rfc1323 チューニング・オプション
rfc1323 チューニング・オプションは TCP ウィンドウ・スケーリング・オプションを使用可能にします。
TCP ウィンドウ・スケーリング・オプションは TCP ネゴシエーション・オプションの一種なので、TCP 接続の両方のエンドポイントでこのオプションを使用可能にすることにより有効になります。 デフォルトでは、TCP ウィンドウ・サイズは 65536 バイト (64K バイト) に制限されていますが、rfc1323 値が 1 に設定されている場合はそれより大きい値に設定することができます。tcp_recvspace 値を 65536 より大きい値に設定する場合は、接続の両側で rfc1323 値を 1 に設定してください。 接続の両側で rfc1323 値を設定しないと、tcp_recvspace チューニング・オプションの有効な値は 65536 になります。 このオプションを使用した場合、TCP プロトコル・ヘッダーには 12 バイトが追加され、この分はユーザー・ペイロード・データから差し引かれます。そのため、MTU アダプターが小さい場合は、このオプションのためにパフォーマンスが若干低下する場合があります。
MTU サイズが大きい (例えば、32 K または 64 K など) アダプターを介してデータを送信する場合は、1 つのパケットで TCP ウィンドウ・サイズ全体を使ってしまうため、このオプションを使用可能にしないと、TCP ストリーミング・パフォーマンスが最適にならないことがあります。 そのため、パケットごとに受信側から TCP 肯定応答およびウィンドウの更新を待つ必要が生じるので、TCP は複数パケットをストリーミングできません。 コマンド no -o rfc1323=1 を使用して rfc1323 オプションを使用可能にすると、TCP のウィンドウ・サイズを 4 GB ほどに設定できます。 rfc1323 オプションを 1 に設定したら、tcp_recvspace パラメーターを、MTU の 10 倍などのかなり大きい値に設定できます。
送信側と受信側のシステムが rfc1323 オプションをサポートしない場合に、MTU サイズの大きいアダプターのストリーミング・パフォーマンスを向上させる 1 つの方法は、MTU サイズを減らすことです。 MTU サイズ 65536 を使用すると TCP が 1 つの未解決パケットに制限されてしまうので、その代わりに MTU サイズ 16384 を選択します。こうすると、tcp_recvspace 値が 65536 バイトの場合に、TCP は 4 つの未解決パケットを使うことができるので、パフォーマンスが向上します。 ただし、ネットワーク上のすべてのノードで同じ MTU サイズを使用する必要があります。