ノード・ホスト名の変更

プロファイルの作成後やノードの追加後に、サーバーやサーバー・ポートのホスト名に誤りがある可能性があります。 コマンド行ツールと wsadmin スクリプト・ツールを使用してサーバー・ホスト名を変更する例、および管理コンソールとコマンド行ツールを使用してサーバー・ポートのホスト名を変更する例に従うことができます。

事前処理

プロファイルを作成するか、セルにノードを追加します。 サーバーおよびサーバー・ポートのホスト名が正しいことを検証します。

このタスクの概要

サーバーやサーバー・ポートのホスト名に誤りがある場合、サーバーを停止しようとするとエラーなどの問題に遭遇する可能性があります。 タスク例の 1 つとして、コマンド行ツールおよび wsadmin スクリプト・ツールを使用してサーバーのホスト名を修正する方法を示しています。 もう 1 つのタスク例では、管理コンソールおよびコマンド行ツールを使用してサーバー・ポートのホスト名を修正する方法を示しています。

手順

  • wsadmin スクリプト・ツールおよびコマンド行ツールを使用して、アプリケーション・サーバー・ノード、ノード・エージェント、またはデプロイメント・マネージャー・ノードのホスト名を訂正してください。
    1. wsadmin ツールを起動します。
      次のコマンドを入力します。
      wsadmin -lang jython
    2. サーバー構成ファイルの内容をリストします。
      以下のコード行を入力します。
      AdminConfig.list('ServerIndex')
    3. 出力で、以下の例のような、アプリケーション・サーバー・ノード、ノード・エージェント、またはデプロイメント・マネージャーの ServerIndex オブジェクトを見つけます。
      アプリケーション・サーバーおよびノード・エージェント:
      cells/isthmusCell16/nodes/isthmusNode06|serverindex.xml#ServerIndex_1  
      デプロイメント・マネージャー:
      cells/isthmusCell16/nodes/isthmusCellManager06|serverindex.xml#ServerIndex_1
    4. 以下の例のように、アプリケーション・サーバー・ノード、ノード・エージェント、またはデプロイメント・マネージャーのホスト名を変更します。

      アプリケーション・サーバーおよびノード・エージェント:

      以下のコード行を入力します。
      AdminConfig.modify('(cells/isthmusCell16/nodes/isthmusNode06|serverindex.xml
      #ServerIndex_1)',  "[[hostName new_host_name]]")

      デプロイメント・マネージャー:

      以下のコード行を入力します。
      AdminConfig.modify('(cells/isthmusCell16/nodes/isthmusCellManager06|
      serverindex.xml#ServerIndex_1)',  "[[hostName new_host_name]]")

      コマンドは、表示の都合上、複数行に分割されています。

    5. アプリケーション・サーバー、ノード・エージェント、およびデプロイメント・マネージャーに適用されるデーモン・インスタンスのホスト名を変更します。

      [z/OS]アプリケーション・サーバーおよびノード・エージェント:

      [z/OS]以下のコード行を入力します。
      AdminTask.modifyNodeGroupProperty('DefaultNodeGroup', 
      '[ -name was.WAS_DAEMON_protocol_iiop_daemon_listenIPAddress 
      -value newHostname]')

      [z/OS]デプロイメント・マネージャー:

      [z/OS]以下のコード行を入力します。
      AdminTask.modifyNodeGroupProperty('DefaultNodeGroup', 
      '[ -name was.WAS_DAEMON_protocol_iiop_daemon_listenIPAddress 
      -value newHostname]')
    6. 以下の例のように、ホスト名が正しいことを確認します。

      アプリケーション・サーバーおよびノード・エージェント:

      以下のコード行を入力します。
      AdminConfig.show('(cells/isthmusCell07/nodes/isthmusCellManager07|
      serverindex.xml#ServerIndex_1)', 'hostName')
      応答は以下のとおりです。
      '[hostName isthmus]'

      デプロイメント・マネージャー:

      以下のコード行を入力します。
      AdminConfig.show('(cells/isthmusCell07/nodes/isthmusNode04|
      serverindex.xml#ServerIndex_1)', 'hostName')
      応答は以下のとおりです。
      '[hostName isthmus]'

