z/OS ランタイム変数
Operational Decision Manager for z/OS® ランタイムをセットアップするために使用するランタイム変数は、複数の異なるデータ・セット・メンバー内に保管されます。
構成タスクおよびデータ・セット・メンバー
タスク | データ・セット・メンバー | 変数 |
---|---|---|
zRule Execution Server for z/OS 上でのバッチ・ジョブまたは IMS ジョブの構成。 | HBRBATCH | バッチ・アプリケーションを正しい zRule Execution Server for z/OS に接続できるようにする変数。HBRBATCH データ・セット・メンバーは SHBRPARM に属しています。 |
CICS® JVM サーバー上で稼働している zRule Execution Server for z/OS 用の DB2® データベース・パーシスタンス・レイヤーの構成およびそれへのアクセス。 | HBRCICSD | CICS JVM サーバー上で稼働している zRule Execution Server for z/OS 用のパーシスタンス・レイヤーとして使用される DB2 データベースの変数。HBRCICSD データ・セット・メンバーは SHBRPARM に属しています。 |
CICS JVM サーバー上で稼働している zRule Execution Server for z/OS で実行するための CICS アプリケーションの構成。 | HBRCICSJ | CICS JVM サーバー上で稼働している zRule Execution Server for z/OS の CICS アプリケーションで使用される変数。 HBRCICSJ データ・セット・メンバーは SHBRPARM に属しています。 |
zRule Execution Server for z/OS 上で実行するための CICS アプリケーションの構成。 | HBRCICSZ | zRule Execution Server for z/OS 上の CICS アプリケーションに使用される変数。HBRCICSZ メンバーは SHBRPARM に属しています。 |
コンソールとの通信の構成、およびトレース・レベルのカスタマイズ。 | HBRCMMN | サーバーがコンソールとの通信やトレース・レベルのカスタマイズに使用する変数。HBRCMMN データ・セット・メンバーは SHBRPARM に属しています。 |
バッチ・アプリケーションを組み込み zRule Execution Server for z/OS で実行するための構成 | HBREMBED | バッチ・アプリケーションを組み込みの zRule Execution Server for z/OS に接続できるようにする変数。HBREMBED データ・セット・メンバーは SHBRPARM に属しています。 |
サーバー始動の構成。 | HBRMSTR | サーバー・インスタンスを始動するために使用される変数。HBRMSTR データ・セット・メンバーは SHBRPARM に属しています。 |
パーシスタンス・レイヤーの構成およびそれへのアクセス。 | HBRPSIST | パーシスタンス・タイプ情報を指定する変数。HBRPSIST データ・セット・メンバーは SHBRPARM に属しています。 |
WOLA を介して WebSphere® Application Server 上の Rule Execution Server で実行するバッチ、IMS、または CICS アプリケーションの構成。 | HBRWOLA | クライアント・アプリケーションが WebSphere Optimized Local Adapter (WOLA) を介して、WebSphere Application Server 上の Rule Execution Server に接続できるようにする変数。 HBRWOLA データ・セット・メンバーは SHBRPARM に属しています。 |
カスタマイズできません。 | HBRSCEN | Miniloan サンプル・アプリケーションの借り手の入力値を指定する変数。 このデータ・セット・メンバーのカスタマイズは必要ありません。HBRSCEN データ・セット・メンバーは SHBRPARM に属しています。 |
HBRBATCH
変数 | 説明 |
---|---|
HBRSSIDLIST |
1 から 32 までの zRule Execution Server for z/OS サブシステム ID をコンマで区切って並べたリストです。 例: HBR1,HBR2,HBR3 リスト内の最初の ID は、ルール実行が送付される 1 次サーバーです。 他のサーバーは、それらのサーバーにルール実行が転送された場合に限りルール・セットを実行します。 特定のサーバーにルール実行を送付するには、そのサーバーの ID を最初に指定します。 注: CICS JVM サーバーで稼働している
zRule
Execution Server for z/OS のインスタンスは、単一サーバーのサーバー・グループとしてのみ構成できます。
ヒント: 各サーバーに同じサブシステム ID プレフィックスを付けると、ワイルドカードを使用して、複数のサーバーにコマンドを適用することができます。
例えば、各サーバー名が HBR で始まる場合に、ワイルドカード HBR% を使用して、サーバーごとに同じコマンドを発行するのではなく、RACF® コマンドに複数のサーバーを指定することができます。
例えば、RDEFINE HBRCONN HBR% UACC(NONE) のようにします。
|
HBRTARGETRES | この変数は、ルール実行の場所を指定します。 この例の場合、ZRES は、ルールが標準 zRule Execution Server for z/OS で実行されることを意味します。 例:
