8335-GTC8335-GTG8335-GTH8335-GTW、または 8335-GTX システムからのディスク・ドライブの取り外し

ディスク・ドライブを取り外すには、この手順のステップを実行します。

手順

  1. 前面カバーを取り外します。手順については、8335-GTC、8335-GTG、8335-GTH、8335-GTW、または 8335-GTX システムからの前面カバーの取り外しを参照してください。
  2. 静電気放電 (ESD) リスト・ストラップを取り付けます。
    ESD リスト・ストラップは、保守手順が完了するまで、および該当する場合は保守アクセス・カバーが交換されるまで、塗装されていない金属面に接続しておく必要があります。
    重要:
    • 静電気の放電 (ESD) によるハードウェアの損傷を防ぐために、ESD リスト・ストラップを、ご使用のハードウェアの前面の ESD ジャック、背面 ESD ジャック、または塗装されていない金属面に接触させます。
    • ESD リスト・ストラップ使用時は、電気機器のすべての安全手順に従います。ESD リスト・ストラップは静電気を制御するために使用するものです。これは、電気機器を使用または電気機器で作業を行う際に、感電するリスクを増大するものでも、低減するものでもありません。
    • ESD リスト・ストラップがない場合は、製品を ESD パッケージから取り出して、ハードウェアの取り付けまたは取り替えを行う直前に、システムの塗装されていない金属面に少なくとも 5 秒以上触れてください。この保守プロセスのどの時点でも、システムから離れた場合は、保守プロセスを続行する前に、塗装されていない金属面に少なくとも 5 秒間触れることによって身体を再度放電することが重要です。
  3. 障害のあるドライブを確認します。ドライブに問題がある場合、オレンジ色のドライブ LED が点灯します。

    ドライブのオレンジ色の LED が点灯している場合は、ステップ 4 に進みます。

    ドライブに問題があってもオレンジ色の LED が点灯しない場合は、以下の手順を使用して、問題のドライブの位置を特定します。オペレーティング・システムのコマンド・ウィンドウから、以下のコマンドを実行します。

    1. オペレーティング・システムによる指示に従って、取り替える必要があるドライブを判別します。
      例えば、そのドライブは sdasdb として参照されている場合があります。
      重要: 一般に、オペレーティング・システムは sda 上にあります。sda ドライブが RAID 構成に含まれている場合を除き、そのドライブをシステムの電源がオンのときに取り外さないでください。オペレーティング・システムを含んでいるドライブを取り外す必要があり、しかもそのドライブが RAID アレイに含まれていない場合は、そのドライブを取り外す前に、まずシステムの電源をオフにする必要があります。
    2. 次の hdparm コマンドを実行して、識別されたドライブの物理的なシリアル番号を収集します。ここで、sdX は取り替えるドライブです。
      hdparm –i /dev/sdX | grep –i serial
      hdparm コマンドは hdparm パッケージに含まれています。このパッケージがまだインストールされていない場合は、インストールしてください。
      apt-get install hdparm
      または
      yum install hdparm
    3. 次のコマンドを実行して、物理ドライブを識別します。ここで、sdX は取り替えるドライブです。
      このコマンドにより、ドライブ上の緑色の LED が明滅します。
      dd if=/dev/sdX of =/dev/null
      オプションの usysident パッケージを使用して、オレンジ色の LED をオンまたはオフにすることもできます。オレンジ色の LED をオンにするには、次のコマンドを実行します。
      usysident -d sdX -s identify
      オレンジ色の LED をオフにするには、次のコマンドを実行します。
      usysident -d sdX -s normal
    4. ドライブを取り外す準備のために、次のコマンドを使用して、そのドライブを使用不可にします。ここで、sdX は取り替えるドライブです。
      echo 0 >/sys/block/sdX/device/delete
    5. lsscsi コマンドを使用して、ドライブへの書き込み操作が使用不可になっていることを確認します。ドライブが使用不可になっている場合、そのドライブは出力に表示されません。
      lsscsi
  4. ハンドル・リリース (A) を押し上げて、ドライブ・ベイ・ハンドル (B) をアンロックします。ハンドル (B) がカチッという音を立てて手前に開きます。ハンドルが完全に開いていない場合、システムからドライブをスライドさせて取り出すことができません。
    図 1を参照してください。
    図 1. ディスク・ドライブのロックの詳細
    ディスク・ドライブのロックの詳細
  5. ディスク・ドライブの底面を支えながら、ディスク・ドライブをスライドさせてシステムから取り出します。ハンドルでディスク・ドライブを持たないでください。
  6. 複数のドライブを取り外す場合、すべてのドライブが取り外されるまで、この手順のステップを繰り返します。