ライセンス・キーの生成 (GENLICKEY)
実行可能場所: すべての環境 (*ALL) スレッド・セーフ: いいえ |
パラメーター 例 エラー・メッセージ |
ライセンス・キー生成(GENLICKEY)コマンドは,ユーザーがプロダクトまたはプロダクトのフィーチャーにアクセスできるライセンス・キーを生成します。このキーはプロダクトおよびこのコマンドで入力したシステム情報に特有のものです。生成されるキーは18 桁の文字および数字(A-Fおよび0-9)の組み合わせになります。このコマンドを実行するためには,システム上にキーを生成しようとしているプロダクトのプロダクト定義が存在しなければなりません。
また,このコマンドはライセンス・リポジトリーにライセンス情報を追加します。キーは生成されたすべてのキーのヒストリーを保管するリポジトリーに保管されます。リポジトリーを表示して,特定のプロダクトまたはシステムにどのようなキーが生成されたかを調べることができます。ライセンス・リポジトリーを処理するために,DSPLICKEY, ADDLICKEY,およびRMVLICKEYコマンドを使用することができます。
ライセンス・キー情報追加(QLZAADDK) APIまたはプロダクト・ライセンス情報追加(QLZADDLI) APIを使用して,ライセンス情報を追加することができます。これらのAPIのより詳細な特定情報については,http://www.ibm.com/eserver/iseries/infocenterのiSeries Information Centerの「API」のトピックを参照してください。
制約事項:このコマンドは共通*EXCLUDE権限付きで出荷されます。
上 |
パラメーター
キーワード | 記述 | 選択項目 | ノーツ |
---|---|---|---|
PRDID | プロダクトID | 文字値 | 必須, 定位置 1 |
LICTRM | ライセンス条件 | 文字値 | 必須, 定位置 2 |
FEATURE | フィーチャー | 文字値 | 必須, 定位置 3 |
VNDPWD | ベンダー・パスワード | 単純名, *NONE | 必須, 定位置 4 |
SERIAL | システム製造番号 | 文字値 | 必須, 定位置 5 |
PRCGRP | 処理プログラム・グループ | 文字値, *ANY | オプショナル, 定位置 6 |
EXPDATE | 満了日 | 日付, *NONE | オプショナル |
USGLMT | 使用状況の範囲 | 0-999999, 1, *NOMAX | オプショナル |
VNDDTA | ベンダー・データ | 文字値, *NONE | オプショナル |
OUTPUT | 出力 | *, *PRINT, *LICKEYFILE | オプショナル |
LICKEYFILE | ライセンス・キー・ファイル | 修飾オブジェクト名 | オプショナル |
修飾子 1: ライセンス・キー・ファイル | 名前 | ||
修飾子 2: ライブラリー | 名前, *LIBL, *CURLIB | ||
LICKEYMBR | ライセンス・キー番号 | 要素リスト | オプショナル |
要素 1: メンバー | 名前, *FIRST | ||
要素 2: レコードの置き換えまたは追加 | *ADD, *REPLACE |
上 |
上 |
ライセンス条件 (LICTRM)
ライセンス・キーを生成するためのライセンス条件を指定します。
考えられる値は次の通りです。
- ライセンス条件
- 次の形式の1つでプロダクトのライセンス条件を指定してください。
- VX
- VXRY
- VXRYMZ
この場合に,XおよびYの値の範囲は0から9であり,Zの値の範囲は0から9およびAからZです。ライセンス条件VXは,認可される使用限界がプロダクトまたはフィーチャーのこのバージョン全体に有効であることを意味します。ライブラリー条件VXRYは,認可される使用限界がプロダクトまたはフィーチャーのこのリリース全体に有効であることを意味します。ライセンス条件VXRYMZは,認可される使用限界がこのプロダクトのモディフィケーションだけに有効であることを意味します。
上 |
フィーチャー (FEATURE)
ライセンス・キーが生成されるPRDIDパラメーターで指定したプロダクトのフィーチャーを指定します。
考えられる値は次の通りです。
- フィーチャー
- ライセンス・キーを生成するフィーチャーを指定してください。有効な値の範囲は5001 - 9999です。
上 |
ベンダー・パスワード (VNDPWD)
ソフトウェア・ベンダーのパスワードを指定します。このパスワードは暗号化されてプロダクトと一緒に保管されます。これは総称ライセンス・キー要求の妥当性検査に使用されるもので,プロダクト・ライセンス情報追加(ADDPRDLICI)コマンドで使用するものと同じパスワードでなければなりません。
考えられる値は次の通りです。
- *NONE
- ライセンス・キーを生成するためにベンダーのパスワードは必要ありません。
- ベンダー・パスワード
- ベンダーのパスワードを指定してください。パスワードは英字(A-Z, ¥, #,または@)で始まり,その後に,9桁を超えない英数字(A-Z, 0-9, ¥, #, @,または_) が続いていなければなりません。
上 |
システム製造番号 (SERIAL)
ライセンス・キーが生成されているシステムのシステム製造番号を指定してください。
考えられる値は次の通りです。
- システム製造番号
- ライセンス・キーが生成されるシステムのシステム製造番号を指定します。
上 |
処理プログラム・グループ (PRCGRP)
ライセンス・キーが生成されるシステムのプロセッサー・グループを指定します。
考えられる値は次の通りです。
- *ANY
- 生成されるライセンス・キーは任意のプロセッサー・グループで機能します。
- プロセッサー・グループ