|
HBRCICSD
変数 | 説明 |
---|---|
HBRPERSISTENCETYPE | 配布されたアーティファクトの保管に使用されるパーシスタンス・レイヤーのタイプ。 この変数は、DB2 に事前設定されています。 この値は変更しないでください。 |
HBRDBURL | CICS で稼働している実行環境は、CICS によって確立されている DB2 接続に、この URL を使用してアクセスします。 |
HBRCICSJ
変数 | 説明 |
---|---|
HBRWORKPATH | UNIX システム・サービス・ファイル・システム内の作業ディレクトリーの場所。 例: /u/HBR1 制御ステートメントで指定された ++HBRWORKPATH++ 変数によって初期化されます。 |
HBRINSTPATH | UNIX システム・サービス・ファイル・システム内のインストール・ルート・ディレクトリーの場所。 例: /usr/lpp/zDM/V8R8M0 HBRINST メンバー内の ++HBRINSTPATH++ 変数によって初期化されます。 |
HBRTARGETRES | この変数は、ルール実行の場所を指定します。 CICS JVM サーバーをホストしている CICS でルールを実行する際に指定できる値は、LCICSJVM のみです。 この値が使用されるのは、すべてのルールが CICS JVM サーバーでローカルに実行されるためです。 例:
|
HBRPOOLMAXSIZE | この変数は、ra.xml 内で defaultConnectionManagerProperties の設定に使用される pool.maxSize 設定値を制御します。それによって、ルール・セットを実行できる並行スレッドの数が制御されます。 これが定義されている場合、 HBRPOOLMAXSIZE の値は、CICS で定義されている HBRJVM JVM サーバーの Threadlimit 設定値よりも大きくしてください。この変数が設定されていない場合のデフォルト値は 20 です。 |
HBRCICSZ
変数 | 説明 |
---|---|
HBRSSIDLIST | 1 から 32 までの zRule
Execution Server for z/OS サブシステム ID をコンマで区切って並べたリストです。 例: HBR1,HBR2,HBR3 リストの中の最初の ID は 1 次サーバーで、ここから共有コンソールを開始します。 ルール実行は、リスト内で最初に使用可能なサーバーにルーティングされます。 他のサーバーは、それらのサーバーにルール実行が転送された場合に限りルール・セットを実行します。 特定のサーバーにルール実行を送付するには、そのサーバーの ID を最初に指定します。 注: CICS JVM サーバーで稼働している
zRule
Execution Server for z/OS のインスタンスは、単一サーバーのサーバー・グループとしてのみ構成できます。
ヒント: 各サーバーに同じサブシステム ID プレフィックスを付けると、ワイルドカードを使用して、複数のサーバーにコマンドを適用することができます。
例えば、各サーバー名が HBR で始まる場合に、ワイルドカード HBR% を使用して、サーバーごとに同じコマンドを発行するのではなく、RACF コマンドに複数のサーバーを指定することができます。
RDEFINE HBRCONN HBR% UACC(NONE) コマンドは、ワイルドカードを使用する 1 つの例です。
|
HBRTARGETRES | この変数は、ルール実行の場所を指定します。 CICS 領域でルールを実行するために使用できる値は、以下の 2 つです。
例:
|
HBRCMMN
変数 | 説明 |
---|---|
HBRLANG | サーバーで使用される言語。サポートされる言語のリストは、HBRCMMN データ・セット・メンバーに含まれています。 |
HBRCCSID | コード・ページ変換に関連する変数。 例: 1047 |
HBRCONFIG | このプロパティーは、zRule
Execution Server for z/OS が、以下の構成ファイルを HBRENVPR DD ステートメントから取得した値で更新するかどうかを制御します。 RULE モードの場合:
CONSOLE、HTDS、または TEST の各モードの場合:
HBRCONFIG=YES (デフォルト) の場合、ファイルは作成または更新されます。HBRCONFIG=NO の場合、ファイルは、既に存在しているときは作成も更新もされません。 これにより、例えば、<SSID>.logging.properties ファイル内の zRule Execution Server for z/OS のロギング・プロパティーを変更するために、ファイルを手動で編集してプロパティーの変更を行うことができます。 |
HBRCONSOLECOM | この変数は、zRule
Execution Server for z/OS が管理目的で Rule Execution Server コンソールに接続するかどうかを示します。
|
HBRCONSOLECOMPORT | コンソールがサーバーとの通信に使用するポート。 例: 44114 |
HBRCONSOLECOMHOST | コンソールが実行されている LPAR のホスト名です。
コンソールとサーバーが同じ LPAR で実行されている場合は、localhost と指定します。 例: localhost |
HBRTRACELEVEL | 実行中のトレース・レベル。以下のオプションから選択します。
|
HBREMBED
変数 | 説明 |
---|---|