      コマンドは、表示の都合上、複数行に分割されています。

    7. 構成を保存します。
      以下のコード行を入力します。
      AdminConfig.save()
    8. wsadmin セッションを終了するには、 exit と入力します。
    9. アプリケーション・サーバーおよびノード・エージェントのホスト名を変更した場合は、その変更内容でノードを更新します。
      1. ノード・エージェントを停止します。
        次のコマンドを入力します。
        stopNode -profileName AppSrv01
      2. アプリケーション・サーバーを停止します。
        次のコマンドを入力します。
        stopServer server1 -profileName AppSrv01
      3. 各統合ノードの /bin ディレクトリー内にある syncNode スクリプトを使用して、ノード内のマスター構成からの変更を同期します。

        デプロイメント・マネージャー:

        次のコマンドを入力します。
        syncNode <DMGR_HOST> <SOAP_PORT>
      4. ノード・エージェントを再始動します。
        次のコマンドを入力します。
        startNode -profileName AppSrv01
      5. アプリケーション・サーバーを再始動します。
        次のコマンドを入力します。
        startServer server1 -profileName AppSrv01
    10. デプロイメント・マネージャーのホスト名を変更した場合、そのデプロイメント・サーバーを再始動して変更内容を適用します。
      1. デプロイメント・マネージャーを停止します (デプロイメント・マネージャーの /bin ディレクトリーから)
        次のコマンドを入力します。
        stopManager -profileName DMgr01
      2. デプロイメント・マネージャーを開始します。
        次のコマンドを入力します。
        startManager -profileName DMgr01
  • アプリケーション・サーバー、ノード・エージェント、またはデプロイメント・マネージャーが開くポートのホスト名を修正します。

    サーバー・ポートのホスト名の修正が必要な場合は、wsadmin スクリプト・ツールまたは管理コンソールのいずれかと、コマンド行ツールを使って修正できます。 特定のサーバーの複数ポートのホスト名を修正しなければならないことがあります。 この例では、管理コンソールとコマンド行ツールを使ったホスト名の修正方法を示しています。

    1. アプリケーション・サーバーの場合は、 「サーバー」 > 「サーバー・タイプ」 > WebSphere アプリケーション・サーバー > application_server > 「ポート」を選択します。 ノード・エージェントの場合は、 システム管理 > ノード・エージェント > ノード・エージェント > ポートを選択します。 デプロイメント・マネージャーの場合は、 システム管理 > デプロイメント・マネージャー > ポートを選択します。
    2. ホスト名を変更しなければならないポートを選択します。
    3. 「ホスト」 フィールドのホスト名を変更します。 「OK」をクリックします。
    4. サーバー・ポートの各ホスト名の修正が完了するまで、ポートの選択とホスト名の変更を続行します。
    5. 変更をマスター構成に保存します。
    6. アプリケーション・サーバーおよびノード・エージェントのホスト名を変更した場合は、その変更内容でノードを更新します。
      1. ノード・エージェントを停止します。
        • 「システム管理」 > 「ノード・エージェント」を選択します。
        • 停止するノード・エージェントを選択します。
        • 「停止」をクリックします。
      2. アプリケーション・サーバーを停止します。
        • 「サーバー」 > 「サーバー・タイプ」 > WebSphere アプリケーション・サーバー」を選択します。
        • 停止するサーバーを選択します。
        • 「停止」をクリックします。
      3. ノードを同期化します。
        次のコマンドを入力します。
        syncNode deployment_manager_host deployment_manager_port
      4. ノード・エージェントを再始動します。
        [AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]
        • 「システム管理」 > 「ノード・エージェント」を選択します。
        • 再始動するノード・エージェントを選択します。
        • 「再始動」をクリックします。
        [z/OS]次のコマンドを入力します。
        startNode -profileName AppSrv01
      5. アプリケーション・サーバーを再始動します。
        • 「サーバー」 > 「サーバー・タイプ」 > WebSphere アプリケーション・サーバー」を選択します。
        • 再始動するサーバーを選択します。
        • 「開始」をクリックします。
    7. デプロイメント・マネージャーのホスト名を変更した場合、そのデプロイメント・サーバーを再始動して変更内容を適用します。
      1. デプロイメント・マネージャーを停止します。
        • 「システム管理」 > 「デプロイメント・マネージャー」を選択します。
        • 「停止」をクリックします。
      2. デプロイメント・マネージャーを開始します。
        次のコマンドを入力します。
        startManager -profileName DMgr01

結果

サーバーのホスト名およびサーバー・ポートのホスト名の両方またはいずれかを変更したことになります。

次の作業

ノード、ノード・エージェント、およびノード・グループの管理などのタスクを実行することで、製品の管理を続行できます。