- ライセンス・キーが生成されるシステムのプロセッサー・グループを指定します。プロセッサー・グループを表示するためには,ライセンス・キーが生成されるシステムでライセンス情報処理(WRKLICINF)コマンドを使用してください。
上 |
満了日 (EXPDATE)
プロダクトのライセンスが満了する日付を指定します。この日付以後,省略時の使用限界を超えるユーザーはプロダクトまたはフィーチャーにアクセスすることができません。さらにプロダクトの使用を可能するためには,ソフトウェア・ベンダーから新しいライセンス・キーを入手しなければなりません。
考えられる値は次の通りです。
- *NONE
- プロダクトまたはフィーチャーに満了日はありません。
- 満了日
- プロダクトまたはフィーチャーが満了する日付を指定してください。
上 |
使用状況の範囲 (USGLMT)
ライセンス・キーが生成されるプロダクトまたはフィーチャーの最大ユーザー数(使用限界)を指定します。並行使用の場合には,同時にプロダクトまたはフィーチャーにアクセスできるジョブの最大数を指定します。登録使用の場合には,このプロダクトまたはフィーチャーを使用するために登録できるライセンス・ユーザーの最大数です。
考えられる値は次の通りです。
- 1
- プロダクトまたはフィーチャーには単一のユーザーしかアクセスできません。
- *NOMAX
- ユーザー数に制限はありません。
- 使用限界
- このプロダクトまたはフィーチャーの最大ユーザー数を指定します。有効な値の範囲は0-999999です。
上 |
ベンダー・データ (VNDDTA)
ベンダーが定義し使用する8桁のデータ・フィールドを指定します。
考えられる値は次の通りです。
- *NONE
- このプロダクトまたはフィーチャーにベンダーのデータはありません。
- ベンダー・データ
- プロダクトまたはフィーチャーの詳細な情報を定義することができる8桁を指定します。
上 |
出力 (OUTPUT)
生成されるライセンス・キーが完全なメッセージに表示されるか,スプール・ファイルに印刷されるか,あるいはファイルに保管されるかを指定します。
考えられる値は次の通りです。
- *
- ライセンス・キーは完全なメッセージで表示されるだけです。
- ライセンス・キーはスプール・ファイルに印刷されます。
- *LICKEYFILE
- ライセンス・キー情報はLICKEYFILEパラメーターで指定したファイルに保管されます。その後でこのファイルは,分散システム・ライセンス・オプション(DSLO)テープのキーとして使用することができます。
上 |
ライセンス・キー・ファイル (LICKEYFILE)
ライセンス・キー情報が保管されるファイルを指定します。このファイルが存在しない場合には,システムがこのファイルを作成します。存在する場合には,QSYS/QALZAKEYの形式でなければなりません。
考えられる値は次の通りです。
- *LIBL
- ライセンス・キーを保管するファイルを見つけるためにライブラリー・リストが使用されます。
- *CURLIB
- ライセンス・キーを保管するファイルを見つけるために現行ジョブのライブラリーが使用されます。現行ライブラリーとしてライブラリーが指定されていない場合には,QGPLライブラリーが使用されます。
- ライブラリー名
- ライセンス・キーを保管するライブラリーの名前を指定してください。
使用できるファイル名の値は次の通りです。
- ファイル名
- ライセンス・キー情報を保管するファイルの名前を指定してください。
上 |
ライセンス・キー番号 (LICKEYMBR)
ライセンス・キー情報を保管するメンバーおよび情報の保管方法を指定します。
注:
ライセンス・キー生成(QLZAGENK) APIを使用して,ライセンス・キー情報を作成することもできます。このAPIの詳細については,http://www.ibm.com/eserver/iseries/infocenterのiSeries Information Centerの「API」のトピックを参照してください。
出力を受け取るメンバーとして考えられる値は次の通りです。
- *FIRST
- 出力を受け取るファイルの最初のメンバー。LICKEYMBR(*FIRST)が指定されていてメンバーが存在しない場合には,システムがLICKEYFILEパラメーターで指定されたファイルの名前でメンバーを作成します。
- メンバー名
- 出力を受け取るファイル・メンバーの名前を指定してください。ファイル・メンバーの名前が指定されていてそのメンバーが存在しない場合には,システムがそのメンバーを作成します。メンバーがすでに存在する場合には,既存のメンバーの終わりに新しいレコードを追加するか,あるいはそのメンバーを消去して新しいレコードを追加するかのオプションを選択できます。
メンバーの値を実行するオプションは次の通りです。
- *ADD
- メンバーが存在する場合には,システムは既存のレコードの終わりに新しいレコードを追加します。
- *REPLACE
- メンバーが存在する場合には,システムはそのメンバーを消去して新しいレコードを追加します。
上 |
例
GENLICKEY PRDID(2MYPROD) LICTRM(V5R4M0) FEATURE(5001) VNDPWD(PRODUCTPWD) EXPDATE(*NONE) SERIAL(1234567) PRCGRP(P30) USGLMT(25)
このコマンドは,プロダクト2MYPROD,ライセンス条件V5R4M0およびフィーチャー5001のライセンス・キーを生成します。このキーによって,25人のユーザーが有効期限なしでこのプロダクトを使用できます。このキーでは,1234567の製造番号,01のプロセッサー・グループ,およびP30またはそれ以下のプロセッサー・グループのシステムでのみプロダクトが使用可能になります。
上 |
エラー・メッセージ
なし
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