HBRSSIDLIST | 1 から 32 までの zRule
Execution Server for z/OS サブシステム ID をコンマで区切って並べたリストです。 例: HBR1,HBR2,HBR3 これらのサブシステムは、 組み込み zRule Execution Server for z/OS が許可されたサービスにアクセスするために使用します。 HBRSSIDLIST に含まれる zRule Execution Server for z/OS は、「RULE」モード、「CONSOLE」モード、または「TEST」モードで実行できます。 |
HBRTARGETRES | この変数は、ルール実行の場所を指定します。 組み込み zRule Execution Server for z/OS でルールを実行する際、この変数に指定できる値は 「EMBED」 のみです。 例:
|
HBRWORKPATH | UNIX システム・サービス・ファイル・システム内のインストール・ルート・ディレクトリーの場所。 例: /usr/lpp/zDM/V8R8M0 HBRINST メンバー内の ++HBRINSTPATH++ 変数によって初期化されます。 UNIX システム・サービス・ファイル・システム内の作業ディレクトリーの場所。 例: /u/EMBD1 制御ステートメントで指定された ++HBRWORKPATH++ 変数によって初期化されます。 |
HBRINSTPATH | UNIX システム・サービス・ファイル・システム内のインストール・ルート・ディレクトリーの場所。 例: /usr/lpp/zDM/V8R8M0 HBRINST メンバー内の ++HBRINSTPATH++ 変数によって初期化されます。 |
HBRSMFST100 | 組み込みの zRule
Execution Server for z/OS がシステム管理機能 (SMF) レコードに実行データを収集するかどうかを示します。
|
JAVA_OPTIONS | zRule
Execution Server for z/OS の始動時に JVM に渡す引数。詳細は、データ・セット・メンバー内のコメントとして提供されます。 例: -Xmx768M -Xms768M |
JAVA_HOME | JVM の場所。 例: /java/J7.0_64 HBRINST メンバー内の ++HBRJAVAHOME++ 変数によって初期化されます。 |
LIBPATH_SUFFIX | libpath 追加エントリー。 |
CLASSPATH_SUFFIX | classpath 追加エントリー。 |
HBRPOOLMAXSIZE | zRule
Execution Server for z/OS が実行できる最大同時ルール実行数。 例: 1 この変数の値は、1 から 50 までの整数でなければなりません。zRule Execution Server for z/OS を組み込みモードで実行するときは、この変数の設定値は 1 になります。 |
HBRIFAUSAGE | zRule
Execution Server for z/OS が SMF タイプ 89 レコードで CPU 使用度データを収集するかどうかを示します。 SMF 89 記録機構を有効にするには YES に設定します。 |
HBRMSTR
変数 | 説明 |
---|---|
HBRMODE |
以下のオプションから選択します。
値は、大/小文字の区別があり、示されたとおりに大文字で正確に指定する必要があります。 |
HBRSSID |
zRule Execution Server for z/OS インスタンスが実行されるサブシステムの ID。 例: HBR1 |
HBRWORKPATH | UNIX システム・サービス・ファイル・システム内の作業ディレクトリーの場所。 例: /u/HBR1 HBRINST メンバー内の ++HBRWORKPATH++ 変数によって初期化されます。 |
HBRINSTPATH | UNIX システム・サービス・ファイル・システム内のインストール・ルート・ディレクトリーの場所。 例: /usr/lpp/zDM/V8R8M0 HBRINST メンバー内の ++HBRINSTPATH++ 変数によって初期化されます。 |
HBRSCOPE | 複数のサブシステムが同じ SSID で実行されるのを防止するために、サブシステムの始動時に ENQ が取得されます。デフォルトでは、取得された ENQ はシスプレックス全体にわたるスコープを割り当てられるので、同じ SSID で異なる LPAR 上に 2 つのサブシステムを持つことはできません。HBRSCOPE 変数を使用すると、ENQ が LPAR のみをスコープとするように、この振る舞いを変更できます。 ENQ が LPAR のみをスコープとするように指定するには、HBRSCOPE=LPAR と設定します。デフォルトを明示する場合には、HBRSCOPE=PLEX と設定します。 |
HBRPORT | HBRMODE が CONSOLE、HTDS、または TEST の場合に zRule Execution Server for z/OS を検出できるポート番号。 |
HBRSECUREPORT | CONSOLE モードで実行されている zRule Execution Server for z/OS を、セキュア接続を使用して検出できるポート番号。値は、整数とする必要があります。 この変数の値は、++HBRPORT++ 変数および ++HBRCONSOLECOMPORT++ 変数の値とは異ならなければなりません。 例: 24114 |
HBRSSLKEYSTORE | 証明書鍵ストアの場所 (zRule Execution Server for z/OS が SSL データ暗号化対応として構成されている場合)。使用可能な値は、Java 鍵ストアを示す JAVA、または RACF などの SAF 鍵ストアを示す SAF です。 |
