コマンド行からの Liberty サーバーのパッケージ化

コマンド行から、 Liberty ランタイム環境、共有リソース・ディレクトリー内のファイル、特定のサーバー、およびサーバーに組み込まれているアプリケーションを含む圧縮ファイルを作成することができます。 圧縮ファイルからランタイム・バイナリー・ファイルを除外するように選択することもできます。

このタスクについて

Liberty サーバーは軽量であるため、サーバーのインストール済み環境を圧縮ファイルに簡単にパッケージ化できます。 このパッケージは、保管したり同僚に配布したりすることができるため、このパッケージを使用して、別のロケーションや別のマシンにインストール済み環境をデプロイしたり、インストール済み環境を製品配布に組み込んだりすることも可能です。

既に集合に結合されているサーバー・インストール済み環境をパッケージすることはできません。 パッケージできるのは、スタンドアロン・サーバーのみです。

注: 結果のファイルは、項目名に UTF-8 エンコードを使用して作成されるため、ファイルを開くために使用するツールは、項目名に UTF-8 エンコードを使用できなければなりません。 Java™ SDK の jar コマンドは、この形式を使用します。
問題の回避: サーバー変数置換を使用するルース・アプリケーションの my_app.war.xml ファイルを指定して server package コマンドを実行すると、変数置換を行うルース・アプリケーションの部分はパッケージされません。 サーバーはパッケージ化の時点で開始されず、必要な変数情報にアクセスする方法がありません。 server package コマンドの使用時には、変数置換は行われません。

手順

  1. コマンド行を開き、 wlp/bin ディレクトリーに移動します。
  2. サーバーを停止します
  3. package コマンドを実行して、パッケージを作成します。

    Liberty サーバー または ランタイムをパッケージ化できます。

    • Liberty サーバーをパッケージ化します。

      z/OS® ( .pax) 以外のすべてのプラットフォームで、デフォルトのアーカイブ・フォーマットは .zip です。 .jar を生成することもできます。

      サーバー名を指定しない場合、defaultServer が使用されます。 server_name --archive パラメータを指定しない場合、 package_file_name には server_name の値が使用され、圧縮ファイルは ${server.output.dir} ディレクトリに作成されます。

      ご使用の環境にとって正しいコマンドを選択します。

      • IBM i プラットフォームの場合分散: [AIX MacOS Linux Windows]

        このコマンドを使用して、.zip アーカイブを生成します。

        server package server_name --archive=package_file_name.zip --include=all

        ここで、 package_file_name.zip は選択したファイル名です。 このファイル名には、絶対パス名を含めることができます。 フルパスが省略された場合、 ${server.output.dir}package_file_name.zip ディレクトリ内に圧縮ファイルが作成されます。

      • IBM i プラットフォームの場合分散: [AIX MacOS Linux Windows]

        このコマンドを使用して、.jar アーカイブを生成します。 .jar アーカイブの利点は、bin ディレクトリー内のスクリプトがそれらのアクセス権を保持しているため、パッケージをインストールした時に実行可能になることです。

        server package server_name --archive=package_file_name.jar --include=all
        ここで、package_file_name.jar は、選択したファイル名です。

        このアーカイブ・ファイルでの抽出オプションについて詳しくは、 Java アーカイブ・ファイルの抽出オプションを参照してください。

      このコマンドで --include オプションを使用することもできます。 例えば、 --include=all オプションは、 ${WLP_USER_DIR} ディレクトリー内のランタイム・バイナリー・ファイルと関連ファイルをパッケージ化します。 --include=usr オプションは、 ${WLP_USER_DIR} ディレクトリー内の関連ファイルのみをパッケージ化し、圧縮ファイルからランタイム・バイナリー・ファイルを事実上除外します。

      また、このコマンドで --server-root オプションを使用して、--archive オプションで指定されたファイル内に作成されるルート・フォルダーを指定することもできます。 デフォルトでは、ルート・フォルダーは /wlp です。 例えば、--server-root=MyRoot は、アーカイブ内にルート・フォルダー構造を /MyRoot として作成します。 --server-root コマンドとともに --include=usr オプションが使用されると、ルート・フォルダーは、デフォルト値の /wlp/usr/servers でなく /MyRoot/servers になります。

      --include=usr オプションは、.jar のアーカイブ形式では無効です。

      --include=minify オプションを使用する 場合、server コマンドは、ランタイム環境の パートおよび ${WLP_USER_DIR} ディレクトリー内のファイル のうち、サーバーの実行に必要なパートおよびファイルのみをパッケージ化します。 このオプションを使用すると、結果として作成されるアーカイブの サイズは大幅に小さくなります。

      minify 操作によって保持されるランタイム環境のパート は、パッケージ化するサーバーに構成されているフィーチャーに基づきます。 サーバーの実行に必要なフィーチャーのみが保持され、 残りのフィーチャーは削除されます。 したがって、削除されたフィーチャーを後で使用可能にすることはできません。 例えば、servlet-3.0 フィーチャーのみが保持された場合、jpa-2.0 フィーチャーを後で使用可能にすることはできません。

      構成が変更された場合は、minify 操作を繰り返して、 さらにアーカイブのサイズを減らすことができます。 ただし、 minify 操作のリバース操作はありません。そのため、削除された 1 つ以上のフィーチャーが後で必要になった場合は、完全な Liberty サーバーから再開する必要があります。

      minify 操作の実行中、サーバーが一時的に起動され、関連するメッセージが表示されます。 この理由により、始動できないサーバーに --include=minify オプションを使用することはできませんが、--include=all オプションまたは --include=usr オプションを使用してサーバーをパッケージすることはできます。

      --include=minify オプションと共に --os を使用することによって、 パッケージ化されたサーバーでサポートされるようにしたいオペレーティング・システムを指定できます。

      例えば、 z/OS サポートを除去してサーバーをパッケージ化するには、次のコマンドを使用します。
      server package --archive="nozos.zip" --include=minify --os=-z/OS
      OS/400® サポートを保持しながら、 z/OS サポートを除去してサーバーをパッケージ化するには、次のコマンドを使用します。
      server package --archive="small.zip" --include=minify --os=OS/400,-z/OS
      Linux®のみをサポートするサーバーをパッケージ化するには、次のコマンドを使用します。
      server package --archive="linux.zip" --include=minify --os=Linux
    • Liberty ランタイムをパッケージ化します。

      wlp ディレクトリーを含むが usr ディレクトリーを含まない、 ランタイム・アーカイブを作成します。 サーバー・パッケージの命名規則は、package_name.zip です。 例えば、CustomerPortalApp.zip のようにします。 ランタイム・アーカイブを作成するには、サーバー名を指定せず、 --include=wlp オプションを指定して package コマンドを実行します。

      server package --include=wlp

      パッケージ・ファイル名とターゲット・ロケーションを指定するには、 次の例のように --archive=package_path_name オプションを追加します。

      server package --include=wlp --archive=c:\temp\myPackage.zip

      有効なパッケージ名またはターゲット・ロケーションが --archive オプションを使用して指定されない場合、 このコマンドは wlp.zip ランタイム・アーカイブを $WLP_OUTPUT_DIR ロケーション (これは、デフォルトで ${wlp.install.dir}/usr/servers ディレクトリーです) に作成します。 ターゲット・ロケーションは、コマンドを実行する前に存在している必要があります。 したがって、ターゲット・ロケーションが c:\tempの場合、 C:\temp ディレクトリーが存在し、コマンドがアーカイブを C:\temp ディレクトリーに書き込むための書き込み権限を持っている必要があります。