混合モードのサポートおよび Azure Active Directory (AAD) とオンプレミス Active Directory (OPAD) のシナリオ

Azure Active Directory (AAD) とオンプレミス Active Directory (OPAD) の混合モード認証に関する情報。

MaaS360 10.68 以前のプラットフォーム・リリースでサポートされていたシナリオ

MaaS360 プラットフォームの以前のリリース (10.68 以前) では、MaaS360 は、以下のシナリオのみをサポートしていました。
  • Azure Active Directory 認証と Azure Active Directory 可視化
  • オンプレミス Active Directory 認証とオンプレミス Active Directory 可視化

MaaS360 10.69 プラットフォーム・リリースで導入された混合モード・シナリオ

10.69 プラットフォーム・リリースで、MaaS360 は、Azure 認証と AD/LDAP 認証の混合モード・セットアップをサポートしました。 10.69 では、Azure AD (AAD) とオンプレミス AD (OPAD) の以下の混合モード・シナリオが導入されました。
  • スタンドアロン: ユーザーが 1 つの認証元のみを構成した場合、MaaS360 は、構成された認証元を使用して認証します。
    • Azure Active Directory (AAD) 認証と可視化:
      • ユーザーが MaaS360 ポータルで使用可能である場合は、Azure Active Directory が認証を処理します。
      • ユーザーが MaaS360 ポータルで使用可能ではなく、Azure 認証が構成されている場合は、Azure Active Directory (AAD) が認証を処理し、ユーザーが MaaS360 ポータルで作成されます。
    • オンプレミス Active Directory (OPAD) 認証と可視化:
      • ユーザーが MaaS360 ポータルで使用可能である場合は、オンプレミス Active Directory が認証を処理します。
      • ユーザーが MaaS360 ポータルで使用可能ではなく、オンプレミス認証が構成されている場合は、オンプレミス Active Directory (OPAD) が認証を処理し、ユーザーが MaaS360 ポータルで作成されます。
  • 混合モード: ユーザーが複数の認証元を構成した場合は、以下が適用されます。
    • ユーザー・レコードが MaaS360 ポータルで使用可能であり、ユーザーの認証タイプが Azure または Active Directory である場合、MaaS360 は、選択された認証タイプを使用して認証します。
    • ユーザー・レコードが MaaS360 ポータルで使用可能ではない場合、MaaS360 は、Azure 可視化が構成されていれば Active Directory を使用して認証し、Active Directory 可視化が構成されていれば Azure Active Directory を使用して認証します。 注意: カスタマーが Active Directory 認証を構成していて、可視化を構成しないで Azure 認証を構成しようとすると、MaaS360 は、カスタマーに少なくとも 1 つの可視化を構成するように推奨するメッセージを表示します。
混合モード・サポートには、次の追加基準が必要でした。MaaS360 が Active Directory フェデレーション・サービス (ADFS) と正常に通信するためには、ADFS は、公開されていて、パブリック証明書を使用している必要があります。

MaaS360 10.69 プラットフォーム・リリースで導入された混合モード・シナリオの制限

以下のシナリオおよび制限は、10.69 リリースではサポートされていません。
  • カスタマーが複数の認証元を構成していて、どのソースでも可視化を構成していないか、両方のタイプの可視化を構成している場合、MaaS360 は、MaaS360 で使用可能ではないユーザーの認証要求に失敗します。
  • 可視化が構成されている新しいユーザーが Active Directory (AD) に追加された場合、認証は、ユーザーが MaaS360 ポータルにアップロードされる (正常なデータ・フェッチの後) まで、新しいユーザーに対して機能しません。
  • Azure と Active Directory (AD) の両方に異なるドメインを使用することは、サポートされていません。
  • 同じカスタマーに対する Azure と Active Directory の両方での可視化は、サポートされていません
  • デバイスが古いドメインからマイグレーションされた後にユーザーが新しいドメインを受け取った場合、ポリシーがそのデバイス上で機能しないときには、デバイスの再登録が必要になることがあります。

MaaS360 10.72 プラットフォーム・リリースで導入された混合モード・シナリオ

10.72 リリースでは、以下の混合モード・シナリオがサポートされます。 管理者は、ポータルの「設定」ページでデフォルトの認証タイプ設定を設定して、ユーザーが自分の環境内で Active Directory (AD) と Azure Active Directory (AAD) の両方を使用する場合の混合モード・シナリオをサポートできます。 以下のデフォルトの認証タイプを使用できます。
  • なし: 認証元を使用しません。
  • 企業 (AD): プライマリー認証元として Active Directory (AD) を使用します。
  • 企業 (AzureAD): プライマリー認証元として Azure Active Directory (AAD) を使用します。
  • 両方: ユーザー情報が使用可能である場所に応じて、MaaS360 は、適切な認証元を選択します。
認証用の混合モード・オプション
10.72 リリース - シナリオ 1: オンプレミス Active Directory (OPAD) 認証および Azure Active Directory (AAD) 認証
このシナリオのデフォルトの認証タイプは、以下のように機能します。
  • なし: 認証は失敗します。
  • 企業 (AD): Active Directory (AD) ユーザーの認証は成功しますが、Azure Active Directory (AAD) ユーザーの認証は失敗します。
  • 企業 (AzureAD): Azure Active Directory (AAD) ユーザーの認証は成功しますが、Active Directory (AD) ユーザーの認証は失敗します。
  • 両方: 認証は成功しました。
10.72 リリース - シナリオ 2: オンプレミス Active Directory (OPAD) 認証と可視化および Azure Active Directory (AAD) 認証と可視化
このシナリオのデフォルトの認証タイプは、以下のように機能します。
  • なし: 認証は成功します。
  • 企業 (AD): Active Directory (AD) ユーザーおよび Azure Active Directory (AAD) ユーザーの両方の認証が成功します。
  • 企業 (AzureAD): Azure Active Directory (AAD) ユーザーおよび Active Directory (AD) ユーザーの両方の認証が成功します。
  • 両方: 認証は成功しました。
注意: Active Directory (AD) または Azure Active Directory (AAD) のいずれかのユーザー可視化を有効にしておく必要があります。
10.72 リリース - シナリオ 3: オンプレミス Active Directory (OPAD) 認証と可視化および Azure Active Directory (AAD) 認証
このシナリオのデフォルトの認証タイプは、以下のように機能します。
  • なし: Active Directory (AD) ユーザーの認証は成功しますが、Azure Active Directory (AAD) ユーザーの認証は失敗します。
  • 企業 (AD): Active Directory (AD) ユーザーの認証は成功しますが、Azure Active Directory (AAD) ユーザーの認証は失敗します。
  • 企業 (AzureAD): Azure Active Directory (AAD) ユーザーおよび Active Directory (AD) ユーザーの両方の認証が成功します。
  • 両方: 認証は成功しました。