以前に入力されたコマンドをリストする (history コマンド)

history コマンドを使用して以前に入力したコマンドをリストします。

history コマンドは、最後に入力した 16 個のコマンドをリストする Korn シェル組み込みコマンドです。 Korn シェルは、入力したコマンドを、コマンド・ヒストリー・ファイル (通常は、$HOME/.sh_history) に保存します。 このコマンドを使用すると、前のコマンドを繰り返す必要があるときに時間を節約できます。

デフォルトでは、Korn シェルは、root 以外のユーザーには、入力した直近の 128 個のコマンドのテキストを保存し、root ユーザーには 512 個のコマンドを保存します。 ヒストリー・ファイルのサイズ (HISTSIZE 環境変数で指定) には制限はありませんが、ヒストリー・ファイル・サイズが大きすぎると、Korn シェルの開始速度が遅くなる原因となり得ます。

注: Bourne シェルは、コマンド・ヒストリーをサポートしていません。
以前に入力したコマンドのリストを表示するには、プロンプトのとき次のように入力します。
ヒストリー
history コマンドを単独で入力すると、以前に入力した 16 個のコマンドがリストされます。 システムは次のような情報を表示します。
928   ls
929   mail
930   printenv MAILMSG
931   whereis Mail
932   whatis ls
933   cd /usr/include/sys
934   ls
935   man pg
936   cd
937   ls | pg
938   lscons
939   tty
940   ls *.txt
941   printenv MAILMSG
942   pwd
943   history

このリストでは、最初に $HOME/.sh_history ファイル内のコマンドの位置が表示され、次にコマンドが表示されます。

以前に入力した 5 個のコマンドのリストを表示するには、プロンプトのとき次のように入力します。
history -5
次のようなリストが表示されます。
939   tty
940   ls *.txt
941   printenv MAILMSG
942   pwd
943   history
944   history -5

history コマンドの次に番号を入力すると、前に入力したその番号以降のコマンドすべてがリストされます。

938 以降のコマンドのリストを表示するには、プロンプトのとき次のように入力します。
history 938
次のようなリストが表示されます。
938   lscons
939   tty
940   ls *.txt
941   printenv MAILMSG
942   pwd
943   history
944   history -5
945   history 938