HBRARMENABLED | サーバーが自動リスタート・マネージャー (ARM) によって管理されるかどうかを示します。
|
JAVA_OPTIONS | zRule
Execution Server for z/OS の始動時に JVM に渡す引数。
詳細は、データ・セット・メンバー内のコメントとして提供されます。 例: -Xmx768M -Xms768M |
JAVA_HOME | JVM の場所。 例: /java/J7.0_64 HBRINST メンバー内の ++HBRJAVAHOME++ 変数によって初期化されます。 |
LIBPATH_SUFFIX | libpath 追加エントリー。 |
CLASSPATH_SUFFIX | classpath 追加エントリー。 |
HBRSMFST100 | zRule
Execution Server for z/OS がシステム管理機能 (SMF) レコードに実行データを収集するかどうかを示します。
|
HBRSMFST100EMPTY | デフォルトでは、SMF インターバル中にルール実行アクティビティーがなくても、zRule
Execution Server for z/OS は空の SMF レコードを作成しません。 空レコードの書き出しを有効にするには YES に設定します。 |
HBRIFAUSAGE | zRule
Execution Server for z/OS が SMF タイプ 89 レコードで CPU 使用度データを収集するかどうかを示します。 SMF 89 記録機構を有効にするには YES に設定します。 |
HBRPOOLMAXSIZE | zRule
Execution Server for z/OS が実行できる最大同時ルール実行数。 例: 10 この変数の値は、1 から 50 までの整数でなければなりません。 この変数はオプションで、指定されない場合、デフォルトは 10 になります。 |
HBRPRINTWTO | zRule
Execution Server for z/OS が、
HBRPRINT メッセージを Write To Operator (WTO) メッセージとして表示するかどうかを示します。
WTO メッセージを有効にするには YES に設定します。 |
HBRPSIST
HBRPSIST データ・セット・メンバーには次の変数が含まれます。
変数 | 説明 |
---|---|
HBRPERSISTENCETYPE | 配布されたアーティファクトの保管に使用されるパーシスタンス・レイヤーのタイプ。 この変数は DB2 または FILE に設定します。 |
変数 | 説明 |
---|---|
HBRFILEPATH | パーシスタンス・レイヤーとしてファイル・システムが使用される場合の ruleApp の格納場所。
例: /u/HBR1/res_xom HBRINST メンバー内の ++HBRWORKPATH++ 変数によって初期化されます。 |
HBRXOMFILEPATH | パーシスタンス・レイヤーとしてファイル・システムが使用される場合の XOM の格納場所。 例: /u/HBR1/res_xom HBRINST メンバー内の ++HBRWORKPATH++ 変数によって初期化されます。 |
変数 | 説明 |
---|---|
HBRDBURL | DB2 データベースにアクセスするための URL。 |
HBRWOLA
変数 | 説明 |
---|---|
HBRWOLACELL | WOLA を使用して接続する先の WebSphere Application Server セルの名前。
例: CILK |
HBRWOLANODE | WOLA を使用して接続する先の WebSphere Application Server ノードの名前。
例: NILK |
HBRWOLASERVER | WOLA を使用して接続する先の WebSphere Application Server サーバーのショート・ネーム。
例: WSVRILK |
HBRWOLACICS2WAS | WebSphere Application Server 許可プロセスで
CICS アプリケーション・タスク ID を使用する場合は、HBRWOLA に HBRWOLACICS2WAS= YES を追加します。
この変数を追加すると、WOLA 登録フラグ reg_flag_C2Wprop が true に設定されます。
詳しくは、WebSphere Application Server インフォメーション・センターの最適化されたローカル・アダプター環境変数を 参照してください。 例:
|
HBRTARGETRES | この変数は、ルール実行の場所を指定します。 WOLA 構成を使用して、ルールを WebSphere Application Server で実行する場合、この変数に使用できる値は WOLA のみです。 例:
|
HBRWOLAREGNAME | この変数を使用して、BBOA1REG の資料に記載されているように WOLA 登録名を設定できます。この変数が設定されない場合のデフォルトでは、最初の接続時、ランダムに作成された名前を使用して BBOA1REG が呼び出されます。代わりに、ユーザー自身が登録を行い (例えば、CICS で BBOC REG を呼び出すなど)、その後、この変数を使用して登録名を Operational Decision Manager for z/OS に渡す方法があります (この場合、接続/切断時に BBOA1REG/BBOA1URG の呼び出しは実行されません)。 最大 12 文字の長さの値を指定します。 :
|