qshell スクリプトに対する読み取り権限および実行権限が指定されている必要があります。

セルから除去される新規ノードのサイズと場所によっては、このコマンドは完了するまでに数分かかることがあります。

セル・プロファイル作成の一部として統合されたノードの除去

セル・プロファイル作成の一部としてビルドされるアプリケーション・サーバー・ノードには、オリジナルの構成がありません。したがって、removeNode コマンドは、使用可能な基本構成にノードを復元しません。セル・プロファイル作成の間に作成されたノード上で removeNode コマンドを使用した場合、そのコマンドは、ノード除去ユーティリティーがノードを除去してそのノードを基本構成に復元することができないことを示します。このタイプのノードに removeNode コマンドを使用すると、次のメッセージが表示されます。 ADMU2035W: 警告。このノードはセル・プロファイル作成中に作成されたため、ノード除去ユーティリティーはこれを除去できません。現行ノードは変更されませんでした。

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows] [IBM i] セル・プロファイル作成の一環として統合されたノードを正常に除去するには、 manageprofiles コマンドを使用して、そのノードのプロファイルを削除します。ノードのプロファイルが削除されたら、デプロイメント・マネージャー上で cleanupNode コマンドを使用して、セル・リポジトリーからノード構成を除去します。新規プロファイルは、プロファイル管理ツールまたは manageprofiles コマンドを使用して作成できます。

[z/OS] セル・プロファイル作成の一環として統合されたノードを正常に除去するには、 manageprofiles コマンドを使用して、ノードのプロファイルを削除します。ノードのプロファイルが削除されたら、デプロイメント・マネージャー上で cleanupNode コマンドを使用して、セル・リポジトリーからノード構成を除去します。プロファイル管理ツールを使用して、新規プロファイルを作成できます。

構文

次の removeNode コマンド構文を参照してください。

removeNode [options]

次のパラメーターはすべてオプションです。

パラメーター

removeNode コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。

-force: セル・リポジトリーのクリーンアップのために、デプロイメント・マネージャーに到達できるかどうかに関係なく、ローカル・ノード構成をクリーンアップします。 -force パラメーターを使用した後は、デプロイメント・マネージャーで cleanupNode コマンドを使用する必要がある場合があります。
-logfile <fileName>: トレース情報を書き込むログ・ファイルのロケーションを指定します。デフォルトでは、ログ・ファイルは removeNode.log という名前で、除去されるノードのプロファイルの logs ディレクトリーに作成されます。
-password <password>: セキュリティーが使用可能な場合、認証のためのパスワードを指定します。
-profileName: 複数プロファイルのインストールにおけるアプリケーション・サーバー・プロセスのプロファイルを定義します。 -profileName オプションは、単一プロファイル環境で実行する場合は必要ありません。このオプションのデフォルトは、デフォルト・プロファイルです。
-quiet: removeNode コマンドが通常モードで印刷する進行情報を抑止します。
-replacelog: 現行ログ・ファイルに追加する代わりに、ログ・ファイルを置き換えます。
-statusport <portNumber>: サーバー状況のコールバック用のポート番号を管理者が設定できる、オプションのパラメーターです。ツールは、このポートを開いて、サーバーから完全に停止する直前の状況のコールバックを待機します。このパラメーターが設定されていない場合、未使用のポートが自動的に割り振られます。
-trace: デバッグのために、ファイルにトレース情報を生成します。
-user <name>: セキュリティーが使用可能な場合、認証のためのユーザー名を指定します。 -username オプションと同様の働きをします。
-username <name>: セキュリティーが使用可能な場合、認証のためのユーザー名を指定します。 -user オプションと同様の働きをします。
-help: 使用ステートメントを出力します。
-?: 使用ステートメントを出力します。

使用のシナリオ

以下は、正しい構文の例です。

removeNode -quiet

removeNode.sh -trace (produces the removeNode.log file)

removeNode -trace (produces the removeNode.log file)

removeNode -profileName mynode 
removeNode -trace (produces the removeNode.log file)